Lime JuiceLimeの活動日記
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徹底的に・・・ボトルディギング  10:27
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    ※4月09日 誤字を修正、文章の一部を追加しました。

    ボトルディギングが面白くなってきた・・・

    今・・・書店に行くとメンズ雑誌コーナーに「Daytona」の5月号が並んでいる・・・・

    普通に見ても面白い本なのだが、今回は中ほどに数ページではあるが「ボトルディギング」の記事がある

    まぁ、アンティーク瓶をやっていると、必ずたどり着くこれまた有名な「ボトルシアター」の記事が中心になっているが、読み物含めて面白い記事だ・・・

     

    なぜ今更になってガラス瓶なのか・・・それに魅了される人がこれまた多くなってきている。

    世の中は据え置きのでかいコンピューターから、ノートにパソコンに移り変わり、ここ数年の間に加速度的に技術進歩が進み、掌に収まるほどの大きさに、ほぼパソコンと言っていいほどの機能を満載したスマートフォンに取って代わろうとしている。

    それに伴い記録媒体も様変わりした・・・私が子どものころ、欲しくてたまらなかった電気屋で見たコンピューターは、プログラムを記録するのにカセットテープを使っていた・・・それからバカでかいサイズのフロッピーデスクになったと思ったら、それがどんどん小さくなって、今では人差し指の爪先ほどしかないマイクロSDカードも存在している。

    また、記録媒体の大きさに反比例するかのように記録できる量も凄まじい物になっている・・・自分が生きている間に、昔の科学雑誌で読んだ、「ギガ」「テラ」という莫大な大きさの単語が、ごく普通に使われるような世界になってしまった。(言葉くらいなら小学生でも使っている・・・)

    膨大なデーターはテラやギガの時代に、その物を構成する物質はマイクロやナノの世界に移り変わっている。

     

    移り変わる「物」の中で、ガラス瓶はある意味「過渡期」を迎えつつあるのかもしれない・・・「転換期」はもう過ぎそこまで来ていると書こうとしたが・・・もうとっくに過ぎているかもしれない。

    ボトルディギングで扱われるガラス瓶は主に、黎明期(れいめいき)や揺籃期(ようらんき)の古い物ほど人気があるようだが、全盛期の昭和初期から中期の物も懐かしくて私は好きだ。

     

    スーパーいつも買うドレッシングが、ある日手に取った瞬間・・・ガラス瓶のひんやりとした感触がなく驚く・・・形こそ変わっていないが、透明感も質感も見るだけでは解からないペットボトルに変わっていた・・・

    手にとって初めて気づくその変化は、このドレッシングの瓶だけにあらず・・・何もかもがプラスチック容器に移り変わっているのだ・・・化粧品の瓶から、ハンドクリームの瓶、昔はズシリと重いその瓶に独特な意匠性を持たし、企業は自社製品を表現していた。 容器含めてそれは製品の「顔」であった時代はもうすぐ終焉を迎えるのかもしれない。

    昔なら大きな地震が来たら、ガラス瓶でできた商品は床に落ちて割れてしまい、そこにはごちゃごちゃのカクテルができ上がってしまうが、近年の大きな地震の映像にはそんな映像は少なかった。 プラスチック製の瓶なら多少の衝撃にも耐えれることは間違いない・・・そりゃあこの方がいいに決まっている。物流面でも破損のリスクが極力少なく抑えれているのかもしれない。

     

    人間は面白い、重たい物を軽くして、壊れやすい物を壊れにくくする・・・錆びてしまわないようにするため、アルミやプラスチックを多様してきた。 

    「一升瓶くらいの大きさ」の太いナマズを釣ってさぁ・・・! 多分今の子供たちには通じない、お父さんが飲んでいる、「大きな紙パックのお酒の容器くらいの・・・」の方が表現が良いのかもしれない。

    会社で薬品を買っても、最近は瓶でなくプラスチックの黒い容器に、味気ないラベルが貼ってあるだけだ・・・

    食堂で注文したコカコーラ、いまだにあの淡いグリーンのグラマラスな瓶で出てくるところがある・・・これを見ると最近の子供たちはびっくりするらしい・・・コンビニに並んでいるのはこれを模したペットボトルなんだから仕方がない。 そして食堂のおばちゃんが目の前で王冠を栓抜きで開けるのを、これまた不思議そうに見つめ、テーブルに置かれた王冠を子供たちが珍しそうに手に取る・・・多分これもいずれはガラス瓶と共に消える運命なのだろう・・・栓抜きや缶切りの使い方を全く知らなくてもいい時代がきっと来るに違いない。

     

    なのに、それに逆行したく、そんなガラス瓶を愛でる・・・

    わざわざ錆びた古い自動車やバイクを修理して直す・・・金属なので直せる・・・無い部品はネットを見て血眼になって捜す・・・錆びた古道具になぜかしら興味を抱く人も少なくない、時代は進んでいるが感性は完全に逆行して枯れてくる。

     

    最近、ボトルディギングを通してそんな感情に駆られる事が多くなった。

    日本の生活を遡れる歴史的な背景・大げさかもしれないが民俗学的な考察がこれまた楽しく、この瓶に何が入っていたのか? どんな人がどういう用途で使っていたのか?・・・そして、なぜこのガラスが使われていたのかなど、私にとって楽しい要素がいっぱいありそうだと感じている。

    息子が使っている整髪料は、ポマードではないが、プラスチックの容器に入っている・・・昔のポマードはこんなにおしゃれな瓶に入っていたらしい・・・

    「FUTABA POMADE」容器がこれならさて蓋はどんなのが付いていたのかとても気になる品・・・

    インク瓶・・・左から・・・「プラチナ・インク」「パイロット・インク」「ハヤシ・インク」 今でも有名な筆記用具のメーカーですよね!

    最近はインクを付けて書くのは漫画家くらいなもので、これが沢山出てくると言う事は、事務仕事も含めインクをペン先に付けて書いていたということなのかもしれません・・・

    拾ったインク瓶を洗っていたら、それを裏付けるような物が出てきました。

    ガラスのペン先・・・金属のペン先になる前まではこれを使っていたらしい。インクを保持する溝が掘ってあり、先端が折れた時に付け直して使える、リバーシブル方式だったと思われます。

    さてこの瓶どちらが新しいでしょうか? 観察のポイントは沢山あります。

    まずはその透明度と色・・・昔の瓶は原料の精製度合いが良くなくて、夾雑物の影響で色が付いていました。透明なガラスが作れなかったんです。

    大きな違いになっているのは、ネジです・・・

    右の瓶はそこそこ古いのですが、ネジで締めれるようになっているだけかなり進歩しています。でも良く見るとネジ山が初めから最後までグルグルと付いていますよね。

    なので中身がこのネジに入ってしまうと、内容物が接着剤となってしまい蓋が開けれなくなるトラブルが発生してしまうんです。

    なので・・・工業的に進歩すると、1/4回転でしっかり締めれるネジが使われ始めます。

    ネジ山の事を「条」といいます。 古い瓶は1本の「条」がグルグルと回って最後まで付いてる「1条ネジ」ですが、最近の物は「条」が何か所もある「多条ネジ」が使われています。

    1条ネジは、締め始めも蓋側の条と、瓶側の条の初めが合うまで、グルグル回さなければいけないのに対して、多条ネジは、簡単に条のかみ合わせが解かってしっかり締める事が可能になっています。 大量生産では機械が蓋も締めつけているので、グルグル回す時間短縮にもなっているということなんです。

    IMGA0607.JPG

    まぁネジのない物もありますが、どうやって蓋がされていたのかは不明です。

    六角形の物があったりと、瓶に直接製品名がエンボスされている物もあったりと・・・意匠を凝らした瓶の形状や独特のゆがみ、内部に入った気泡もこれまた現在の物に無い表情が何とも興味深く思える物です。

     

    今回も長文読んでいただきありがとうございました。

     

    ではでは・・・

     

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