Lime JuiceLimeの活動日記
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古い箪笥のレストア 11:54
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    鬱陶しいジメジメした季節が続きます。 今年は思っていた以上に雨が多い様に感じます。

    それでも水不足気味な地域もあり、降りすぎて災害になっては嫌ですが、動物や植物にとっては恵みの雨でありたいと思います。

     

    この季節は鉱物採集はお休み中・・・・なので他の趣味を楽しんでます。

    それは家具(古い箪笥や水屋など・・・)のレストアです。

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    塗装が終了して、金具取付け待ちの箪笥 これはもう引き取られてゆきました。

     

    最近、引き継ぐ家族が居なくなったという事で、古い家の取り壊しが結構多くなってます。

    その関係で昭和の初期から、もっと古い時代に使われていたような家具が出てくることが多いです。 普通このような家具は、家屋解体の再、材木と一緒に解体されて、ウッドチップなどの原料として処分されてしまうのが普通なのですが、私の父親が建設関係の仕事をしている関係で、たまに古い家具をもらってきます。

    またお客さんからの依頼で、家具を修理させて頂く事も良くあります。

     

    そんな家具は、現在の大量生産物では無く、無垢の欅や楢や胡桃などの木で作られた物で、しっかりした作りの物が多く、その時代の職人さんが丹精込めて作られた、とても手の込んだ作りの物もあって、現物を拝見すると組み木細工などもある物は、その当時の職人さんの腕前に、ホントとても感心させられます。 大きな物では欅の一枚を使ったものは、その材料だけでも非常に価値がある物です。

     

    しかしずっと使われずに納屋や倉に置いてあり、長年のホコリをかぶったノーメンテなそんな家具は、引出しの板が割れてしまっていたり、虫食いがひどかったり、時には底の部分の木材が腐っている事もしばしば・・・なので見てくれだけでは、ボロボロでそのまま捨てられてしまう運命が待っています

    そんな家具をサルベージしてきて新たな命を吹きこみます。

     

    金具類はすべて外し・・・・長年のこびりついた汚れを水で洗い、昔の塗料はサンドペーパーをかけて新しい木肌が見えるまで丹念に削り落とします。 ここで剥離剤を使うと木が痛んでしまうので、ひたすらペーパーで落とします。

    激しく痛んだ箇所は、これまた古い部品取り用の家具から再利用した木で、傷んだ部分を作り直すことでレストアしてゆきますが、この当時の物はホゾを組んで、組みたてられてますので、時にはバラバラにばらして修理する事もあります。(ほとんどはバラバラにばらしてしまった方が早い場合があります。)

     

    こういった事をやっていると、自然に修理の腕が上達してゆくのが感じられるのが、ある意味快感になってきます。

     

    金具類も当時職人さんが手作りされたもので、しかもとてもいい鉄材なので、野鍛冶の方が刃物を造るのに欲しがるかもしれません。 この時代の鉄は質のいい物が多くあります。

    曲がった物や取っ手が取れた物があれば、これも修理します。

    鉄を七輪で真っ赤に熱して、アンビル(金床)上でカンカン鍛錬します。

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    修理物はなんでもそうなんですが、作り手の気持ちを想像しないと、解体するだけで立体のパズルの迷宮に落ち込みます。

    当時の職人さんが思い描いた作りをトレースするがごとく、再度命を吹き込む作業です・・・・木組みのほぞを外すときには何とも言えない緊張感が心地よく感じられる瞬間でもあります。

     

    倉庫から出てきて、薄汚れていてガタガタで・・・持っていた家人が「もういらないから持って行ってよ!」と言われ持ち帰って修理した物でも、修理後に見てもらうと「修理代払うから、ぜひ譲ってほしい!」と涙目で頼まれることも良くあります。

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    これは茶箪笥と蠅張代わりに使っている食卓に置いてあるものです。 骨董として飾っておくのもいいのですが、使われてこそいい物も有ります。 その為足にはキャスターが付けられています。

     

    鉱物標本を含め「ただ同然で入手した物を、金儲け主義で販売する」と言う行為が、私も・・・・私の父も大っ嫌いなので、そのままあげてしまう事がほとんどです。(ネットオークションで売ればいいのにとみんなに言われますが・・・そんなことはしない)

    でもたいてい後から、お土産など差し入れを頂くのですが・・・・こういう心がこもった物は受け取りますが・・・

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    ダイニングにあるテレビの横の棚

     

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    廊下の奥留まりに置くことができるように、幅を調整して作り直したもの・・・・これは鍵付き金具が見事です。

     

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    引出の全面化粧板は、木材の材質を変えて遊び心を入れてあります。

     

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    これも旧家から出て来た茶箪笥 それぞれ種類の違った木材で構成されていて、とても手の込んだ作りになってます。

    これはほとんど原型に近いです。

     

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    扉の枠は「黒柿材」を使ってます。

     

    いままで修理した物は「20竿」以上は直してますが、そのほとんどは無事に貰われていきました。 

    譲ってあげ・・・・そこでまた長く使ってくれるほうが、この家具や使われた木々・・・そしてこの家具を作ったどこかの職人さんもきっと喜んでくれると思ってます。 いい物は骨董品の置物でなく、日常使いにした方が価値が出ると思います。

     

    「売ればいいのに・・・・」

    「金に目がくらんだ時点で、人間はいい仕事ができなくなる・・・」と言いいながら今日も黙々とサンドペーパーをかけてます。

    要は直すのが面白いんですこういう物は・・・・・

     

    修理して使う・・・・

    何からなんでも、使い捨ての「飽食の現代社会」・・・・あえてこんな時代遅れな方法にも味があると思ってます。

    ではでは・・・・

     

     

     

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