Lime JuiceLimeの活動日記
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花崗岩ペグマタイトの観察 福井県門ヶ崎 17:44
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    梅雨開けしたとたんに、この日本特有の夏らしい蒸し暑さが辛い、今日この頃です・・・

    今年は太平洋高気圧のでき方がちょっと不安定で、天気図を見ても高気圧の張り出しが確認できませんでした。 最近になってやっと夏の高気圧が日本に迫ってきたおかけで、この蒸し暑い夏がやってきたことが感じられます。

     

    実際に訪問したのは1ヶ月ほど前になります。 

    そして・・・・今回は鉱物採集カテゴリーではなく、あくまでも自然観察です。

    なぜこんな事を言うと・・・ここ門ヶ崎は福井県の文化遺産である事から、基本的には特別な許可が無い限り、岩石の採掘行為は禁止です。 ここでは観察するのはいいけれど決して採集行為はしないでください。

    なので今回はハンマーは車の中に置いての、観察だけにとどめました。

     

    以前の私の記事を見て・・・「福井県 ペグマタイト」で検索をかけられた方は相当いるはずです。 このキーワードで検索すると真っ先に出てくるのが、この「門ヶ崎」と数キロほど南方にある「弁天崎」が検索に引っかかるようです。

    後者の「弁天崎」もペグマタイトの脈が走っており、昔は水晶が採れたようです。 

    ただの転載記事になるだけなので、ブログではあえて記載しませんが、このあたりの地質がどのように形成されたかという、地質報告書もありますので探してみてみるのも面白いと思います。

    「弁天崎」は近年、岬の岩場が派手に崩されている事もあって、立ち入りを禁止する為か、入り口に頑丈な鉄柵が設けられてしまいました。ここの岩場は比較的立ち入りが容易なこともあり、遠目から観察しても一番高い岩場で上に祠がある場所の、中央部が大きく崩されていることが解ります。 明らかに鉱物マニアの仕業だと思います。 以前は採集に使ったと思われるロープが残っているのも確認しています。 近くを通られた時は、遠くから観察してみるのもいいかもしれませんね。

     

    それでは本題・・・今回行ったのは「門ヶ崎」に話を戻します。

    「門ヶ崎」は断崖絶壁なので、岩登りをしたことない方が立ち入るのは相当危険な場所です。

    岬の展望台までは、遊歩道が完備されてますので、装備が無い方はここからの眺望にとどめておいた方が無難な場所です。 それなりの装備がある方は奥にある海蝕洞がある場所まで行ってもいいかもしれません。

    地元の方の話によると、1970年代には相当大きな煙水晶が何本か採集されているようで、マニアにとっては興味が尽きない場所ともいえるのは間違いないでしょう!

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    先端部の突堤から岩場を上がると、下にはこんな感じの断崖があります

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    私が断崖の先端部に立ってます。 目の前は日本海です。

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    息子が先行しますが、一つ間違えば20m下の海に転落します、この程度の高さが一番恐怖感が味わえる高さです。

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    息子のいる場所から、断崖の下を覗きこみます。 見にくいですが中央部の四角い岩の、右側に草が生えていて白い場所がありますが、手つかずのペグマタイトが露出していました。

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    海にある先ほどの四角い岩も拡大すると、晶洞の丸い穴が見えます。

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    近くの岩にフックスロープを付けて、滑落防止をしながら断崖下を覗きこみます。

    景勝地なので岩場に傷をつけたりしないがためにも、カムやナッツなどナチュラルプロテクションを活用します。

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    この場所から前方に見える岩場に向かうのですが、正面にあるこの断崖の上部にも立派な晶洞が口を開けていました

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    拡大してみます。この程度で解ればかなりの眼力

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    もっと拡大してみましょう! 中央部の黒い部分が晶洞になります。

     

    これから展望台を回り込み、門ヶ崎奥の海蝕洞に向かいます。

    このあたりから周りの花崗岩は粗粒化していて、ペグマタイト化している場所も多くなります。

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    カリ長石のピンク色と白い石英が目につきます。

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    対岸に見えるのが、展望台側の断崖です。

    高度差が解りにくいですが、下に転がっている大きな岩は直径が1m程度ある大きさなので、いかに高所から撮影したか想像できるはずです。

    足を踏み外せば、確実に即死できる高さです。

    展望台から下に降りた場所は、この石が転がっている断崖絶壁の間にあります。 見事なペグマタイトがある海蝕洞方面には、大きな断崖絶壁を乗り越えないといけません。 ある意味ここが最も危険な場所になります。

    場所によっては海風や冬の凍結などで、浮石やもろくなっている岩も多いので、ホールドを確認しながら登って行きます。

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    この上部には、大きな木が倒れてますので、不用意に触ると危険です。岩と木の間を上手くすり抜けます。

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    ここを高巻きすればこんな素晴らしい景色が広がってます。

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    左手の岩場にホールドを探しながら先を目指します。

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    そうすると先ほどの展望台側から確認した、中央部に晶洞が開いていた岩の正面に立てます。

    本来ならこのまま下に降りて、波が打ち寄せる岩を飛び石して、正面の岩のテラスに行けるのですが、この日は波が強くて断念しています。

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    この正面にデカい晶洞があるのに手が出せないもどかしさ! テラスに着いてもクライミングしないと、この晶洞は確認できないんですが・・・これはまた今度チャレンジします。

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    望遠で出来る所まで拡大してみました。

    中央部左側のオーバーハングした所もペグマタイトが露出しているようで、ピンクのカリ長石の色が確認できます。

    ペグマタイトのこういった部分は特に崩れやすいので、月日が経つと周りの岩も一緒に突然崩れてしまいます。

    そういう時に含まれている大きな水晶が顔を出すわけです。

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    足元を確認するとここにもペグマが・・・・

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    ここから奥を覗くと、海蝕洞が確認できました。 ここから今度は断崖絶壁を下り海蝕洞に向かいます。

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    この断崖を下ります。 クライミング技術を付けるために、懸垂下降でなく・・・三点支持でこのままホールドを確認して降ります。

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    振り返ると「もんじゅ」が見えました。 「記事初めから3枚目の写真」初めに息子が下を覗いていた展望台側の断崖が見えます。写真の場所は途中に生えた松のあたりかな?

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    この薄っぺらい「登山用語=ナイフ・リッジ」(岩稜)を下降します。

    ここまで来ると日本海の外海に面しているので、波が岩場に打ち付ける音が伝わってきます。

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    危険な橋ではロープをフィックスします。多少手間でも安全を確保して、万が一の事故に備えます。

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    先に降りた息子が私を撮影した一枚です。

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    ペラペラのリッジから上手く降りた場所は、まさにペグマ天国です・・・

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    足元には目立つ色の、カリ長石ときれいな石英脈の馬鹿でかいペグマタイトがありました。

    黒い部分は風化した雲母です。

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    見あげるほどの断崖にも所々に晶洞のポケットや大きなペグマタイトの脈が走っています。

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    小さなポケットには小さな煙水晶が沢山残っている物もまだまだありました。

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    少し登って近づいてみました・・・・ペグマタイトの脈に開いた晶洞

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    上の写真は、指差す場所にあります。 5m程度なので大した高さではありません。

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    先ほどの海にそそり立つ断崖にある、ペグマタイトの晶洞を双眼鏡で観察してます。 はっきりとは確認できませんが、内部には大きな光沢のある黒い物があるみたいです。

    フリークライミングのグレードとしては5.11aくらいかな?

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    岩がもろくなっているのでかなり危険だと思います。

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    海蝕洞にドッカーンと波が打ち付けて、大きな音に驚きます。

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    水平に走るペグマタイトの脈に5cm程度の晶洞が開いてます。中には豆水晶が残っている物も有りますが、ここでは採集禁止です。

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    随分と昔に上から崩れて来たと思われる転石にも、ペグマタイトの脈が走っていました。

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    そそり立つ岩に行くにはこの間を抜けて、岩を3個ほど飛びたどり着くのですが、この日は見ての通り、波洗いが凄まじくて断念してます。

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    波が高いので、周辺の安全な場所から探索します。 

    大きなペグマタイトの脈があるので、息子が登ってますが・・・この場所もはたして安全なのかは個人の裁量に任せます・・・

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    大きな晶洞があるので観察しています。

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    この周辺は晶洞のポケットだらけのようです。

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    何か話していますが、高度差もあって、とにかく波の音も大きく、中々声が通りません。

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    真下からから見ると息子のいる場所はこんな感じです・・・・

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    帰りはこのまま左にトラバースして帰る事にしました。

    足掛かりは悪くないですが、ソールが柔かい普通のトレッキングシューズでは大変危険です。

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    ぐるっと回り込んで、初めに降りてきたナイフリッジの場所に来ました。

    中央部に見える岩戸の部分を向こうに渡ればもと来た場所に戻る事が出来ます。

    今度は私が登る番です・・・・

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    この岩戸の間にも大きなペグマタイトのポケットがありました。

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    戻った場所に転がっていた大きな長石

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    ところで「水晶はあったのか?」気になると思いますが、今回は詳しく探索しませんでしたが、脱落している物などはどこかに落ちているかもしれません・・・岩登り好きです!という方は自分の目でぜひ確かめてみてください。

     

    この場所はある意味・・・鉱物好きにとっては宝の山か、もしくは竜宮城なのかもしれませんよ・・・・

    この先も大きな断崖を下らなくてはいけないので、まだまだ気が抜けません。

    今回はより厳しい産地に向けてのトレーニングのつもりで訪れましたが、ものすごく大きな晶洞やペグマタイトが見れて、息子も大満足でした。

     

    このように人が中々立ち入れない場所には、まだまだいい物が沢山あるのかもしれませんね! 

     

    ではでは・・・ 

     

     

     

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