Lime JuiceLimeの活動日記
アウトドア・鉱物採集・鉱山探索・自然観察・廃墟・ガラクタ収集、その他なんでもあります。

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人工水晶への誘い(いざない) 00:10
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    明日は折角の休みだが、前線が通過するので雨が降るようです。

     

    「天然モノ」と言うのはホントいい響きがある・・・天然水晶などなど・・・

    しかし世の中には人工的に作られた物でも、とても卓越した技巧にて作られたものになると、それは天然モノを凌駕するがごとく、素晴らしい物を生む事がある・・・

    陶芸家が作る素晴らしい芸術品・・・火と粘土や様々な鉱物が生み出す形や文様が人々を魅了するような物がそうだ!!

     

    そうした人工物の本来の目的は、日常の人々の生活を支える物の原料や製品になるが、それは人工物と言っても・・・鉱物が元々持っているその素晴らしい特性を最大限に生かすために作られた「究極の鉱物」なのかもしれない。

     

    実はそんな物が作られている事は、その分野によほど精通していないと知る事も無く、身近に手にしている物にそんな製品が使われている事もひょっとすると一生知らないまま過ごす事になってしまう・・・それでは何ともさびしい気がする。

     

    いつもこのブログを見ていてくれる方々は少なからずも、鉱物や科学の事に興味がある人が多いと勝手に考えさせてもらっている。

    それがよくわかったのは、先般の「坩堝ネタ」でもかなりのアクセスやコメントを頂いている事もあり、みなさんのそんな興味を今回もちょっとくすぐってみたいと思います。

    そんな!こんな!で、これから今しばらくのお付き合いをよろしくである・・・

     

    意外と知られている鉱物の代用的な物に、人工水晶っていうものがある、私のブログでも過去に特集を組んだ事があるが、こういった人工物でも美しさは天然に勝るものがあり私は好きだ・・・それは簡単に入手ができるものから、普通では入手困難な珍しい物まで存在しています。

    水晶は天然のガマから出た物に限る・・・と言われる方もいるが、下記にリンクしたこの動画を見れば、そんな人工に合成された水晶でも、ちょっとは魅力的に感じるれるかもしれない。

    まさに釜上げの様子は圧巻だ・・・

     

    「もう!この動画知っているよ・・・」ってな方もいると思いますが、知らない人の為にリンクを張っておきますので、ぜひこの美しいプロモーション動画はお勧めである。

    ※「音声を出して高解像度版」で見ていただく事をお勧めしたいです。

    https://www.youtube.com/watch?v=mfnoswtaprE

     

    「水晶は生きている」まさにそれは生き物のように思えてくる・・・

    それは金属の精錬に通じるような感じもしてとても面白い・・・

    IMGA0270.JPG

    私が持っている人工水晶は、ブックエンドになっている。

    これは中国で作られていた物・・・何十本も持っていたが今では手元にはあまり残っていない、ほとんどが石好きの知り合いにあげてしまった。

    IMGA0273.JPG

    手で持ってもかなりの重さがある。

    IMGA0274.JPG

    表面に独特の蝕像ができているのが、この合成品の特徴にもなっている。

    それこそ水晶を坩堝に入れて高温にさらせば、溶けてドロドロにする事は意外と簡単だ・・・しかしこのまま冷やせばそれは結晶形を持たない、ただ単に結晶形を持たないアモルファスの「石英ガラス」になって固化するだけだ。

    動画にあったように、まるで太古の熱水に溶けた石英の状態を再現し作られたものだけが、本来の水晶の結晶形を持つ事になる、それは溶けて冷やして固めるだけでなく、成長をはぐくむことで産まれてくる。

     

    これはこれで悪くない・・・何かの物語に出てきそうな特殊なエレメントみたいだ!

    人工物でもこんな素晴らしい物がある、それは洗練された芸術品にも思えてならない・・・さて皆さんはどう思われただろうか?

     

    ではでは・・・

     

    | 科学・実験 | comments(8) | - | posted by Lime (ライム)
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