標本の行き先 | 23:16 |
秋雨前線が南下して、大陸から涼しい空気が日本列島を覆っている。
この所、季節が幾分と秋めいてきた。
最近、自らの趣味品の身辺整理をはじめた・・・いままで採ってきた標本の整理も含めてだ・・・
息子に託す物は取っておいて、それ以外にもある私が集めた鉱物を含めた「趣味の遺産」のような標本類・・・
結婚して子供が生まれ子育てに専念した際には、クライミングや鉱物採集からは離れていた、その時にもだいぶ処分したつもりでいたのだが、思い入れがあったのか?
その時処分しきれなかった、忘れかけていた「未練のカケラ」今でも出てくる・・・(笑)
私の師匠が言っていた言葉を引き継いで、比較的珍しい物や、今は入手できない産地の物などは、こんな私にでも身近で親しくしてくれている石友さんに少しづつも授けて・・・それでも余った分はどこかに引き取ってもらう事を考えた。
まぁ、私のスタンス的に金に替えるような事は自分には向いていないので、教育などに使って頂ける事ができれば嬉しく思う。
私の住んでいる市には、市が行っている「子供たちに科学を教える団体」があるのだが、そこに標本を託す事になった。
私自身、未だに地元の小学校(母校)での科学クラブの講師も受け持っているだが、実はこの団体でも、8年ほど「子供向けの科学イベントでの講師」を行ってきた・・・地元では新聞やフリーペーパーにその様子が掲載された事もあります。
そんなイベントの講師役を、わけあって今年の夏を区切りに最後として頂いた。
振り返れば、子供達と過ごしたその瞬間は今でも懐かしい・・・そんな事のお礼ということも兼ねて・・・
その団体さんにまずは標本を託す事が出来た。
実は今回、最後のイベントの際に、ここで化石や鉱物に詳しい先生と知り合うきっかけができた。(写真の先生です。)
もらって頂いたのは地元の山で採集した、カルサイトの結晶
大きな結晶、その他にもバケツ1杯入った、飴色のキラキラした物、珍しい形状や色した物を含めて、息子に運搬を手伝ってもらい団体施設の事務所に運んだ。
先生:「これは!子ども達喜ぶぞ・・・!」の一言!!
その言葉を聞いて私も嬉しくなった!「O先生ありがとう!感謝です。」
たぶん地学の講座に使って、子供たちにプレゼントされるのかもしれない。
この標本を見て目をキラキラさせる子供たちの笑顔を想像しただけで、このブログを書きながら飲んでいるライム味のお酒が一段と美味しくなる。
そんな今日の1日を思い出すと、もう1杯飲みたくなってきた・・・(笑)
ではでは・・・