Lime JuiceLimeの活動日記
アウトドア・鉱物採集・鉱山探索・自然観察・廃墟・ガラクタ収集、その他なんでもあります。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
試み?? 21:23
0

    気温が低い日が続きます。 

    思いもかけない場所での大雪に、苦労している皆様方にはお見舞い申し上げます。

     

    雪解けはしましたが、近くの公園の芝もすっかり枯れてしまって、モノトーンの冬空に、そんなセピアの背景が重なります。

    しかし、日が当たるあたたかい部屋では、冬型の多肉植物達が元気な葉っぱを展開し始めています。

    日本の反対側で、さらに赤道をはさみ南半球にいる植物達にとっては今がほんとの夏なんです。 彼方からの遺伝子に記憶された季節感はこんな異国にいても覚えているんですね・・・そんな植物達はこの寒い日本で窓の外にある、遠くの自国の空を眺めているのかも知れません。

     

    植物と言えば、見かけはか弱く見えますが、再生能力は素晴らしい物があります。

    こんなネタから・・・

    ある日・・・家内が夕飯を作る時に使った小松菜の根との境の「くき」が捨ててありました。

    この部分は味があるので食べる方がいますが、この洗いにくい部分には農薬など汚れが溜まっている場合が多いので食べない方がいいです。 昔は、肥料として汲み取り式トイレの人糞が使われていましたので、この部分に耐性が強い寄生虫のタマゴが付着していて、その影響で人間は寄生虫の重要な一次宿主となっていました。

     

    息子がこれを見て・・・これ植えたら育つかなぁ〜と・・・

    こんな疑問はダメもとでもやってみると、思いもがけない発見があるので面白いです。

    IMGA0714.JPG

    転がっていたビーカーに、水を含ませたキッチンペーパーを敷いて4日目、切られていた中心部分から新しい目が出てきました。

    IMGA0715.JPG

    横の厚い茎の部分は、包丁で切られまっすぐに切断されてます。 さてこのまま、正月についた餅の雑煮に使えるようになるのは、あとどれくらい必要なのか?

     

    同じような方法を使い、工業的に野菜を育てる「植物工場」なる物がこの世の中にはあります。

    私は学生時代にバイオテクノロジーを専攻していて、いつもクリーンベンチ内で試験管培養やメリクロン培養なんかをよくやってましたが、このような実践的な授業はありませんでした。 あの頃から思えば、今のような植物工場が出来るとは夢にも思ってなかったですから・・・

     

    土耕では植物の病気や害虫などは、土から来る事が多いです。 土には有用な菌類やミネラルを含んでいるので、植物にとっては本当の姿で育てる事が出来ますが、いったんそのバランスが崩れると上手く育てる事ができなくなる事もあります。

    その為、利益を求める栽培では、どうしても農薬に頼る事が必要となってきます。

    育てれる植物はまだまだ限られていますが、そんな土耕のデメリットを克服したのが、この溶液栽培なんです。 

    なので培地は土で無く、不織布という特殊な繊維を使って、植物が必要とする栄養分を溶かしこんだ液体で育てます。

     

    古い写真のファイルが出てきましたので紹介をしたいと思います。

    今から10年ほど前に、ホームセンターで手に入れたガラス温室を使って、この植物工場モデルを部屋で再現してみた事がありました。(ほんのお遊び程度・・・)

     

    システムはすべてホームセンターで買えるものばかり、プランターを培養槽にして、水槽用のろ過ポンプで、市販の液肥で培養液つくり循環させるだけの物、光は植物育成用蛍光灯を使っています。

    02250001.JPG

    閉鎖した空間で、効率よく光合成を促進されるための、二酸化炭素を右下のビールサーバー用炭酸ガスボンベより供給して、種から発芽させた、ひょろひょろの苗から約1か月で、焼き肉を巻いて食べれるまでに生育しました。

     

    肥料の濃度が適当だったので、少し水っぽい味だったのを覚えています。 しかし日ごとに大きく育ってゆく様子は、うちの子供たちも、子供ながらに毎日見てみたくなる衝撃を受けてました。

    「完全閉鎖式の無農薬」なので、そのままサラダにした覚えがあります。

    02250004.JPG

    手前には、種から育てた苗が出番を待っています。

    02250005.JPG

    下段にある培養液タンクから、まず上の培養槽に液肥が汲み上げられます、完全には吸収されないので、プランターからオーバーフローした液肥はこのパイプを使って下の培養槽に流れる仕組みです。

    01300013.JPG

    苗を植えたばかりの写真

    01300012.JPG

    24時間照明を付けっぱなし・・・3日目でこのサイズ

    02140002.JPG

    どんどん大きくなります。 電気代は?とか野暮な質問はしないでくださいね・・・

    02250007.JPG

    不織布に絡まった白い根が元気な証拠です。 1度だけこの根が、排水パイプを詰まらせて液肥がこぼれだすアクシデントが発生した事がありました。

    02120003.JPG

    建材に使うスタイロフォームに穴を開けて、そこに不織布にくるんで発芽させた苗を刺し込みます

    02140003.JPG

    蛍光灯にはステンレス製の反射板を取りつけて、照明の効率を上げます。

    前面のガラス戸以外はすべて、通称=銀マットで覆って、光の拡散と温度維持が出来るようにしました。

     

    液肥は循環していないと腐ってくるのと、根が直接液肥につかっているので、いかに根に酸素を供給するかが育成のポイントです。

     

    そうそう、この時に葉っぱだけを周囲から収穫をすれば、残った中心部分からまた新しい芽が出てきて、効率よく収穫を出来る事を発見しました。

     

    では皆さんもご家庭で無農薬サラダライフを堪能してみてください。

     

    ではでは・・・

     

    | 植物 | comments(6) | - | posted by Lime (ライム)
    Comment








    私もイチゴのメリクロン苗つくったり、カルス培養したりしてました。(笑)
    久しぶりに高校時代の記憶の蓋があきましたよ。
    あの頃はシンピジュウムでひとざいさんなんて考えてましたね。
    posted by opaleye | 2017/01/27 12:24 AM |
    これは、すごいことに取り組まれていたんですね〜。しかも、成功させている!!!!  自分が、野菜つくり・無農薬でやっているのは、安全で新鮮なものを食べたいからですが、温室・水耕栽培なら完璧ですね。
    posted by bandlover | 2017/01/27 9:20 AM |
    opaleye 様

    いつもコエント頂きまして、ありがとうございます(^O^)/
    わぉ! メリクロン苗とカルス培養やられていたんですね・・・しかも高校と言うのがすごいです。
    当時では最先端の技術だったので、私はこの実験は楽しくてしょうがなかった思い出があります。

    >あの頃はシンピジュウムでひとざいさんなんて考えてましたね。
    うぁっ!! これまた同じような考えを・・・当時は洋ランの栽培も流行ってましたよね・・・なんかこれの為の技術みたいな感じがありました。 懐かしいです。 
    でも今考えると、危うく財産を散財してたかもしれませんね(笑)

    ではでは・・・
    posted by Lime | 2017/01/27 9:47 AM |
    bandlover 様

    当時はここまで植物工場が流行るとは思っていませんでしたね・・・
    成功しているように見えても、味を追求するとなるとまだまだでしたね・・・ 
    研究は進んでいるとは思いますが、実は根菜類はこの方法では難しいと言われてます。

    因みに電気代がかかるのがネックです。

    ではでは・・・
    posted by Lime | 2017/01/27 9:54 AM |
    なかなか本格的にやりましたね〜。
    サラダ菜とか年中食べる葉物を作るには良いかもしれませんね。
    水耕栽培用の肥料もいろいろ出ているので、上手く使うと味もよくなるかもしれません。
    照明もこの頃はLEDの種類がいろいろあるので、植物にあった波長を選べるかもしれません。
    LEDだと多少電気代は少なくなるかもしれませんね。
    まあ、いろいろ面倒なので私は畑に種をまくだけですが、蒔き時を逃すことがよく有ってうまくできないことが多かったりしますが・・・。
    ゞ( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ

    珍しい植物の種は瓶入りの寒天に撒いたりもしますが、発芽しないとか、劣化が早いので頻繁に植え替えないといけないとか、こちらも面倒なのでこのごろあまりやっていませんが、そろそろ重い腰を上げないと種子のストックが冷蔵庫の中で邪魔者になってきてます。
    (^^ゞ
    posted by 大阪屋 | 2017/01/27 5:53 PM |
    大阪屋様
    いつもコメントやアドバイス頂きありがとうございます。
    こちらにも頂いてましたが、返答が遅れてしまい・・・申し訳ございませんでした。

    >なかなか本格的にやりましたね〜。

    DIYが好きなので、なんか勢いに任せて作ってみたら、意外とあっさり育ってしまい、結構拍子抜けしましたね。 水耕栽培用の肥料は面白そうな物があって使ってみたいです。

    >照明もこの頃はLEDの種類がいろいろあるので、植物にあった波長を選べるかもしれません。
    LEDだと多少電気代は少なくなるかもしれませんね。

    LEDいいですよね! 消費電力も少ないみたいなので使ってみたいです。 最近の大きな植物工場などは、積極的にLEDを使って
    いるところもあって、面白そうな情報を頂きありがとうございました。(^O^)/

    そういえば、水耕栽培で調べると「大麻」の栽培方法などが検索に引っかかりますね・・・折角の技術なので法律を犯すような物には使ってはいけないと思いますが、生育が早いみたいなので、ここに目を付けれるような、かなりの知能犯の方がいるみたいです。

    >蒔き時を逃すことがよく有ってうまくできないことが多かったりしますが・・・。

    多肉植物でも良くありますね・・・(笑) 現地の気候に合わせないといけなかったりと、小さな苗の状態で管理を怠って、枯らしてしまう事が多いです。 実生は現在の環境に慣れやすいと聞きますが、ある程度、大きく育てるまでが難物みたいですね・・・

    そういえばこの温室は、今は多肉植物用の冬越しに使っています。

    ではでは 
     
    posted by Lime | 2017/02/01 9:31 AM |
    << NEW | TOP | OLD>>