Lime JuiceLimeの活動日記
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多肉植物の交配(あえて交雑種) 09:00
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    カラッとした天気で、湿度が少なめ、日影に入ると風が心地よい・・・

     

    植物の栽培をやっていると、楽しみの一つに交配がある・・・同じ種どうしなら交配させて新しい品種を作り出すことも可能だ・・・

    特に植物は遺伝的に近ければ交雑が簡単である。しかしこれには大きな危険もはらんでいる。

    外来種との交配で、もともと日本の固有種だったものが、遺伝的に雑種になってしまうことがあり、オリジナルがいつの間にか消えてしまう可能性もあるのだ・・・

     

    ある地域に住むオオサンショウウオが、外来種のオオサンショウウオと交雑してしまい国固有化が保たれなくなってきているらしい・・・元々はペット用に飼育されていた個体らしいのだが、たぶん飼育に困り川に放された個体という話だ。

     

    マイナス面を書いたが、実はこの交雑はいい意味で書くと、品種改良ということでは、この世の中に大きく貢献している事もあります・・・大きな甘いイチゴや、味の良いトマトの改良などは随分前から行われていて、交雑のプラス面と言えるだろう。

    例えば、地味な花をつけるが、寒さや害虫にも強い苗と、花は綺麗だが寒さや害虫に弱い物を掛けあわせて、「綺麗な花が咲き害虫や寒さに強い」と言うような苗を作る事も出来るのだ・・・(実際にはそんなに単純で簡単ではない)

     

    ハオルチアという多肉植物がある・・・最近では何百万もする品種も存在し、マニアの間では高値で取引されている。

    これも業者が交配を繰り返して生み出して作られている。

     

    自分の子供を観察してほしい、近所のおばちゃんから・・・見た目は「あらッ!お母さんにそっくり」と言われるが、性格はお父さん似だとか、その兄弟でも顔のつくりはそっくりでも、性格が全然違うなど・・・身近な品種改良の解り易い例ではないだろうか?

    遺伝的に性格は似ないと言われるが、最近の研究では「環境との相互作用で決まる」とも言われてきている。

    たまに祖父母に似ているような子もいたりと、人における遺伝的な発現は、どこでどのように起こるかは予想がつかないし、それを思うように扱う事が出来るようになるのは、もう少し先の話なのかもしれない

     

    最近人気の種(硬葉系ハオルチア)

    ハオルチア・ニグラ

    IMGP1314.JPG

    左・・・小型種・葉と葉が密に並び、全体的に小ぶり

    中・・・色が茶色い葉がねじれている

    右・・・全体的に大き目、葉と葉の間隔は密

    同じ種でもこれだけの個体差が出てきます。実生の場合は種から変種が育つ場合も多いので、交配して結実、そして播種することで変化に富んだ個体を育てれる可能性も出てきます。

     

    相も変わらず長い前置きは、このあたりにしておき、多肉の交雑を行ったので報告したいと思います。

     

    サルコカウロンというフウロソウ科の多肉植物があります。多肉植物やコーデック好きの方達の間では結構メジャーな存在な植物です。南アフリカが原産でその独特ないでたちに、マニアの収集心が騒ぎだちます。

    今回、そんなサルコカウロンの中でも、パターソニー(冬型)という品種と、バンデリエティアエ(夏型)を掛け合わせる機会がありました。 今年は天候が不順で四季感がはっきりしなかったためか、バンデリエティアエがこの時期に狂い咲きしたので交配の機会に巡り合えました。

    このバンデリは南アフリカでも東ケープの夏季降雨地帯に自生している為に、サクロカウロンの中では夏季に成長する珍しいタイプなのです。 なので自然界ではこの組み合わせでの交配はほとんど無いと考えていいかもしれません。

     

    ↑こちらが冬型のサルコカウロン・パターソニー 南アフリカ・ナンビア地方 冬季降雨地帯に自生

    この細いフォルムがバンデリエティアエ 東ケープ地方の夏季降雨地帯に自生

     

    同じ時期に開花をしたので、互いの花粉をめしべに付けて受粉させました。 

    結実の合図は、花弁が落ちて、しばらくすると花柱がどんどん伸びて異様な出で立ちに変化してくるのですぐに解ります。

    その後2週間程度で、結実した方は、パターソニーのみ・・・バンデリは結実しませんでした。

    種を包んでうたガクが開き、裂果して種が飛び散ります。(気を付けてないと種を紛失してしまうので、紙をかぶせた方がいいです)

    綿毛の付いた種の一部がみえます。

    こちらが採種したタネ

    螺旋状に巻く種子柄に綿毛が生えてます。

    私はこのまま土に播種せず、1晩水につけてから土に播種しました。

    種は5個ほど採れましたが、子房が成長して胚珠が出来ていたのは、この3つだけでした。

    残りは、胚珠が無かったようなので、芽が出ませんでした。 種子形成はしているものの、中身が入ってませんでした。

    播種後2週間経過・・・左はいきなり斑入りが出現、真ん中が優性株と思われる、右は葉の一部に斑が入り、葉の一部が奇形になっています。 これは遺伝的な物なのかそれとも、実生による出現なのかは不明です。

     

    拡大写真

    IMGP1317.JPG

    1か月ほどでここまで成長

    真ん中の優性株はやはり成長がいいが、奇形の物は成長がゆっくりとしている。

    初めの二葉では斑が認められたが、成長するにしたがい、斑が薄くなってきた。

    どんな子に育つか楽しみです。

    もう少し大きくなったら株分けを試みたいと思っています。

     

    ではでは・・・

     

    | 植物 | comments(2) | - | posted by Lime (ライム)
    Comment








    Sarcocaulonですか、家には無いんですがどんなのができるんでしょうね〜・・・。

    まあ、たいていの場合F1は両親の中間形というところだと思いますが性質が近い物同士だと結構雑種強勢で良い物ができることもあります。

    この頃は Haworthia の交配もよくやるんですが親よりも一回り大きなものが出来ることもあります。

    ただ、市場にも雑種が多く出回っていて、もはや種類が同定できない物が多く有るのも事実です。

    posted by 大阪屋 | 2017/06/16 2:54 PM |
    大阪屋様

    いつも見てくださりありがとうございます。

    >結構雑種強勢で良い物ができることもあります。

    今回は、あえて、通常の条件下では出会わない生育場所の物どうしで、冬型種と夏型種の交配を試みて、ヘテロシス(雑種強勢)を狙ってみました。(^O^)/ 上手くいくかは不明ですが・・・
    オリジナルに近いほど自殖弱性化が進み貧弱で弱くなってゆきますが、固有は守られますが、どうしても貧弱な株立ちになってしまいますね・・・簡単に株分けできる物はいいのですが、多肉(特にコーデックスの場合は・・・)あの独特なずんぐりとした出で立ちにならないらしいので、どうしても実生に頼ってしまいます。

    >Haworthia の交配もよくやるんですが親よりも一回り大きなものが出来ることもあります。
    おお! これは面白いです。 うちの息子も最近交配を試みたんですが、なかなか結実してくれなくて・・・・ハオルチアは意外と難しくないでしょうか? 
    ネットで色々と知らべてはいますが、花弁を取り除く方法で雄しべ・めしべを露出させて交配を試みていますが、開花した花芽の半分にも満たない結実率ですね・・・
    そうそう、なぜかできている種子も少ないです(笑)

    また機会があれば色々と教えてください!
     
    面白い物が育ったら、またここで報告致します。

    ではでは・・・
    posted by Lime | 2017/06/19 10:19 AM |
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