鉱物標本棚 | 00:01 |
休日が雨に祟られている・・・
これから二十四節季の小雪までは、偏西風の影響で大体1週間ごとに同じ天気が繰り返される、やがて朝霜が濃くなり、雨が雪に代わる頃、本当の冬が始まる・・・今年は黒潮の蛇行の影響で、冬の雪が多いと予想されているので、そうなれば鉱物採集はできない。
ちょっと以前の記事をまとめました。
親父の建築関係の仕事で、現場から出てきた昭和の時代に作られ古い棚
決して大きくはないけれど、最近はこういうものが入手しづらくなってきた。 ホームセンターに行けばブラスチックで作られた味気のいない物はたくさん売られているが、部屋においても何かマッチングに乏しい感じになってしまう。
ある人に、「鉱物の整理棚持っている?」と聞いたら、無いとのこと・・・「それでは適当な棚が入ったので作るよ・・・」と行ったのが夏まえの話・・・
夏は暑いので採集はお休み中に、ボチボチとレストアを開始しました。
とにかく塗装も禿げて、ボロボロ・・・引き出しの底板も割れてしまっていました。
引き出しの引き手も、ガタガタの状態
磁器でできた物、とても味がある物でしたが、再利用は不可で、これは取り外しました。
本体も引き出しもすべてペーパーがけして、古い塗装を落としてゆきます。
これが結構大変な作業
引き出しのガイドも割れてしまっているものも数か所あり、細木を使って修正
引き出しには、標本を分別して収納できるように、格子を入れるようにしました。
アガチス材で組み木できるように、丸のこ盤でスリットを入れてゆきます。
ある程度、仮組みしてガタを調整したら、次は塗装します。
マホガニー色のステインを使って着色
これを組み付けるとこんな感じになります。
この作業を全部の引き出しに用います。
そして次は本体の塗装を行います。
ちょっと濃いめのオーク材の色のステインで塗装しました。
引き出しと、本体の塗装が乾くまでに・・・今度は引き手を作ります。
材料は15mmの真鍮材を使って作成します。
小型旋盤を使って、数物を一気に仕上げてゆきます。
ねじ穴の作りこみと、「突っ切り」と言われる方法で、真鍮の丸棒から駒取りをしてゆきます。
穴をあけたら必要な長さに突っ切ります。
このような作業を引き出しの数だけこなします。
最後まで突っ切ると、作った物が飛んで、傷が付くので、あえて”へそ残し”で切り取ったら、手でポキッと折って外してゆきます。
裏側には穴があいてます。
ここに取付用のネジを切って完成です。
再び、旋盤にセットして、残したヘソと面取り(C面)を行います。左が仕上げ品
C面をつけると、やっとツマミらしくなってきました。
旋盤ではこのように作業してます。 これから面取りです。
後は、時間と暇にまかせて、引き出しのなかに入れる小箱を作ります。
相当数の箱を作るので、テンプレートを作って一気に作りますが、箱作りはすべて手作業なので、
好きな映画を見ながらコツコツと仕上げてゆきます。
これが一番小さな箱、その他大きさが大きいものが2種類ほどあります。
こちらは大きなサイズ・・・取ってきた標本によっては大きなものもあると思い、特大サイズも組み入れました。
大きさは大中、小とありある程度の標本の大きさにも対応できるように工夫しています。
組み木された中に、紙製の箱をセットします。
標本ラベルを立てれるように、箱の瀬の部分は少し高くしてあります。
納品前に写真を取りました。
採集してきた標本は、特別な一品はたぶん特等席に飾られると思います。
ちょっと捨ててしまうのが惜しいような2級品や小さなものは、この棚の箱の中にいれておくと、標本を石友さんにプレゼントする時にも、この中から選んで取り出せます。
そんな風に使っていただけると嬉しく思います。
さて・・・明日は納品です。
ではでは・・・