Lime JuiceLimeの活動日記
アウトドア・鉱物採集・鉱山探索・自然観察・廃墟・ガラクタ収集、その他なんでもあります。

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青緑色のカルサイト 23:05
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    ※2018.05.07 画像の追加 ご要望につきLEDライトで透過した画像を追加しました。

    ゴールデンウィークも最終日

    今日は、いつも私たちの探索に付き合ってくれるmoriさんと息子と3人でちょっと変わった色のカルサイトを探しに行きました。

    ここは、数週間前に私のブログにコメント頂き盛り上げてくれるopaleyeさんとご一緒した時に、息子が見つけた場所・・・

    斜面に転がる熱変成を受けたキラキラの大理石質の石が、一部だけ薄い青緑に染まっていた1cm程度の破片を発見したのが始まり・・・

    IMGA0682.JPG

    果敢に露頭を攻めるmoriさん

     

    脈を追っていくとそれは確実に濃い色の脈へとつながっていって、このような成果になった。

    しかし、青緑色のその脈はなかなか続かず、白色した脈の部分がこのように部分的に青緑色に変色しているだけで、残念ながら本日の採集ですでに脈は途切れ確認できなくなってしまった。

    IMGA0684.JPG

     

    この標本は、前回採集時にすでに分析をかけたが、X線回折分析(XRD)ではカルサイトの明瞭なピークが出た、分析をかけるまでは、蛍石をかなり疑ったが、この産地ではフッ素の供給源が見当たらないので、まずそれは違うと私や息子は読んでいたのは当たっていた。

    しかしXRDでは、この色調発色のの影響となるような結晶は確認されていない、ピーク強度を上げてもバックグラウンドのノイズに埋まってしまい他物質の確認を試みるも無理であった。

    電子顕微鏡下でのEDAXでも、加速電圧を最大にして、着色となるような微量元素の検出を試みたが、残念ながらカルサイトに由来するピークのみで、色を付けているような元素のイオンは検出できず、今のところはちょっと行き詰っているのが現状だ・・・

    微量元素のイオンの影響が大きいようなので・・・

    たぶんラマン分光をかけても、ライブラリーが不十分なため解からないので・・・今後、酸で溶解してICP分析か原子吸光でもかけてやろうかともくろんでいます。

     

    一部、石友さんに配布したサンプルには、イオン半径が近いストロンチウムの影響かとラベルに書いたが、今になってはこれもちょっと違うようだ?(すみません私の早とちりです)

    昔に九州にあった鉱山で、ストロンチウムの影響を受けた、青いカルサイトが採集された事があったが、同上ののサンプルを持ち帰ったopaleyeさんからは、わざわざ九州の知り合いにまで確認を取って頂いた結果、九州の「香春鉱業;福岡県田川郡」で採集されたものとはこれまた色合いが違うという報告がありました。(opaleye様・・・情報提供感謝です!!)

    ニッケルを含有すると緑になると言われているが、私は緑色のカルサイトは手にした事が無くて、その色調は知る由はないのが残念な所だ。 しかし本日の採集で、近くから銅の二次鉱物による鉱染された石が発見された事もあって、これまた悩みが一つ増えた感じになってしまった。

     

    しかしこの標本の残念な所は、現地で何度も確認したが、完全に単結晶(カルサイトらしい結晶)している物は無く、採集品はすべて脈性であるのでそこが何とも微妙な標本となっている。 しかし熱変成を受けているので、半透明でキラキラしている所だけが見栄えがあると言って良いだろう。

    IMGA0689.JPG

    産出するときは脈幅5cmを超えるので、私的にはこの謎の標本が見事な採集品になりました。

    ※左は母岩付きの結晶

    moriさんも、後半でかなり色の濃い物を採集できたので、喜んで頂いたのが何よりだと思っている。

    帰宅して洗ってみたら、これまた半透明な青緑色の色調が何とも綺麗な採集品になりました。

     

    2018.05.07 一部マニアの方向けに、ライティング画像を追加(単三電池1本入りLEDライトを使用)

    IMGA0705.JPG

    拡大画像 色とこの程度の透過度です。

    IMGA0706.JPG

     

    ではでは・・・

     

    | 鉱物採集 | comments(8) | - | posted by Lime (ライム)
    Comment








    この岩質は 笑

    僕が思っている所なら、上の方で蛍少量産出しています。

    ここは一部スカルン鉱物の産出もありますし、マラカイトを拾った事もあります。

    この青緑、Cu起因なのでしょうか?いずれにしても良いものですね(^^)
    posted by Tak | 2018/05/07 6:53 AM |
    Tak様

    いつもお世話になっています(^O^)/
    さすがですね!!すばらしい考察だと思います。
    実は私はここの蛍は拾ったことが無いんで、どのような物なのか知りません(T_T)
    ただ、今回の物は蛍ではないことが判りましたが・・・
    おっしゃる通り、近くには2次鉱物的なマラカイトはありましたよ・・・

    実は起因が不明で困っているんです。 
    ネット見てたらニッケルがカルサイトを緑に染めると書いてあったんですが、ここではニッケルの産出の方が稀で、残るはクロムか銅の影響かなぁ〜と勝手に思っている所で、何かわかればまた報告いたしますね・・・

    追伸:北伊吹鉱山への記事、写真も綺麗でとても面白かったです。まに屋さんは多分ですが・・・体が半分カモシカでできているんだと思います。ケンタウルスみたいな!!・・・(笑) 
    私も「ちょっと休憩!」と何度も声をかけたことか・・・(^ー^;)

    ではでは・・・
    posted by Lime | 2018/05/07 2:39 PM |
    ICPや原子吸光どちらにせよ,Ca^2+の除去とか大変ですね。。。ターゲットが絞れているからある程度はいいにせよ。。。だけど,酸化数とかまで推論できると成因が妄想できて楽しいですね〜。知識・技術や分析機器があるというのは何とも羨ましい限りです(笑)
    posted by ちゃーん | 2018/05/07 5:41 PM |
    ちゃーん様

    お久しぶりです。
    この話題で、カルシウム・イオン干渉で食いついてくれるとは、ひょっとしてお使いになられた事あるんでしょうか?
    私はそこまでのテクニックは無いですが、資料前処理のプロが干渉抑制剤という物を使ってかぶらないようにしてくれるので、信じているんです・・・(笑)
    酸化数か? ん〜どうだろう推測できるかなぁ〜
    分析したら続報入れますんで、楽しみにしててくださいね!

    ではでは・・・
    posted by Lime | 2018/05/08 12:04 AM |
    Limeさんこんにちは。
    写真が本当に果敢に攻めていて笑いました(^^;自分がどんな風に採っているか客観的に見ることがないので、面白いですね。

    濃い青い脈が出てきた時はテンションが上がりましたね!濡れていなくても色が鮮やかで、本当に綺麗です。
    貴重な体験をさせていただきありがとうございした!
    posted by mori | 2018/05/08 12:20 PM |
    いえいえ,わたくしはXRFまでです。MSを使うまではいきませんでした(笑)別の分析の研究室で貝殻中の微量元素を定量していたもので原子吸光やらMSやらで苦労していたので知っているのです。
    続報が上がることを楽しみにしています♪
    posted by ちゃーん | 2018/05/08 9:00 PM |
    mori様

    いつも・・・遠方の厳しい所まで同行して頂きありがとうございます。(^O^)v

    >濃い青い脈が出てきた時はテンションが上がりましたね!
    一瞬脈が途切れてちょっと焦りましたが、おかげで何とか新しい脈を探せましたね。
    それも私たちが採集したものより、格段に良い物を出せたので良かったです。
    この瞬間の快感が「皆を鉱物ジャンキー」にさせるんでしょうね!

    あはは・・・
    >自分がどんな風に採っているか客観的に見ることがないので、面白いですね。
    ほんと果敢に攻めてましたよね・・・
    初めはこの画像に「ウぉら〜」とかテロップ入れようかと思いましたが、さすがにやめました・・・(笑)

    私も普段は写真に写る事が無いので、どこかでその時が来るのがとても怖いです・・・(笑)

    TOKIOの空いた5人目の席に収まれるような、かっこいいおっさんならいいのですが・・・これからも裏方に徹しますね・・・

    >貴重な体験をさせていただきありがとうございした!
    いぇいぇ! こちらこそありがとうございます。
    また変わった場所見つけてくるので、その時はぜひ宜しくお願いします。

    ではでは・・・
    posted by Lime | 2018/05/08 11:24 PM |
    ちゃーん様

    いつもコメントありがとうございます。

    >わたくしはXRFまでです。MSを使うまではいきませんでした(笑

    ほんと機器分析は、機械の操作を覚えるだけでなく、試料調整やデーターの分析は人の手や判断にかかる事が多いですよね。
    私も解からない事があれば、職場の詳しい同僚やメーカーに聞く事が多いですよ・・・テクニックを持っている人はやっぱりすごいです・・・
    でも前処理で、ケルダール蒸留をかけて・・・とかなるともう面倒で仕方ないです・・・(笑)

    貝殻は私もやった事ありますよ・・・遊び程度ですが・・・
    海の貝って以外にも希土類を濃縮できるんですごいですよね・・・でも調べるのはその元となっているカルシウムイオンとの戦いなんですが・・・
    あまりにも思った結果が出なくて・・・スプリング・エイトに持ち込んだろうかと血迷った時もあります・・・(笑)
    あれって、借りるとどのくらい費用かかるんだろう?たぶん怖くて聞けないかも・・・(笑)

    また楽しい話題振ってください!

    ではでは・・・
    posted by Lime | 2018/05/08 11:43 PM |
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