Lime JuiceLimeの活動日記
アウトドア・鉱物採集・鉱山探索・自然観察・廃墟・ガラクタ収集、その他なんでもあります。

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先日の活動開始 追加記録 ペグマタイト 22:11
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    ぬけるような青空はちょとお休み! 今日は気圧の谷に入って夕方からは雨が降るようです。

    最近すこし静かだった太平洋沖の熱帯収束帯では、再び熱帯低気圧の発生が活発化しているようで、先日新たな台風も発生しました。この台風26号は衛星画像や海水温から判断すると結構発達しそうな雰囲気があります。 今の所日本への影響は少ないですが、気圧配置や風の影響によっては、日本に向かってくることも考えて災害に備えなければいけないですね!

     

    先日、速報を伝えた産地の詳細を書いてみたいがその前に・・・

     

    少し前に、とある博物館の地質関係の学芸員さんと夕食をしながら話をしましたので・・・

    そんなことから、私なりの鉱物標本の楽しみ方をこれまた独断と偏見を交えてちょっとお話ししたいと思います。

     

    近年、国内では大手を振って鉱物採集ができる所がものすごく減ってきています。 実感されている方は多数いると思います。

    具体的に産地は書きませんが、採集禁止の産地と枯渇した産地が数十年前と比較すると随分多くなったような気もしますね・・・

    そんな中、産地で巡り合えたどんな標本をどのように楽しむかで、この狭い日本での、これからの鉱物採集の趣味のあり方にもかかっているように思います。

     

    まぁよくある話なのですが・・・一つはネット情報などに踊らされてクオリティーが高い物を追求しすぎはどうかなぁと思います。

    水晶なんかでは、だれが言い出したかは定かではありませんが、特に「テリがあるとか透明度が高い」とか、「そういった物がこれまたすばらしい!」というようなプロパガンダ的な煽動に特に辟易としてしまいますね。

     

    まぁ「クオリティーを追求するな!」という訳ではありませんが、販売するわけでもなく、プロでもない私たちアマチュアが追求しすぎる事が進めば、その産地特有ないわばその地質条件からしか生まれなかった貴重な標本のあり方が薄れてしまうのは、これだけ産地が減ってきて条件が悪くなる中、これまたもったいないような気がします。

     

    実際に産地が違えば、標本の顔も違ってきて当たり前なのですが、そこを色々と追及することで、噛めば噛むほどスルメのような味が出るわけで・・・そこに本来の学問である鉱物採集と地質学が結びつく面白さがあるように思えます。

    私たちアマチュアがそんなクオリティーだけを追求するなら、ちょっと言い過ぎ感はあるかもしれませんが「わざわざ色んなリスクを踏んでフィールドに出て探す意味すらないのでは・・・」と感じている今日この頃なんです。 極論かもしれませんが、いい物欲しけりゃ!ミネショーに行って札落ちしていない物をサクっと買えばいいと感じていますね! まぁ金額次第ですが、ここでは国産含めてまだまだいい物が入手できますので・・・コレクションをするだけなら十分事足りていると思います。

    まぁおのずとスタンスの違いもあるので、こういう事はあまり主張しすぎるのもよくないのかもしれませんが・・・(笑)

     

    今回フールド調査した場所も、いままでの調査では、ここまで大きなガマが開くところではありませんでした。 

    しかしそれは突然来ました! ペグマタイトから産出する鉱物も豊富で、水晶の形や色などのバリエーションも多く・・・地質を追っていると色々なことがわかってとても面白い場所です。

    これまで山や谷の中を歩き回って調査してきた結果でも、まだまだ全貌が明らかになっていない事なのでしょう!

     

    しかし地質のサンプルを分析すると、某所に比べるとフッ素とベリリウムの濃縮量が少ないので、宝石質の鉱物には巡り合えることは少ない事も最近は判ってきましたので。そういた物に特別思い入れがある方は、物足りなさを感じるかもしれませんが・・・

     

    では本題・・・いつも行っている場所と全くの反対側・・・上からは見えない森の中の岩場を探りに行きました。

    よくコメントを頂ける「黄色いゲッコー」さんと集合して、道を登り始めますが、途中にある枝沢を1本間違えたために、急きょ谷合から稜線を目指すことになりました。

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    夜に雨が降っていたのか? 藪漕ぎすると濡れた斜面や木に付いた雫で服がぬれてしまいます。

    滑る足元に付け加えて、日ごろの運動不足もたたり・・・先頭を行く息子の脚力には完全に置いてかれています・・・

    周りが少し開けてくると、とにかく蜘蛛巣がうっとおしくて・・・でかいジョウロウグモが巣の番をしています。

    このクモは腹の文様が気持ち悪いので、触れたくはありませんので・・・上手に払いのけながら通過する事になり、予想外に時間がかかりました。

    虫屋のゲッコーさんと歩きながら「虫談議」話に花が咲きます。 「クモが嫌いな人は足が多いヤツが苦手な共通点がある」と聞いて、激しく納得しましたが・・・ゴミムシ・オサムシ好きのゲッコーさんが、バッタは苦手と聞いて思わず笑ってしまいました。

    私はカマドウマはいいけど、ゲジは嫌いといったら、ゲッコーさんは多分ですがカマドウマの方が苦手のようでした・・・(笑)

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    まず途中にある石英帯で採集を試みます。

    周辺には小さな水晶が生えた石英塊がたくさん落ちていました。

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    石英脈を割ると、中からこのような茶色のガマ粘土に覆われたところが出てきますので、脈が太くなりそうなところを見つけてはタガネを入れてゆきます。

    上手くいけば1cm〜2cm程度の水晶が生えている物を得る事が出来ます。

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    大きな石英脈が走っているので、まずは痕跡を探します。

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    この上の写真、この産地特有の石英脈からの状況です。

    斜めに入った石英脈で、上の茶色い物が露出した粘土層・・・ホジ棒の先に小さな水晶と、そのすぐ右側に水晶の結晶が埋まっているのが判ります。

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    上手くいけば、石英脈の大きくなった部分から水晶が出ます。

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    それこそ標本としては小さいですが、ずんぐりとした透明な水晶が採取できます。

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    ただの泥団子にしか見えませんが、小さなクラスターです。

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    脈の大きくなっている所から出た比較的大きなサイズ、でもこのサイズが限界みたいですね。

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    上の画面中心から上に見える黒い塊が風化した長石・・・そして中心部に見えるのが崩落したガマから覗いていた水晶です。

    この場所・・・

    他の場所を探しに移動したときに、見かけた大きな岩を私が面白半分に登っていました。

    左足を上の岩にかけようと、右足で地面を踏ん張った時に岩だと思った場所が、何ともフカフカとした感じになったので、足元を見てみたら、泥が詰った場所に風化した長石の結晶が覗いていました。

    IMGA0132.JPG

    違和感を感じたので、そのまま掘らずまずは状況を現認してもらうために、先に行った息子とゲッコーさんに声をかけまました。

    まず正面に半分埋没した水晶を息子がはぎとります。

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    崩落した際に折れたのか? 折損しているようですが間違いなく煙水晶です。

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    表面の泥をのけるように、息子がドライバーをゾンデのごとく差し込むと、キュッ!!というガラスを擦るような音がしたので、

    思わず顔を見合わせてしまいました。慎重に泥をのけて出てきたのがこれです。

    この煙水晶・・・折損しているように見えましたが、両端のポイントが多数に分かれたカテドラルのようになってました。

    IMGA0135.JPG

    これは柱面が長い物

    とにかく全様が解からないまま、ドロドロのガマ粘土から次々に出てきます。

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    ゲッコーさんも一緒に掘ってもらいました。 人差し指から親指程度の物が続きます。

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    まだ全貌が不明のまま、私が一段下の木で覆われた部分を見てみると、ここにも水晶の痕跡が・・・

    これもガマ粘土のようです。

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    とにかく片手で鷲掴みできるサイズがゴロゴロ出ます。

    息子曰く・・・「ホジ棒を少し入れるとすぐに異物感があるので、傷を付けるのが怖くて素手でいくわ・・・」

    素手でガマを探りはじめました。

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    これはちゃんとポイントがついてました。

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    私は手が汚れるのが嫌なので掘ってはいませんので、その感覚は解かりませんが、粘土を少しのけるたびに、水晶の面が現れるようで・・・・

    ひっこ抜いたら、こいつが出てきました。

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    この程度のサイズはゴロゴロ出ます。

    私がお茶を飲みに行っていた間に出たのがこれ!

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    この一番大きな物を含め、大小の標本を今日の記念にゲッコーさんにもらって頂きました。

     

    新しい場所と言うのは、限られた時間では痕跡さえ探すのが難しい事があります。

    大変な思いをしてやってきても、ボウズの時も多々あり・・・でも何か見つかれば人が入ってないので、こんなとんでもない大物が出る事もあります。 

    こうやって少しずつ根気よく探索していると、たまにはこんないい事にもめぐり合う事が出来るのも、この鉱物採集の醍醐味なのかもしれません・・・

    標本はそれこそピカピカで艶がある素晴らしいものには程遠いですが・・・「この産地ではこういうものが出る」という、地球からの貴い贈り物です。

    同行して頂いても、なかなか成果を出せない事もありますが、今回ばかりは一緒に掘って頂いたゲッコーさんとも、最高な時間を共有できた事が、私たちにとっても何より良かったのではないでしょうか?

    そう思いながら少し早めの帰路についきました。

     

    ではでは・・・

     

     

    | 鉱物採集 | comments(2) | - | posted by Lime (ライム)
    Comment








    今回もありがとうございました。
    カマドウマ、苦手ですw キリギリス等肉食傾向があって腹がプックリした奴らはどうも。といっても一般人より好きだと思いますが
    今回の採集は感動でした。あんな大きな結晶が地面から出てくるもんなのかと。沢に落ちている物を拾うのとは全く違う感動ですね。
    発掘という言葉がぴったりでした。
    あの結晶ですが、割れたように見える先端も細かな結晶があり、側面も別の長い結晶が成長していたりと眺めていて楽しいです
    posted by 黄色いゲッコー | 2018/10/24 6:00 AM |
    黄色いゲッコー様

    いつもコメントありがとうございます。
    そして今回もご同行ありがとうございました!!

    たまに当たると感動ですね・・・しかも今回は大物がゴロゴロ出たので、ガマ粘土から少し端面が見える度に、なにが出るのかとワクワクしましたね!

    またどこかありそうなところを探しておきますね!

    ではでは・・・
    posted by Lime | 2018/10/25 8:13 AM |
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