ログを確認すると、昼から直射日光あたっていたので、51℃ってのが残っててこれまたビックリしている。
今年の夏の高気圧は、二階建て構造で熱の放射を抑え込んで、言わば日本列島は魔法瓶状態になって熱が拡散できない状態になっているようだ!
これから先、逃げ場のない熱が海水に取り込まれて、海水が十分に熱せられているので、この二重の断熱がなくなった後に、空気の対流が激しくなって大きな台風がやって来る予感もありえる。
それにしても暑すぎ・・・まだまだ続くようです。皆様も熱中症に気を付けてくださいね。
今日は、この暑い夏が来る前のお話しです。
その日は知り合いの町工場に「仕事2割+(雑談6割+3時の休憩2割)」でフラリと寄って、時間つぶししたときの話をします。(ここへはコロナの事もあってかなり久しぶりの訪問でした。)
科学大好きの私が、こういう非科学的なネタを披露するのも何だかおかしいのですが、今回ばかりは色々とつながることがあったのであえて時間を延ばして公表することにしました。
その日、立ち寄ったのは、いつも部品を発注している町工場です。
今回は部品の設計変更を行いと考えて、その相談をするために訪問をした際に聞いた話になります。
なので、この話を聞いたのは、まだまだ初夏に入る前、うっとおしい長雨にあたりながら、その工場の扉を叩きました。
私と同い年の社長、なッ!なんと!!・・・18歳も年の離れた奥様がいらっしゃいます。
そんな奥様・・・私が来るときは、私が甘いモノ好きという事を察し、暑い時期はかき氷やケーキなどおやつなどで出迎えてくれるのですが、今回は姿が見えなかった。
まぁ、今日はお出かけなのかと、さほど気にも留めずして・・・社長と設計担当者を交えて仕事の話が始まったわけで・・・
いつも思います。その年齢差!
(おぃおぃ!しかしさぁ・・・18歳下ってどんなんだよ・・・自分が18歳の時に相手0歳児って! 想像できません!・・・まだ離乳食も食ってないんですよ・・・笑 まあここで、離乳食なんて食ってたって食ってなくても、母乳ストレートでグビグビやってるようでも・・・こちとらロック聞きまくっていた18歳の頃に、よく聞く音楽の趣味は?・・・って言っても、かたや「母の心音」ってなことになってしまいます。 でもジェネレーションギャップをどう埋めるのかとか結構大変かもしれないな〜って余計な心配したりしてしまいますね! しかしさぁ〜初めて見たとき娘かと思ったよマジで・・・苦笑。
そんなんで、羨ましさ半分、色々な意味で現実を認めたくない、おじさんがそこにあったりの残りの半分で、私は敬意を払って”お嬢さん”と言っています・・・笑)
以前、関係者と食事した時にもこの話題に・・・私としては”今更ながら”なのだが、どうやれば、そうなるかと尋ねても、いつもなぜか「俺がボタンを掛け違えただけなんだよ・・・」って、なんか!妙にカッコいいのか?、カッコ悪いのか!わからないことをほざいて、いつもごまかされてしまうんです。
奥様は、そんな横でいつもニコニコと微笑んでいました・・・笑
「てか!・・・まさか!!その汚ったねえ〜作業服のボタンを、とある法則に基づいた暗号のように掛け間違えたりすると、こんな若くてかわいい奥さんが来てくれるのか?」と誰もがにわかに信じがたい言葉を、そこに居た皆が無理やり納得せざるおえませんでした・・・笑 まぁ冷静に・・・笑
話はかなり変わるが・・・
この鉱物採集ってヤツは、長くやると仲のいい趣味人同士で色々なつながりができてくる・・・その深い交流の”使い方さえを誤らなければ”・・・それはそれで更に面白いところにつながるものなのだ。
私と社長とは、元々仕事で使う部品の機械加工関係で知り合いだった、この工場に部品を発注することになって、そして奥様も生粋の鉱物マニアであったことを知ることになる。 鉱物にも多少興味があった社長を交えてプライベートの趣味を超越(これまた”超越”ってなんだよ!)して、まさかこんな公私混同を得ることになったのである。
そんな鉱物好きな奥様・・・、基本的には購入品が多いのだが、数年前から私の影響もあって、近隣の産地へと自分たちで鉱物採集で足を運ぶことが多いと聞いていた。(ガイドブックに載っている産地が多いですが・・・)
私は採集方法や探し方を、少し教える程度なのだが、それでも、もう枯渇したといわれてるような産地から、自分たちなりの尺度で結構な成果を出して持って帰ってくるのには驚きを隠しきれないのである。
部品改造の打ち合わせが終わり・・・社長は、友人たちとのバンドの話になった、「今度は俺からお前にお願いしたいことがある!」と言って渡されたバンドスコア・・・私が昔に頼まれて編曲した懐かしい物だった。
「メンバーが変わって初心者が入ってきたので、ベースラインをもっと簡単にして欲しい」という要望!! 要はかなりゴリゴリのアレンジメントした曲をベースラインだけ簡単にするという話だ!「そんな甘ちゃんでいいのかよ!このスコアで練習させろよ・・・笑」って言いながらも受けることに・・・ その日はその流れで社長と音楽などのたわいもない話で終わる予定だった。その最後に・・・
まぁ話の流れというか・・・私が「あれっ!お嬢さん(奥さん)は!」と聞くと、なんか一瞬顔色が曇った違和感を私は即座に感じとってしまった・・・苦笑
そうなのだ・・・鉱物好きな奥さんは・・・いつもなら私と社長との仕事の話が終わるのを見計い事務所でスタンバっていて、打ち合わせが終了すると自分で採集した鉱物や、ネットやミネショーで購入した石を菓子箱に一杯持ってきて、そのミネラル・マシンガントークに私の体は鉱物の弾丸によってハチの巣状態になってしまうのである・・・笑 まぁ何となく、それに付き合うのも私の楽しみのうちで、ここへ訪れるときはあえてそれも含めての時間を設定するようになった。
今日は、その強烈なマシンガンが出てこない。もしかしたら今日はスナイパーライフルで一撃をくらわされるのではないかとドキドキしていた時に、この話が出たのである。
社長の曇った顔を見て、私も何となくその雰囲気を察し、それ以上の話をせずに席を立とうとしたときに、社長が静かに話をし始めた。
聞いてみると昨年の秋ぐらいから「原因不明のうつ病」になって、部屋に閉じこもってしまっているようなのだ。
(今は少しずつよくなっているのという事なので、こうしてブログに書くことを許されているが・・・)
こういう言い方をするのは申し訳ないが、いつもの底抜けに明るいキャラから、彼女がうつ病になっているという事を、私の頭の中で、どう積分しても微分しても、想像をつけることができなかったので、今になってはそんな風に思った事さえも、とても申し訳なく思っている。
病気の状況が・・・そう!状況なので私はあえて深入りせず、私の方から話をそらし退席しようとしたら、社長が再びこの話に舵を切りなおしたのである。
「なぁ・・・ライム(実際には名前)どう思う? お前・・・幽霊とか信じるか?」
「幽霊?ゴーストの・・・? えっなんで!」
あまりにも唐突な話、それも・・・その本人のキャラに合わない内容であったのと、いままで鉱物の話しかしたこと無かったので、その唐突な話の切り出しに、かなりびっくりしてしまった。
何しろちょうど先程まで、編曲の話をしていたので、曲をアレンジメントしたりする際に、そのベースラインやギターのフレーズに、トリルほど明確でない、ほぼ聞こえないような装飾音のような音をフレーズに仕込む言葉の「※ゴーストノート」※和製英語を表す「ゴースト=幽霊」を知るくらいだった、それくらい私も幽霊とは縁遠い存在なのだ・・・
知っているとすれば、映画の「ミッションインポッシブル・ゴーストプロトコル」「ゴースト・ニューヨークの幻」くらいなもんだ。なにせ一番身近な石にパワーがあるとかの話でさえも、申し訳ないが信じていない・・・笑
※正しい英語表記では、その奏法の事を・・・曲のバックグラウンドでさりげなく鳴り美しく聞こえる様子から「GRACE NOTE」と言われている。GRACEという言葉には、表に出すぎないさりげない美しさを意味する言葉もあります。
話の内容はこうだ・・・・
その前に、あえて言っておく・・・その産地のある地主や住民に気を配ることも含めて、詳細な場所などはあえて伏せておくが、鉱物採集をやっている、ほかの方にも同じようなことに遭遇してほしくないので、この内容から場所は、何となく推測できるような書き方をしている。なのでうっすらわかっても産地の事は書き込みしないでくださいね!
昨年の秋に、地元では結構有名な産地に、旦那さん含めて採集に行ったらしい・・・ここは、緑色をした水晶が採集できる、地元や鉱物マニアの間では結構メジャーな産地でもある。
その日は成果は上がらなかったらしいが、家に帰ってすぐに体調が悪くなったと話してくれた。
楽観的な人なので「まぁ寝れば治る」と言ってこの日は早めに就寝したらしい、しかし夜中に突然叫んで暴れだしたため、救急車で病院に行くことになった。
病院では落ち着きを取り戻したらしいのだが、脳のCTなども撮ってもらったがそこでも異常は認められなくて、担当医の先生からは軽い「せん妄」だったのではと診断されたらしい。そして本人はそのことを覚えてなかったらしいのだ・・・
しかし、翌日には右足が痛みで動けなくなり、そのあとも同じようなことが度々繰り返されて、ある日その奥さんから驚くべきことを言われて気味悪くなったという。
それはその産地に採集に行ったときに、道中のにある古い地元の墓を過ぎたあたりから、杉林の中に肉眼でぼんやりと確認できるくらい遠くで、女性が立っているのを度々みかけていたらしいのだ、はじめは山仕事の人だと思い気にも留めずしていたらしいのだが、それは浮遊するようにゆっくりと森の中を進んでいるように見えて、自分たちを追ってくるような感じもしていたらしい、そしてずっと視線を感じていたので気味悪くてあえて黙っていたと言っていた。
その時ほかに同行したもう一人の女性(未婚)は、その森にたたずむ女性は見ていないらしい。
採集中は何もなかったのだが、帰宅しそれから間もなくして、半夢半醒のような状態に陥ったときに女性が毎日のように「自分の右足を触りに来るのだという」
私は完全に鳥肌が立った。それは話の気持ち悪さだけではなくて、同じような話をほかでも聞いたことがあったので、その内容を思い出して、なぜかただならぬ雰囲気を感じたのである。
少し涼しめに設定された事務所の冷房の温度がさらに3℃ほど下がったような感覚を感じた。
以前、このブログに関西方面の方が「採集に連れて行ってほしい」という事でコメントをもらったことがある。その方とは別の産地であったときに、その方自身も、この曰く付きの産地に行った夜に足が痛くなったという話を聞いている。
私が知っているだけで、あと二人の方も、この産地に行ってしばらくした頃に体調に異常をきたしたと聞いていたため、それが脳内でリンクした瞬間でもあった。更に調べると体に直接不調をきたす人いれば、夫婦仲や恋人仲が悪くったという人もいるみたいと聞いた。 ほんとかよ?
社長は奥さんの状況を心配して、お払いをしてもらいに行ったりしていたらしいのだが、ある日「そういう能力」を持っている人に現地に案内するように勧められて、社長とその場所に足を運んだという。
その時の状況を話してくれた。
その場所は、実際の鉱物が採集できる産地に至るために駐車できるスペースから、徒歩で山を登るのだが、途中その地元の墓地の前を横切ることになる。
その能力を持っている方が言うのは、その墓地周辺に男性2人の霊がいるそうだ、でもその2人は何もしてこないらしい、問題なのが少し登った先にある特徴的な形状をした木のある所から、奥の林にいる年のころ30代くらいの女性が問題だそうだ・・・やはりいたのである。社長は見えてなかったという。
もともと地元の人ではなくて、この周辺のどこからか、この場所に流れてきた”地縛霊”という事らしい・・・その女性の生まれは昭和初期であり、事故か何かで仲睦まじかった旦那さんに先立たれてひとり身になって、寂しさに耐えれず何らかの形で自分も一人で亡くなったらしい・・・(すごいどうしたらそんなことまで解るのだろうか?)
なので、夫婦や恋人同士でしかも”霊媒体質”の人が寄ると完全に取り憑かれるらしく、特に年の近い女性や、夫婦などに対してすさまじいほどの嫉妬心があり、遭遇すれば何らかの”霊障”を起こすことがあるらしいのだ。社長は自分には見えないことを話すと、その女は男性を見る目は優しいというのだ。
供養のために線香を焚いて手を合わせて帰ってきたのだが、それからは奥さんの状況はだんだん良くなってきたという。
その霊能力のある方からは、今のところ男性は大丈夫だが、特に女性はここには近づくのは控えたほうがいいと言われたらしい。
多分、少ない情報でも、ひょっとしたら「あそこなのかもしれないなぁ〜」と感じ取った人は多分あっていると思います。
この産地に入るときは少し注意が必要かと思いました。(言ってる私はなんにも見えませんが・・・笑)
最近は容体もよくなって、外出できるようになっと先日連絡を受けたので、ブログネタにすることを了承を得たのであります。
後日談・・・
まぁ・・・「取った・取り憑いた・・・」なんてどうでもいいけど、なんでもいいけど「心霊用語」難しすぎるぞ・・・笑
どれも一発変換できなくて、わざわざ検索してそのたびに意味調べて大変だったよ・・・
?”霊媒体質”(←そもそもこんな単語を知らなかった・・・苦笑。エアコンとかに使う、冷媒(フロンガス)こっちなら知ってたけど・・・笑)
?「取り付く(←これ×)憑く(←これが正解らしい)」⇒クライミングで「ホールドに取り付く」はよく使うけど、「遭難者の霊がホールドに取り憑く」使い方はあってるけど・・・なんか怖いよ!!
?”霊障(れいしょう)”って読むらしい・・・ほんとマジで”冷笑”しながらこのブログ書いてるし・・・
※うまく説明できないので興味ある人はネットで検索してね!
普段使わない単語連発で心霊系はマジで困った。正しく表記しないと、心霊マニアからクレームが来て「取り憑かれ」ても困るので・・・笑
生徒:「Lime先生! これテストに出ますか?」
先生:「夏休み明けのテストに出すぞー みんなちゃんと覚えとけよ」
「そうそう!将来・・・霊媒師やエクソシスト目指してる人は必須だぞ・・・」
一瞬、単語登録したほうがいいかと血迷ったが、誤変換で技術者にこんな単語でメールとか送ったら大変なことになるので、登録はしませんでした・・・笑 ほんとやらかしそう!
冷凍機械責任者資格持ってるのに・・・
「次回の冷凍機の冷媒ガスは、代替フロン”霊媒”に交換を予定しています。」
こんな冷蔵庫使ったら、別な意味で冷えすぎます・・・霊が冷気とともに出てきそうでイヤですよね〜笑
誤変換マジで”霊障”じゃあなくて・・・それこそ”冷笑”されそうです。
ではでは・・・
今回は、教えてくださった関係者に迷惑がかかると困るので、あえて所々にゴーストを仕込んでありますが、周辺の話は事実に基づいて書いております。
]]>そして今回も多くの地域で被害が出てしまっている。 被害に遭われた地域の方には、謹んでお見舞いを申し上げたい。
しかしなんだなぁ〜世間の批判をものともせず、このせっかくの4連休を全部雨に塗りかえるのも、なかなかの根性だよ梅雨前線君!
でもある意味、先回りして少しでもコロナの伝播を防いだとすれば、それはそれで、恵の雨だったのかもしれないと思っている。今回ばかりは、なかなかいい仕事してるね。って褒めておこう!
天気が悪くても、鉱物採集には行ってしまう、そんな日にも関わらず、いつものメンバーで産地に足を運んでしまった。
息子と地質図をもとに今回の産地を選んだのだが、かなり厳しい場所!
それでも谷をさかのぼって、何とか目的の場所に到達できたのだが、とにかく切り立った崖が多くて厳しい場所!
斜面はマサでざれているか、もしくは取りつきようがない岩でできていた。
そんな谷にも、ペグマタイトが所々にあり面白い。
切り立った崖の上に見つけたペグマタイトの脈を見上げる。
ここのやつは固いので、掘ったりはせず・・・先を目指します。
45度はある斜面をバランスよくトラバースして、ペグマタイトを探しますが、下草が噛んでいてよく見ないとわかりません。
それでも、たまに斜面にこぼれている、パステルピンクの粗いカリ長石の結晶を見つけるたびに心が躍ります。
なん箇所かペグマタイトを見つけて掘ってみましたが、煙水晶小さなものが2〜3本といまいち成果が上がりません。
半分あきらめかけて、急斜面の尾根の駆け上がり部分の変色部分に怪しいところがあったので、近づいてみました。
木の根を巻き込んだペグマタイトです。 よく見るとすでに水晶が顔出している
熱水転化して腐食したグズグズの長石に巻き込まれて数本の煙水晶の面が見て取れます。
このパターンはいいやつが来る兆候です。
この場所、とんでもない急斜面のガケです。 足を滑らせば20m下の谷に真っ逆さま、普段こういう場所を歩きなれてなければ、ロープなど、セルフビレイするものがなければ、絶対に近寄れません。
安全を期すために、まずは足場の確保のため、ハンマーとタガネで斜面を削って足場のためのテラスを作りました。
ずるっと行ったら下まで止まらんやろうなぁ〜笑
雨時々晴れ!天気予報あたってんじゃん! 時折覗く日差しが蒸し暑さを倍増させます。
足場ができたところで採集開始です。 標本も道具も落とせばこの下の谷に落ちてゆきます。
恐怖で笑えるくらいの場所です。
晴れていれば眺めいいのですが、やっぱり駄目ですね。
雨がひどくならないうちに、早めに決着をつけます。息子曰く・・・多分いいのが出るという予想です。(でも8割方あってます)
掘りこんで5cmですでに結晶化した煙水晶
ホジ棒に当たる独特な感触がそこらじゅうにあると言う、すでに結晶面が見えている。
はじめは、こういう小さなものが、連発しました。
掘りこむうちに、ガマの様子がどんどん変化してゆきます。
薄茶色をした透明感ある綺麗な煙水晶が続きます。
その時、息子が「よし長石!いいの来た!」と叫びます。
この言葉は、ガマの中の結晶化状態がいい方向に変化したことを表します。
ガマの様子が転舵する瞬間です。 みんな色めき立つ!!
長さや大きさが一気に変わりました。
掘っても掘っても出てくる煙水晶
ピカピカで透明感あって・・・こんなんがゴロゴロではじめます。
再び、結晶のいい長石が登場です。
この状況に思わず顔を見合わせてニヤニヤが止まりません。
ガマの様子がさらに変化してゆきます。バベノ式の長石ですが、縦成長が見事です。
こういうのが出ると水晶も期待できます。結晶化状態が最高潮に達する瞬間です。
ピカピカの長石登場!
息子が「ほら、やっぱり変わった結晶きた!」と言って渡してくれた細長いカテドラル型煙水晶
縦成長がすごいです。
サイズ感も倍増!
不思議なことに、煙水晶に必ず長石が共晶しているタイプが多く出始めます。
奥に何かあるようでガマ周辺の粘土を手でかき分けます。
見えるよね、でかいやつ! 笑いがこみ上げる
洗うまでわからなかった。
3連双晶 まあ張り付きだけどね!
洗浄後・・・長石側は少し隙間があるんです。
このガマからは大小合わせて50本以上の煙水晶を採集しています。
これが一番でかい煙水晶でした。
家に帰って大きなものを洗浄しました。
色がいいねぇ〜
今回は興味深い標本がたくさん採集できました。
でかいのよりも、私の一番のお気に入りは、「ブラックスポット」とか「ブラックドット」もしくは「mole=ホクロ」といわれる真っ黒な独特な「スポット」が入っている煙水晶
これ国内で出るんだ!初めて採集できてうれしかった。(昔に古い海外の文献で読んだことあります)
結晶が成長する際に、煙水晶のカラーセンタの影響を受ける結晶になるには、アルミニウムイオンと放射線の影響が必要です。
そのどちらかが局部的に強く残ったモノと解説を読んだことありますが・・・私の英翻訳が間違っていたらごめんなさい!
それでも当時正確なことはわかっていなかったと思います。
なので本来、別の鉱物を内包した「インクルージョン」とは言わない。
本来なら真っ黒なモリオンやケアンゴーム(カンゴーム)になってしまうか・・・よくある色が均一な煙水晶になるはずなのが、この部分だけに染みとして残っているみたいです。 この子が成長する過程で何があったんだろう? 成長線に対して平行な染みが出ている点も面白いです。
そのため紫外線や太陽光に当てると、ずれた結晶構造が元に戻って、この点はなくなってしまうといわれています。
拡大すると、局部的にこの部分だけが濃い染み状でホクロのようになっています。moleとはよく言ったもんですね!
でもね、こんなんで驚いてたらいけません! もっとすごいの当てたよね・・・ねっ・・・ポロロッカさん!
あれ見たらこんなの霞んで見えるわ・・・ブッたまげたねぇ!うらやましいとか通り越して、「悪いこと起こらんといいけど」ってなんか心配してしまった。
アリエナイがアリエル(ディズニー映画の人魚の主人公じゃぁねえから)に変わった瞬間です。
機会あったら一度触らせてね! その股間を是非とも拝ませて欲しいです…笑
標本もしかり、そのガマの劇的な変化も記録取りたかったなぁ〜 皆さんお楽しみに・・・
先に番宣してやったぜ!!・・・笑
ではでは・・・
]]>
もう言わなくても承知なように、梅雨前線がいつもになくとんでもない猛威を奮っています。
洪水など被害に遭われた地方の皆様にはお見舞いを申し上げます。
コロナウイルスの影響で、鉱物採集に適した時期に制限がかかってしまい・・・残念ながら今年のスタートは遅れてしまいました。
やっと制限が解かれたので、最近クリエイター活動で色々と仲良くしてくださっている方を、日ごろのお礼代わりに鉱物採集にお誘いしました。
女性お二人で、Aさん・Bさん(Aさんの友人)
その方の友人も含め、私たち4人で花崗岩地帯に向かいました。
全くの初心者さんではないので、山歩きは大丈夫という事なので、少し道なき道を頑張って歩いてもらいました。
この産地は随分前に、違う石友さんを案内した場所、土壌風化の典型的なR層を形成した、大岩がゴロゴロした場所。
この風化岩盤層のどこかに、よく探せばドでかい晶洞(ガマ)と呼ばれる、石英が結晶化したポケットが存在する。
まずは、以前掘った場所を再度掘ってみることに、その時は天候の事もあり、そこまで深追いしてなかった。
まだ残ってました・・・うれしい!
息子が掘り方や脈の追い方をレクチャーしてます。
掘ってみると右下にまだまだ、粘土が続いているのを確認、ここはお連れさん優先でお二人で掘ってもらいました。
張り付き含めて色々と出ましたが、このガマも最後まで掘りこんで終了!
私が二人を見ている間に、息子が先行して、もう一段先の尾根にある場所を確認に行って帰ってきました。
「ペグマタイトが数ヶ所あって、そのうち1か所ではでかい長石が刺さっていると・・・」
長石が好きなAさんが色めき立つ!!
再び藪漕ぎをして、次の場所に到着!
普通に立っていることさえ難しい場所、彼女らを確保しながら、息子が見つけてきたペグタイトに案内しました。
手を触れる前に写真に撮った長石
明らかにこの奥に晶洞が続いているという、わかりやすい展開・・・笑
そして胸高鳴る瞬間です。
指の大きさから結晶のサイズを推測してみてくださいね!
採集者を確保できるように、私がロープとスリングを張りました。 それを使って安全確保しながらまずはAさんがバベノ式を取り出します。
やまらん瞬間が続きます。
Bさんも狭い場所に入って掘ってもらいました。
果敢に攻めるAさん・・・笑
夢中になる採集者を冷静に俯瞰している息子がいました・・・笑
いいものは、その場で新聞紙に包む役目は私です・・・笑
長石に煙水晶が張り付いているようなモノから、普通のピカピカの煙水晶まで小さなものを含めると50個以上は採集できましたね!
私たちはほとんど受け取らずに、すべてお二人で山分けしてもらいました・・・笑
後で洗うの楽しみだと思います・・・笑
まぁそんな感じで採集は終了、帰りにマムシを見つけて捕まえたりしながら、無事に駐車場まで帰ってきました。
あれだけ大変だった道中も、採集品で重たくなったザックが心地よく感じる帰り道です。
これが鉱物採集の醍醐味ですね。
ではでは・・・
]]>
某国からのとんでもないウイルスによって、鉱物採集に最も適した気候のいい季節に外出できなくなり、ストレスが溜まってしまった。
梅雨に入る前に一度はどこか行こうとなって、ちょっとした産地探索を行いました。
まぁ比較的地元といえば地元なのかなぁ〜いわゆる「ご当地産地」なので採取できるモノもしれてます。
石英が露出している山の南斜面、日影がないのでめちゃくちゃ暑い!
下草を刈りこんでから、比較的発達している石英脈を追って頭突っ込めるくらいの、穴を掘ってみました。
赤茶色のガマ粘土を追って探します。
とにかく何も遮るものがない南斜面・・・とにかく暑すぎる・・・熱中症が怖いので、ペットボトルで数本持ってきた飲み物がなくなったら終了するという約束で掘削開始です。
掘り始めて、斜め30度下に向けて脈が続いています。
対比が無くてすみません! このような粘土の空間に1cmほどの水晶が付いたクラスターが来ます。
この穴にすっぽりと入って作業するのですが、背中が日差しで焼かれて暑いのなんの!
なぜか単発で、こういうのも採取できます。
暑いので選別はせず、掘るだけ掘って短時間での効率を目指します。
以下に一部の標本、水洗いだけした標本の写真をあげました。
家に帰って洗ってみたら、採集品の中に2〜3個ほど、このようなキラキラの両錘タイプ(片側透明、対面が少しミルキー)が入っていて、この付近のモノとしては珍しかったです。
ミルキータイプが多い中、たまにきれいなクラスタが出ます。
大きくなると、どうしてもこうなってしまいますね! ミルキータイプのクラスター
現地では粘土まみれで、ようわからんかった採集品、試しに持って帰ってきたら、こういうヤツでした。
太陽光あたるとキラキラで面白いです。
酸で洗うと、もう少し綺麗になるかも?
脈はまだまだ続いているようでしたが、とにかく暑いので、飲み物が完全に消費しきる前に終了して下山してます。
大きなものは採集は難しいかと思われますが、また秋が来たら行ってみようかと思っています。
アクセス含めて初心者向けなので、小さなものでも水晶を採取したいという人いれば案内できますよ。
ではでは・・・
]]>
さてそんな中、「おうち時間」の有効利用で始めた「温室づくり」が着々と進んでいます。
解説文章少な目で、写真でさらっと流そうと思いまます。
前回は材木に、ホゾ穴を開ける作業で終わっていますが、棟上げを行いました。
屋根は隣の借家の屋根をこのあと解体して、続きにしてしまう計画です。
下の写真、右側の部分が借家につなげた新しい屋根の梁
基礎に柱を組み終わりです。
ここからが細かい作業が多いので大変です。
この部分、ホゾ穴だけでなくて梁を受けるように、下に対しての荷重を支えるために斜めに切って柱を受けています。
透明なポリカーボネイト製の波板屋根が乗っかったので、この日は雨でしたが中での作業がしやすくなりました。
さてさてこれから、耐震と強度を持たせるために、自作で鉄のフラットバー(艶消しブラック塗装)で作った筋交いを埋め込むための窪みを付けます。
そのまま付けても問題ないのですが、柱から出っ張るので・・・ひと手間入れることで見た目にもよくなります。
「こういう異素材を入れることで、インダストリアルデザインのようなアクセント!」にもなるのを狙います。「あえて見せる加工ってヤツですね!」
取付用の「木ネジ」も強度を兼ね備えた特殊なものを使用しました。
自分でやると、このような一見無駄と思われるような部分にも、こだわって手を入れれるのがいいですね! 外注に出せば勿論、費用として乗っけられます・・・笑
作業中は、工具の切れ味も作業性を左右します。
なので刃物はよく研いで使います。
息子が一人で、柱に8か所に彫り込みを入れたら1日あっという間に過ぎてしまいましたね…笑
さて今度は、屋根の波板との隙間をコーキング剤で埋める作業です。 この隙間があることで、熱が外に逃げてしまうのと、外部からの風の侵入を防ぎます。
綺麗にマスキングテープを張って、波板屋根と軒柱の間にコーキングを充填します。
ヘラで綺麗に面を出しながらの作業になります。
細かくて根気がいる作業なので、向き不向きがありますね・・・でもこういうところにちゃんと手を入れておくことで、後々の管理としっかりした精度を出す事ができます。
専門業者では対応できない部分に特に力を入れて出来上がりのクオリティーを目指します。
さてここからは私の得意分野の熱力学の出番です。
ここは温室なので、この屋根に使っているポリカーボネイト製の波板だけでは、夜や冬場の放射冷却には熱が逃げて行ってしまいます。 なので更に室内に「中空ポリカ板」という透明なプラダンのような形状の板を内側に設置します。
中空ポリカの注意書きに「温室など」が書いてありました。
これで屋根との間に1層そして「中空ポリカ」自身が持っている空間で、更に2層の断熱層を形成して温室内の熱の逃げと、冬場の屋根が冷えることでの冷気の侵入、室内の対流による温度の低下を防ぎます。
夏型の高価な多肉植物にとって冬は過酷な環境でした。
なので少しでも冬場の管理をしやすくする目的もあります。
下の写真、右側の屋根は中空ポリカ板が貼られてないので、屋根の波板ポリカが見えてます。
息子がビスのメーキングをしています。
内側に張った中空ポリカと屋根の隙間にも、コーキングを施して熱の逃げを極力抑えこみます。
それぞれ違った形の素材を通して太陽光が入ってくるので、光が散乱して内部がとても明るいです。
板で押さえておいて、ビスで設置してゆきます。
柱の組付け部分には、耐震補強金具を取り付けました。
そして昨日、待望のサッシが入りました。
サッシはさすがに組めないので、こればっかりは業者さんで行います。
当初、窓ガラスもペアガラスにするという計画案もありました、さすがに費用面で流れましたね・・・苦笑
多分、このサッシに一番費用が掛かっていると思います。
貸している借家側は、上にらんま状の換気窓が入れてあります。
この後、ステンレス製の網が張られた網戸が入る予定です。
日が沈んで夜になっても、この中はすごく温かいと感じることができます。
この後、外壁の板金作業と、外と中のコンクリートのブロック塀&床のコンクリートに防水塗装をして、栽培棚を設置すれば終了になります。
これを見て「温室ってDIYで建設できるものなんだぁ〜」って思ってくれればうれしいです。
私たちはDIYって言っても、いつも強度やクオリティー、使い勝手は最高のモノを目指したいと思っています。
もし自分で建てたい人は、参考にしてもらっても大丈夫です・・・笑
しっかりと構想を練って、建設計画を立てれば、ある程度素人でもできると思います。まぁ人が住むようなモノとなれば少し難しいですが、こういう作業小屋や温室ならちょっと大きな工作と思ってやってみるのも面白いと思います。
何しろ、工務店にそのまま頼むと、特殊な物だけに費用はかさみます。
そして、国内で市販の温室では冬場の管理は暖房や電気ヒーターを入れることが前提となっており、地域によっては電気代がバカにならないと聞いたこともあります。
やはりその特殊性のため、趣味で持つにはコストの問題もあると思います。
市販のガラス温室では、特に屋根のガラス面と枠の部分からの放熱が大きいので、こうして自分でできる優位性としては、断熱できる構造にしたり、木材を使うことで少しでも断熱を効果を持たせて、立地に合ったものを安く建設できるメリットはあると思います。
そして少しでも、見た目もいいものを目指したいと思い計画を立てました。
数年で壊れてしまうものは、最終的に費用にも労力にも無駄になります・・・そして近年来る大きな台風にも備えられるような強度を持たせました。
コロナの「緊急事態宣言」の「おうち時間」・・・私たちにとっては、とても有意義な時間となりました。
ではでは・・・
]]>実はこの季節、日本では気象の上では、大きな季節の変わり目で、太平洋側からの暖かい空気と、大陸からの冷たい寒気が交わることが多くて、結構ダイナミックな気象イベントが起きる季節でもあるんです。
時には雹(ひょう)が降ったり、竜巻が起こるようなこともあるので注意が必要な時期でもあります。
鉱物関係で海外の文献などを漁っていると、検索条件でその語句の条件では検索に引っ掛かりにくい言葉があります。
その一つとして、晶洞を表す言葉として海外では多用されている言葉に、「ドゥルージー」」があります。
そのほかにも、「ポケット」、石英に覆われた空洞の隙間を「ジオード」などと分けて表現されることもあるので、検索の際はこのように単語を変えてみると、目的としている条件にたどり着くことができるかもしれませんね。
さて我が家のラボデスクが今日は娘に占領されています。(私を除いて家族は、食卓って言ってますが・・・)
それも何か面白そうな機械が出てきて、しかも娘のかなり上から目線から「今から旨いもん作ってやるので、ここでおとなしく待っているように」と注意を受けました・・・笑
おぃおぃ・・・こんなミキサー!いつの間に購入してたんだ・・・ワクワク!
マジかこれがあれば「生の大豆」からイソフラボンを抽出して、フィトエストロゲンを濃縮してエストラジオールを合成するときにも使えるじゃん!!・・・なんて頭の中に浮かぶ「ホルモンの化学構造式」を妄想でこねくり回しています・・・なんともワクワク!
なんて・・・悪いことなんかを、待っている時間に色々と妄想しながら、その飲み物のできる過程をまったりと観察することにしてみました。
どうもこれから、「シャレオツなスムージ」ってヤツができるらしい・・・なのでブログのカテゴリー分類は「DIY」であってるか少し不安!
因みにスタバでは、「○○○○フラペチーノ」って、最近は注文するのに、舌噛みそうな名前が付けられているのもあって、公衆の面前で、出てきたモリモリにしたホイップクリームが乗っかった飲み物を、おじさんが飲むのは恥ずかしいので、こんなんが家で飲めるのは少しうれしい!
今回は凍ったイチゴを使うらしい!
「絶対そのまま食たほうがうまいだろ!」って落ちは無しにしてほしい!
なんかバナナも入るらしいが、「そんなバナナ!」っていったら完全に無視!大丈夫か?
でも31アイスに「バナナ&ストロベリー」っていうフレーバーもあるので、バナナは相性がいいんかもしれないと、黙って納得してみることに・・・笑
イチゴを黙って1個食べてみたら、見事に凍っていて、久しぶりに「かき氷頭痛」がした。
とにかく、変な実験より、こっち方が写真映えするのに少しジェラシーを感じる。
私としてはこれは予想外!それも入れるの??
「甘めに!」をオーダーしたら大量の砂糖が投入されました。
この後、牛乳も投入されて、氷も入れてました。
結構な爆音だよミキサー!!
夜中にコッソリとスムージーが飲みたくなっても、この音はいただけない!
それにバナナのおかげで、粘性が出ています。
蓋を開けた瞬間にストロベリーの芳香が素晴らしい!
息子は、バニラエッセンスを入れてた。
何となく・・・スタバの雰囲気を味わいたくて・・・このグラスに注いでもらった。
味は結構うまいなぁ〜 これからもいろんな果物でやってほしいものだ!
ミキサーっていままで登場しなかったけど、結構面白い!
多分、粉砕熱がすごいので、ミキサーのガラスの容器に冷水ジャケットとか付けたら、海外のように個人で遺伝子改良薬を作るために、いろんな生物からDNAを抽出したり、植物からアルカロイドの抽出したりと、ちょっとアレゲな実験に流用できそうな気がしてきた。考えただけでワクワクする。
中古を買って、実験に使うのも悪くなさそうかなぁ〜
#おうち時間を使って、こういう妄想する時間も悪くないと思いました。
うまいぞスムージー、タピオカ入れるんなら後からのほうがよさそうです・・・「当たり前やろ!」って娘が言ってました・・・笑
ではでは!
]]>
でも今回はホント、人類が最近経験してないほどの一大事なので、それを守って少しでも感染リスクを除く努力が必要ですね。
でも悩ましいがごとく、このお天気! ほんと少しでもストレス解消に出かけたくなるのも解らない気がします。
国内ではわざとそうしているのか知りませんが、この感染症へのすさまじい病状が伝えられていません。
前の記事にも書きましたが、何となくそのことが小出しで発表されてきてます。
「新型コロナウイルス感染症で、血液中に血栓ができるという珍し事象が発表されています」
海外ではすでに、この合併症の影響での死亡例や、若くてかろうじて命を取り留めても、血栓症による壊死で四肢の切断や、脳に血栓が詰まることでの重篤な意識障害の報告事例も多数あがってきています。
これではせっかく病気が治って意識が戻っても、こんな絶望的な状況は勘弁したいもんです。
多分・・・同じようなことが国内でも起こっていると考えられますが、詳しい報告がなかなか上がってきてないのが不思議に思えます。
さて、いずれは感染するといっても、治療薬・治療方法が確立してから感染するのと、いま未知のウイルスとの臨床試験の実験材料にされるのとでは全然違います。 海外の論文でウイルス自体が微妙に変異しているという事も報告されているので、数か月前の状況とはどんどん違っていく可能性もあるんです。 だから若いから大丈夫だという考えは捨てるべきであります。
なので、極力今の体制を維持して不必要な外出を避けて、自分さえよければいいという考えは捨てて、罹患しない罹患させないを持続できるかが正念場だと思っています。
なので、少しでもこの「#おうち時間」を充実させましょう?
普段は面倒でやれないことをやるのも時間の有効利用です・・・・
なので今回は、前から買っておいた薬品類を引っ張り出してきて「あるもの」の合成を試みました。
ヒント!
? 鉱物好きならまず知っている鉱物
? 宝石にもなります。
? 宝石質では無いものは、意外と国内でも採取可能
? 生成構造的には、違う鉱物としても魅力的
? 結構ありふれた元素で成り立っています。
さて何だかわかりますでしょうか? 実際にこの方法に近い方法で合成されて商品化されているモノもあります。
用意するもの・・・
ビーカーと液体を撹拌できる装置
それとそれを含む薬品
さてこの緑色したチェックテーブルクロスがアクセント! ここが我が家のキッチンラボ(私が勝手にラボにしている場所です。)家族はなぜか?食卓と呼んでいますが・・・笑
どこかの企業が推奨している「5S」なんていう、もっともらしい「綺麗ごと=実際に見た目はきれいになるのですが・・・笑」そんな理論ばかりでは、新しいモノなんて生まれてきません。
カオスな世界から新たなるモノが生まれるんです。
たまたま机に置いてあったビーカーの薬品を間違えて入れたら、今までにない強力な接着剤ができてしまったり、画期的な試薬が開発されたのも、実は偶然ではなくて綺麗に整理整頓されてない状況から生まれた産物なんです。使わない薬品で捨ててしまっていればそんな事は起こりません。
でもこんな私でも会社では、5Sを守りましょう(苦笑)・・・整理整頓しましょう・・・と口先では言ってます。
本音はとしては・・・
? 整理・・・そんなものいつも遅れ気味!まともに来た日がないらしい(笑) これじゃやないけど
? 整頓・・・そんな事できてりゃ、もっといい会社に入っています。そんなこと始めたらもう生きてないかも
? 清掃・・・業者に任せます
? 清潔・・・せめて風呂には毎日入りましょうってこと
? 躾・・・・そもそも、他人に言える立場ではない
5S=きれいごとと覚えましょう!
古き良き、あいまいなコンプライアンスが、これまた適当に行き届いていた昭和の研究室では、教授の使っているデスクはまさに、研究のためのデスクであったり、時には実験台になったり、ある時は探しにくい本棚でもあり、時にはすごい文献が置いてあるライブラリーであり、時には居酒屋のテーブルになったり、ピザの空箱の置き場であったり、実験が深夜に及び、疲れて隣のソファに横になれば、まさにホテルに備え付けられた、瀟洒な文卓にも変わる場所でした。
まぁ〜見る人が見ればここもそう見えてくるはずです。
この機械・・・研究をしている方にとっては一般的です。 この箱の中にモーターで回転する磁石が入っていて、1枚目の写真のように、この白い「回転子」という棒を溶液を入れたビーカーにセットすると、磁石の吸引力とそれを回転に換えた方法で、回転子が回ることで、間接的に液体を撹拌できる優れものです。正式名はスターラーといいます。
ハイ!めんどくさいコンプライアンスのことは抜きにして、免許証もってけば薬局で買えます。
しかしエタノールは今の時期色々と騒がしいので入手が難しいかもです。
鉱物を洗浄する塩酸を含めて、こういうものがいつも怪しまれずに買える薬局と仲良するほうが、高いスキルが必要になります。
なので、購入してからはすべて自己責任です。塩酸をひっくり返して重度のやけどを負っても、薬局のせいにしたらいけません。
家にいる認知症のジジイが間違ってエタノールをグビグビやって救急車で運ばれても、シラは通しましょう・・・販売した薬局さんには関係ないんです。
試験研究用以外に何に使うのか教えてほしいのですが、ケイ酸エチルっていう試薬、これがないと始まりません、この実験の主役です。
酸化ケイ素が入っているので、ズシリと重い液体です。
昨日から鉱物採集を始めた小学生にも、ムダ金払って旧態依然の同好会に入っている方にもわかりやすく説明すると、
実に大雑把に言うと、エタノールというアルコールに、あの水晶がドバドバ溶かし込んである液体です。 まぁ考えても解るように、水晶が簡単に溶けるわけもなく、色々な工程を得て工業的に合成されたもので・・・
ファンタジーの世界では道具屋で買える「水晶」を作る魔法の液体のような存在です。
アルコールのような揮発性の高い有機溶媒は、金属と反応してこうした「アルコキシド」という複合有機金属酸化物を作ります。
化学屋の世界では、結構いろいろなものに使いますし、半導体の製造なんかでもバンバン使われています。なので正式名の「テトラエトキシシラン」っていう名前の頭文字をとって、TEOS「テオス」って呼ばれることもあります。
この「シラン」っていうのが、シリカで合成された有機ケイ素化合物のことになります。
簡単に事を返せば、有機溶剤と一緒にすれば、シリカ=ケイ素もこういった液体で持つことができるという事です。
もちろんアルコール系なので、燃えますし扱いを誤れば火事になります。
あとあまり知られてない危険性としては、飛び跳ねた飛沫や揮発したヒュームなどが目に入ることで、眼球内部へ比較的簡単に侵入します。そうすると目の中で体液(水分)と反応して、加水分解することでマイクロメートル単位の球状のシリカが析出し始めます。そうすると外から分解は止められずに、眼球の内部で多量のシリカ粒子が析出することで、硝子体などの透明な部分がシリカにより白濁して、ひどいと白濁失明することになります。 でもシリカは光を通すので、完全にブラックアウトするわけではなくて、昼夜の判別くらいはできるかもしれませんが・・・笑
まぁビビっててもしょうがないので、ちゃんと目を保護する「ゴーグル=保護メガネ」などを付けて、いま不人気度No.1のコロナウイルスのように危険性を知って、うまい具合に綱渡りして扱うテクは必要とされます。
こんだけわかりやすく書いたんだから、まぁ「なんかあっても、あんたの自己責任」だよって言うことね・・・笑
こいつも目に入ると簡単に失明するので、アルカリ性溶液は要注意!!
あとこいつの臭いに免疫がないと、キャップを開けた途端、この場があっという間に「古い公衆便所にトリップした感覚」に陥るので要注意です、必ず換気がいい場所や、あらかじめ家族に「いいか!お前らを今から公園の古い公衆便所にトリップさせるぞ!」って言っておいたほうがいいと思います。それと、食事中とかはできれば避けたほうが、一家の大黒柱の地位は守れるかもです。
あと希釈したりする工程は、家族に迷惑にならないように、必ず換気のいい場所、できればこのような「ドラフトチャンバー=通称ドラチャン≒のび太の母がドラえもんを呼ぶアクセント」で行いましょう
ゴメンなんか生活感あふれてますが・・・笑
なんか?おい、いきなりタオル映ってるけど・・・セコンドが放り投げても試合放棄しないから・・・
ケイ酸エチルを計量開始!!
エチルアルコールを入れます。
ケイ酸エチルからシリカを取り出すのは、加水分解反応なので、先ほどのエチルアルコールに水を必要量入れます。
この後にアンモニア水を少量添加します。アンモニアは析出したシリカの表面にOH基を付加することで、ファンデルワールス力による凝集作用を抑制させます。
アルコールと水が撹拌されて十分に混ざったところに、先ほどにケイ酸エチルを投入します。
そして溶液を入れて約15度以下で反応を開始します。
5分ほどすると溶液が何となく濁ってくるのが判ります。
これからどんどん反応が進みます。
赤色レーザー光を通すと、このような見事なチンダル現象が見れます。
光が手前に分散して、反対側に届かなくなっています。
これで約30分程度経過
1時間ほどで反応が終了!
では何が起こっているのかなんです・・・実はこのビーカーの中に、数ミクロン程度の小さな球状シリカの球が漂っている状態です。それは屈折率も水晶と変わらない透明な球です。
それは有機溶剤のエチルアルコールに溶けていた、酸化ケイ素が水によって少しづつ分解されて、このアルコールと水の溶液中に出てきたものなんです。
少し難しく言うと、アルコール基に手がつながっていたケイ素の部分が、水によって切り離されてしまったので、それがケイ素の粒となって出てきた感じです。
さてこれからが大変!
数日間かけて、この細かい粒子がビーカーの底に沈殿(ゆっくりと沈む)事でその鉱物のもととなるモノが出来上がります。
では続きは沈殿してからです。
もうここまでこれば、わかった人がいるのでは?
では続きはまた・・・ではでは
]]>
でも外出は極力控えないといけません。
今年のゴールデンウィークはコロナ禍の中で、なんとなく世間はすでに「GWは終了!」の雰囲気です。 私もいろいろ外出する予定が全部変更になってしまいました。
なので、家でできる楽しみに切り替えて過ごしています。
まぁ気にせず出かける人もいるようだが、今回ばかりは、かなり気を付けたほうがいいのではないかと私は感じています。
国内では、政府もいろいろなパニックを恐れてか、このウイルスに罹った患者の詳細な情報はあまり発信されていませんが、私はたまたま仕事柄医療関係に携わっていることもあり、国内外の親しいドクターとのやり取りで、いろんな情報を耳にする機会があり・・・なのでこの状況が余計に心配に感じてしまっている今日この頃なんです。
速報されているペーパーでは、罹患している患者のかなりヤバイ病状などが伝えられているので、今回ばかりはちょっと先行きが心配だと感じています。
でも前にも伝えましたが、医学に関する特に人の病気に関することは、各個人の病状含めて、その他色々な複雑な倫理的な問題もはらんでいることが多いので、あえてここでは転記しませんが、もし興味ある人は調べてみるといいと思います。
しかも、このウイルスの詳細な正体がいまだ判明してこないのも、なんとも不気味な感じがしてやまないです・・・。
名言!「これは治療だ!」・・・笑 なんて言って、今は簡単に治療できる状況ではないことは確かだと思います。
私の同居家族にも高齢の両親がいる。なのでもし外出先で私たちがウイルスに罹れば、高齢の両親に罹患させる確率は高くなるだろう。
ある週刊誌に書かれていた記事によると、下手すると「一家全滅」することもあると書いてあった。(おぉ怖い!!)
とにかく自分が原因となって、会社や家族または友人などへの、とにかく身の周りへの感染だけは避けたい・・・
まぁそんなんで・・・もう少し事態が収束して、このウイルスの正体がわかるまで、今回ばかりは家でおとなしくしていたほうがよさそうだと思っている。
「何かしらわざわざ用事を作ってみたり」「あそこなら人がいないから大丈夫」と勝手に決め込んで、どうしても出かけたい人がいるかもしれないが、もし罹患すれば、ただでは済まないかもしれないってことくらいは、腹に決めておいたほうがいいと思う、自分が絶望的な地獄を味わいたければそれでもいいし、家族が苦しむ地獄を見たい輩は好きにするがいいと思う・・・ただ罹患させられた人はたまったもんじゃないですが・・・
突然だが・・・「温室が欲しい!」
もう随分と前から、計画はされていたのだが、DIYとしてはなかなか大きなプロジェクトだったこともあって、建設場所や立地の問題含めて計画が先延ばしされたり変更があったりしていました。 それでも紆余曲折しながら、この度やっと施工することに決まった。
決まる前は、近所の「使われていない温室を持っている方」から譲ってもらい、分解して移植するという案も持ちあがったこともあったが、自然災害への耐久性など、その他色々な事を考えても、何よりもカツカツすぎてスペース的に無理があったのでこの話も流れてしまっている。 しかもアルミフレームの温室は、アルミニウムの特性である熱の伝導性の良さが冬に災いして、外部の冷気がアルミから伝わってきて、断熱効率が落ちることが計画段階から懸念されてもいました。
国内で「趣味で温室」を持つには、ホントただ単に道楽でしかない。 そこそこ大型になれば、下手すればバイクや2代目のスポーツカーを維持してゆくくらいの、余裕がないとやっていけないといわれている。
特に日本では、冬に暖房を入れるコストを考えると、さすがに今ある市販の温室の断熱構造的にはとてもナンセンスで、運用するに電気代やヒーターに使う燃料代がバカにならないのである。
なので、いっそうのこと使用する材料にこだわり、イニシャルコストはかかっても、比較的断熱性の高い温室を設計して、ランニングコストを下げようという事から、市販品を購入するのではなくて、立地に合った場所に、建築士である私の父に助言をいただきながら、自ら基礎から練り上げて設計して温室を立ててみることにしてみた。
ここもある意味、こういう特殊な条件の構造物を立てることで、今後息子にとっても大きな経験となるだろうと感じている。
場所は、我が家の母屋に面した部分に、貸してある借家があり、そこに隣接する畑に建設することになった。
もともと工房の裏手にあるたる場所である・・・私の母が家庭菜園として使っていたのだが、後を継ぐ人もいないのでそこに建設することを考えた。
畑の泥は貰ってくれる人がいて、その方の畑にダンプで2往復程運搬した。
それから泥を均して、基礎を打つことから行っている。
土間打ち作業もすべて、コンクリートを練るところから行い、基礎となるブロックを積む作業が面白い・・・
一応南東を向いているので、持っている塊根植物や多肉植物などにも、日当たりもいい場所なのだ。
太陽光を少しでも蓄熱できるように、床面もコンクリートを打ち、温室内の湿度抑制から、こぼれた水などは速やかに排水できるように排水勾配を設けた。
しかも、例年大型化する台風にも耐ええるように、木造ながら頑丈なつくりを目指しました。
たまにはこういう大型な物を作ると、気持ちも大きくなって気分いいですね!
何かを作るのはホント楽しいですよ・・・
設計した形になってゆくのはホントうれしい。
自分でできる利点はやはり、「建設コストが大幅に抑えられる」という事・・・でも土日作業になるのでスピード感はないですが・・・笑
この「#おうち時間&、#いえで過ごそう」を有効に活用して、ストレスにならないためにも程よい運動にもなっていいですよ〜
そしてこの休み前に業者に頼んであった材木が入ってきました。 建材専門の材木販売業者から買い付けるんですが、これがすごく安いったらない、ホームセンターなんかで買う半値以下で購入できるので助かっています。でもほとんどが定尺なので置き場には苦労します。
加工前の材木類は、まず工房前の自動車修理用のドツグを整理して、材木類を搬入、この場所で墨付け作業と、大きなスライド丸鋸を使って設計した寸法に切ってゆきます。
専用の治具を作って、墨付け作業に入ります。
柱はホゾ組みするので、ホゾ加工用の墨付けです。自作の「ホゾ・ケガキ治具」を作ってケガキ線を入れてゆきます。
ほぞ穴を開口するための、角ノミ盤も久しぶりの出番です。
※角ノミ盤 四角い穴を開けれる専用のドリルみたいなものです。
作業場所が広くないので、材木は段取りよく組み違いしながら、効率よく作業を進めます。
普段から「段取り慣れ」してないとできません・・・笑
このようにホゾは角ノミ盤で穿孔して、細かい部分は丸鋸や手鋸、最後に仕上げの手ノミ作業で刻んでゆきます。
息子がノミをうまく使って、ホゾ穴をあけてます。
因みにこの玄能(げんのう)は、今はもういない職人が作った手打ちの超高級品・・・因みに頭だけでウン万します。
でもいいものは、作業効率にも絶対的な差が出ます。
墨付けした部分を、角ノミ盤で穿孔して、自分で手ノミを使って彫り込みするので、愛着のわく温室ができると思います。
ノミだけでホゾ穴を調整するのですが、普段からノミの扱いに慣れてないと難しい作業です。
こちらはノミを使ってのホゾの面取りです。 初めの食いつきを入りやすくするためです。
角を斜めに落とします。
鋸で落としたホゾの面をノミで調整します。先ほど開けたホゾ穴に入ってゆくと、自然にきつく締まるように少し太めに加工するのですが、この調整が慣れないと難しいです。
こんなことをやっていると・・・「#おうち時間」なんて、あっという間に過ぎてゆきます。
この調子だと、ゴールデンウィーク中でなんとか棟上げまで行けそうな感じです。
なんでもそうですが、このように自ら手づくりしたものには、沢山の思い出と愛着が詰まってゆきます。
「#おうち時間」の有効利用でストレスフリーです。
ではでは・・・
]]>今日朝も少し肌寒かったです。
目下、私の住む地域にもコロナウイルスに関する「非常事態宣言」というものが出されてしまって、何となく外出しずらい雰囲気が漂っています。
なので採集はあきらめて、製作モノに精を出すことにしました。
材料を色々と集めているうちに、足らないものがいくつかあるのが判ってきたので買い出しに行くことにしました。
ここは工場関係や土建屋さんが使うような工具から、はたまた消耗品までほとんどあらゆるものが入手できるお店です。
ただ町によくあるような、一般向けしたモノが多いホームセンター形式のお店でなくて、各種の職人さんや修理屋さんが使うようなモノを販売している、完全なプロショップなんです。
なので一般人でも現金で購入はできますが、こういったものに疎いジジイや一般人が興味本位に行くと迷惑が掛かります。
本職の忙しい方たちが入れ代わり立ち代わり色々なものを買いに来るため、シロウトさんを相手にしていると店の方たちも、対応に追われてかえって邪魔になってしまいます。
また、暇つぶしに「何か面白そうなものないか?」と、フラフラしながら入れる店でもないので、行くときは何が必要でという事をまず明確にして出かけないといけません。
平日の昼間は、お世辞にも広くない駐車場に、斜め駐車で車を止めるのですが・・・大体いついっても、小型のトラックや、職人さんが乗っている大きなバンが止まているので、ちょっとでも駐車場の空きを見つけたら、すぐさま機転を利かして、頭・ケツ構わず駐車スペースに車を駐車するところからすでに高等な技術が必要になります・・・笑
それもこの場所、往来の激しい県道に面しているので、忙しい職人さんたちは反対車線からもグイグイ突っ込んできます、私のようなDIYヤーなんかは来店二の次・・・まず職人で飯食ってる忙しい方に譲るくらい気を利かせないといけません。
なんで駐車場でもモタモタ車を切り返しているようなジジイがいると、とても迷惑になってしまいます。 そんなんで私も駐車するスペースが空いてないときは、空くまで周囲を一周回ってくるようにしています。
でもなぜ、そこまでこの店が使われているかというと、ネジは1本からから購入できて、工具類その他消耗品なども、売り場面積に以上に品数が豊富で、「地元の職人さんの間では、まずここの店に行けば売っている」といわれるからなんです。
購入するには独特の暗黙のルールみたいなものが存在していて、目に見えるところに置いてある工具類は、そこから持ってて購入すればいいのですが、例えばネジやベアリングなどの部品関係はお店の人に品番や個数などを伝えて、取ってきてもらわないといけないんです。これに高度な知識と専門用語が必要となります。
車を駐車してお店に入ると、まず奥まで進んでいきます。 そうすると店の通りの中心付近のレジの前に、必ずおばちゃんがいるのでその方に、何がいるのかを伝えることから始まります。 もし自分でわからないときは、ポンチ絵をかいていったり、取り外した現物を持って行っていいかもしれません。
おばちゃんに顔合わせると何が必要になるのか必ず聞かれます。見た目普通のおばちゃんですが、ほぼ毎日プロの職人相手にバチバチやりあっているだけに、知識と店のどこに何が置いてあるかなどは、キレッキレっで対応してくれます。
その内容を対話形式で書いてみますが、これは、ここではごく普通の会話です・・・笑 さて皆さんはわかりますか・・・??
因みに私が欲しかったのは、「ネジ部分の直径が5mm、軸の部分の長さが20mmで、ネジの頭の部分から5mmさがったところからネジが切り始めてあるものを言ってます。 形状は頭が出っ張ったキノコ状のプラスドライバーで回す、よく見かけるネジです。」
これを注文します・・・
店員「注文聞いてる?」とても気さくに話しかけてくれます・・・
Lime「あっ!いえ!まだです・・・笑」
店員「じゃぁ教えて・・・」
Lime「エムゴ(M5)のピッチは並目コンマハチ(0.8)の全長ニジュウ(20)のくびした(首下)15を正ネジで200本」
店員「サス(SUS)それとも鉄?」ネジの材質です※SUS=ステンレスのこと。その他アルミや真鍮などもあったりする
Lime「鉄でおねがい!」
店員「あとメッキは??ユニクロ、それとナベコ?でいいの?トラスもあるよ!」※ネジの頭の形状 トラスはナベよりも平たい形状をしています。ユニクロはユニ・クロームメッキの事、安物服のファーストリテのユニクロではありません・・・笑
Lime「面処理はクロゾメ(黒染め)で・・・ナベなければトラスでもいいよ・・・」※クロゾメ=鉄に黒い酸化被膜を形成させて錆止めをした表面処理・・・黒色している。
そういうと店員はさっそうとダンジョンのような店の奥に消えるのです。
通り幅60cmもないような両側に天井まで、沢山の種類のネジの入った箱が山積みされているのに圧倒されます。
私の言ったキーワードから該当するねじを探してくれます。
基本ここへは関係者以外は入ることができません。 素人の私が入ったとしても、目的のネジがそもそもどこにあるかなんて絶対探しきれないほどの種類です。
A型の脚立が置いてありますが・・・開けて設置できないので、半分に分解されてます。
私の注文したネジは、一番上の段の奥にあるらしくて、脚立を使いましたが奥までととどかなったみたいです。
そんな時は・・・
2分割したのをもう1つ後ろにかけて、それに足をのっけて探りを入れてます。
ロッククライミングのムーブのステミングみたいでかっこいいです・・・笑
ほかの場所にも、所狭しとネジや色々な部品が置いてあります。
面積当たりすさまじい荷重がかかてんだろうなぁ〜とか考えてしまいます。
ここは細目(さいめ)のボルトナットのコーナーです。 ネジには並目と細目が存在していて、通常よりネジ山が狭いものを細目と呼びます。なので10mmのボルトでもネジのピッチが細かいものが細目です。 当たり前のことですが・・・細目のボルトに並目を入れても回りません・・・笑
そうこうしているうちに、箱を持ったおばちゃんが奥から出てきました。※文章にすると時間がかかっているように思いますが、探すのは5分とかかっていないんです。
店員「ナベコあったんでナベでいい? そういえば、”組み”でなくていいの?」※この場合、ワッシャーとスプリングワッシャーを組んで取りつけることを指しています
Lime「じゃぁ!ナベで大丈夫です。組でなくてネジのみで大丈夫で〜す」
でもプロは違う! すでにそのサイズに合う、ワッシャーの入った箱となんとトラスネジまでが、手に握られていました。
私が注文した時に、最後に「組みなし・・・ネジのみで」といえばよかったのですが、それでも先読みした対応がやっぱりプロのなせる業です。
そういうと、店員のおばちゃんが、レジ前のアナログの針式スケールカウンターにネジをジャラジャラと入れて、はかりの文銅を調節して・・・2〜3本ほど追加したら完成 「はい!!200本ね!」と渡してくれます。いちいち数えません。 いつも買うのですが、数がまず違っていたことはないです。なのでプロなんですよね!
私が支払いを済ませている間にも、レジには数人の作業服着た人たちが順番を待っていました。
その他、ホームセンターでは入手ができなさそうな、特殊ネジや、ウイットワースネジやユニファイの細目なんていう特殊なネジなども在庫もあるので、古いバイクを修理したり、外国製の自動車をレストアするときは、かなり使えるお店です。
他の通りには、このようなレンチ類なども売ってますが、海外のアクション映画で出てくるような、廃墟に追い詰めた犯人に、後ろから殴りつけられるシーンで使われるような、頭が50角をつかめる片口スパナなんかは、ここでしか実物を見ることができません・・・笑 この周辺で映画取るときは使えます・・・てか誰がいつ撮るんだよ・・・笑
因みに私たちが持っている長いホジ棒の、元となるドライバーはこのお店で購入したものを加工して使っています。
この棚は、ワイヤーや索道関係の滑車、吊り上げ、玉掛け作業に用いるようなものがあります。 ワイヤーロープなんかも末端処理のアイスプライスなどもやってくれるので、ほんと便利ですね。
実はこれすべて1階のフロワーなんですが、実はこのお店は3階まであるんです。2階以上は水道配管関係やバルブなんかもあったり、関係者以外立ち入り禁止で、写真は載せれないような、さらにカオスな空間が広がっています。
ネジなどは1本から購入は可能です、しかもホームセンターみたいに組んで包装されたビニールの袋に入っているわけではない代わりに、ネジ自体は安く購入できます。
もしこのブログ見てここ知っていると思っても、お店の名前などは書きこまないでくださいね。 素人さんが来ることで、忙しくしてる本職の職人さんたちに迷惑が掛かってしまうので・・・
でもここはすごいです。
ホームセンター好きや工具好きには一見の価値はあります。
ではでは・・・
]]>
私の会社でもいよいよ「テレワーク」などという言葉も出始めて、社内でも「いかに遊ばせないように、家で仕事をやらせるか!」」というところに、焦点を置いたしょうもない無駄議論がもちきりになっています・・・ほんとバカげてます・・・笑
はっきり言って、「誘惑多き・・・家でまともに仕事なんぞできるか〜ボケ!」っと心の中では思いながら、そんな難題を決めようとするので苦労が余計に倍増していますね〜笑!
大体今の縦割り管理された日本人が、後ろの上司の視線がなくなって仕事なんぞできるように育っていません・・・
自営業の人には怒られそうですが・・・会社員なんとみんなそんな奴ばかり・・・口には絶対に出しませんが・・・
コタツにスタンバって寝ない奴なんて、そもそも日本人の「あるべき姿」じゃあないし・・・
ソファーに座ったらBGM( background movie)のネット動画見てまうやろ!で・・・そのまま夕方まで寝てしまうのは火を見るよりも明らかです。
「小学校のころ宿題なんかやったことない!」と豪語していた上司がテレワークなんて決めようとしてるもんで、無理アリアリで笑えてきます。
なんかラップであったような・・・「宿題なんて!置きっぱなしてきた学校に・・・」なんかちょっとちゃうか??
実はこの問題!大切な論点がづれちゃっているんですよね・・・笑
仕事なんて実は二の次で・・・「なとかウイルスに罹患するスピードを減らさないと」大変なことになるんです。
なので「今は家でゴロゴロしてるだけで、日本はおろか世界の人々をヤバい!ウイルスから救える」という地球規模の大プロジェクトなんです・・・はっきり言ってとりあえずオリンピックなんて汗臭いことしなくても、まずはこの「ゲテモノ食いのやりっぱなし国家から解放された悪いウイルス」を封じ込めるために、とにかくみんなで「ゴロゴロしながら戦う」しかないんです・・・
「やっと俺の番が回ってきたかぁー!」と思っている「通年の引き籠りの諸君」・・・そうあなたも救世主の一員ですよ・・・でも焦るな!今まで以上にそのままで大丈夫なんで・・・笑
地球に迫り来る小惑星を破壊するために、危険極まりない選ばれしメンバーにもなる必要ないし・・・
とにかく家の息子や娘が・・・家で食っちゃ寝ていたり、「動物の森」にどっぷりとつかっているだけで、人類を救えるのです。
もうそれと同時に、ポテチとかコンビニのチキンとかを間食してれば、いつもよりも体脂肪もほどよく増えて免疫力も付きます。
日常でも鉱物界でも・・・「ブタ!とかブタ野郎!」とかと、陰口たたかれている人にも今回ばかりは朗報なのかもしれませんね! 俺はお前たちよりも免疫力高いんだぞ!って言える少ないチャンスが今まさにここに到来!・・・
時には、ジブリ風に「トパーズ採れないブタはただのブタだぜ!」ってカッコいい決めセリフも今回ばかりは使えます。
とにかく家でおとなしくできる人がいるだけで、医療崩壊にならず、少しでも感染者が減ることで、私たちよりも絶大なスキルの固まりの、ドクターさんや看護師さんたち、医療従事者のお役に立てれるんですよ・・・!
でも「鉱物採集はテレワークでは不可能」・・・と考えるのは早いです。
そうです・・・こればっかりは現地に訪れるしか方法ありませんね。 まぁ家や人ごみにいるよりも、自然にいるほうが感染のリスクは減るかもしれませんよね。
鉱物採集で唯一のテレワークができるとすれば、「ミネショーが中止されて困っているセラーさんたちのために、ネットで現金採集する」というのもある意味重要なテレワークだと思います。
まぁ配達の問題とかいろいろとありますが、ちまちまラベルとか作らずに、こんな時こそパーッとお金使って、鉱物の現金採集ってのも面白いかもしれませんね!
まぁ、この際なので少しばかりはセラーさんたちも協力してくれると嬉しいですがね!
さて前置きはこのぐらいにしておき・・・こんな時にも山に行ってきました。
ここは、三重県の東のハズレ・・・岐阜県に近い場所になります。
岩質は砂岩やチャート質・・・元々大きなものが出るようなところではありませんが、一部登山でないと行けない山の中に変成帯の露頭があったりと過去には面白いものも出ている山です。
稜線部分に露出している石英脈を追ってみました。
稜線から少し下った斜面が分かりやすくていいです。
小さな水晶が生えたモノは落ちていますが、大きな結晶にはならず・・・
脈中もこのような粘土の詰まった小さなガマは出ますが、大きなモノへとは成長していません。
誰かが掘りかけた石英脈の露頭を発見しております。
このサイズはたくさん落ちてますが、いいものではありませんね!
この周辺は、今後探索の範囲を広げてみようかと思っている場所です。
いいものが出ることを祈りたいです。
皆さんもコロナウイルスに罹患しないようにお気をつけてください。
ではでは・・・
]]>
そんな中、どうしても見てみたい絵画展があって少し遠出をしました。
インスタでの告知があってからなんとも待ち遠しかったです・・・しかしそれに不安を掻き立てるような、コロナウイルスショック・・・色々なイベントが中止される中、一抹の不安もありましたが、開催されてとてもうれしかったです。
それはだれにとってもちょっと特別で、新しい自分に出会えた感覚がして、でも別にいつもと取り立て変わりはしない日々・・・
背中に小さな羽があるよな錯覚で、ラインストーンに煌めく景色が見える・・・
やわらかな風が、君のスカートにワルツを踊るように誘っている・・・
アーティスト=「ウカスカジー」 曲名:「春の歌」
http://www.youtube.com/watch?v=orj0SZF_VlU
車のステレオから流れる、そんな春めいた歌詞の曲を聴きながらその場所に足を運びました。
ここは・・・福井県坂井市三国町にある旧森田銀行本店、当時のその瀟洒なつくりの残る洋館でその展示会は行われていました。
とても風格ある建物です。
出入り口の「ウェルカムボード」と、真鍮のドアハンドルがかっこいいです。
白漆喰のレリーフ天井を見上げる素晴らしいエントランス
これ今作ろうとしたら凄い費用です・・・しかも作れる職人がいません。
銀行らしい金庫の扉につけられた銘板
当時のまま残る手動の耐火シャッター用手回しハンドルのインサート金具(しまった手振れ!!)
鉱物を身にまとった、カタツムリが見た夢は・・・
さてここでクリエイターさんの紹介です。
ここ地元の三国町に在住の「snaildreaming」さん・・・自身も鉱物コレクターであり収集をかねて地元フィールドにくりだすハンターさんでもあるそうです。でも一見そのようには見えないとても可憐な素敵な女性でありました。
穏やかな話し言葉の隅々に、鉱物を心から愛するキーワードが散りばめられていて、なんとも言えない癒し空間を作られていましたね。
ただ単に鉱物をコレクションするだけでなく、自らの芸術である絵画の才能を生かし、採集した鉱物たちの姿を水彩絵の具を駆使して実に写実的であって、見方を変えれば西洋アンティークの蚤の市で見つけた鉱物画の辞典を見るような錯覚に陥るような、それは素晴らしい絵画を描いておられます。
展示されている絵画になった鉱物たちは、あえてそこには産地が記載はされません、しかし精密精巧に表現された結晶の形から、見る人が見ればそれがどこの産地なのか一目瞭然です。 色といい描写といい再現力と表現力が半端ないです。
これは!と思った結晶の絵が見つかったら、こっそりに耳打ちしてみるといいかもしれませんね。
絵画以外にも、実際の鉱物そのものを使ったアレンジメントされた展示が、その絵画たちにも花を添えているようです。
これいいよね!行ったことないけど・・・
この三枚目の絵画・・・痺れたねぇ〜まさにこれ!そのまんま! 水晶の特徴のつかみ方が半端なくうまいです。
イーゼルに立てられたこの絵も、実際はこの場所に訪れて見られたほうがいいと思います。
インスタグラム「snaildreaming」で検索!!
編集後記
1つの趣味に没頭できる時間も努力も大切だが・・・
その趣味から芽生えたクリエイターの新芽! ふっと思いついたアイデア! こういう事って「まさに趣味のスピンオフ作品」であるといえます。(決してブレているのではない)
こうして趣味のモノを別のスタンスで成熟でき成長させれることができる人は、見ていてもホント素晴らしいと思いました。「他人から見れば、その人は生まれ持った才能があるからだ」と単純に一蹴してしまう人もいるかと思いますが、実はその裏にそこには本人しかわからない途方もない時間のかけ方と努力の賜物なのだという事を私は知っています。
まさに今そこまで訪れている春風のように・・・背中に生えた小さな羽をはばたかせる時が今ここに来ているのかもしれませんね・・・笑
是非今後も第2弾、第3弾の開催を期待しています・・・それは私だけが思っていることではなく、開催中ここに訪れた人がみな感じた印象であることを代弁できたらいいなぁ〜と感じペンをとりました。
ではでは・・・
]]>
今回はよくコメントいただける、黄色いゲッコーさんと久しぶりに鉱物採集に行きました。
実は黄色いゲッコーさん、1年ほど前までは比較的近くにお住まいでしたので気軽に誘って産地に行けてましたが、なんと会社で栄転を食らって・・・笑 関西方面に引っ越しされてしまい、なかなか都合が合わなくなってしまいました。
なので1年ぶりの再会&採集です・・・うれしい!
普通にとれる所では面白くないので、探索かねて山深いところに行くことになりました。
花崗岩地帯でも、ペグマタイトが少なくてあまり期待できないところ、でもここは出れば変わったものが採集できます。
尾根を2か所超えて山の深いところにある、白くガレている場所を目指しました。
藪を漕いで2時間程度歩き到着した場所・・・急斜面に存在する白いガレ場
まさ土の堆積した場所で見つけた煙水晶! 二次結晶した水晶が付いたモノ
いきなりこんなんが出たので、胸が高鳴ります。
上の標本は煙水晶側・・・洗浄後の写真は下↓ 内部は煙水晶に白色状の2次結晶がかぶり、表面にさらに細かな白色水晶が成長したもの・・・
かなり歩いてガレ場につくといきなり数か所のペグマタイトが見つかりました。
低い位置から順番に掘っていくことに・・・
柔らかな日差しが心地よい・・・
次々にガマが開きます・・・黄色いゲッコーさんが煙水晶をゲット
水晶とかよりもうれしい! ピカピカのカリ長石の結晶
大きなものでもこのサイズが限界でしたね(^^;)
でも大小合わせるとかなりの数をガマから採集できました。
まだすべて回りきれてはいません・・・残してきたペグマもありましたが、道中が長いので早めの帰路に就くことにします。
今度またこればいいや!
久しぶりでしたが、とても楽しい採集になりました。
こんな遠くまで、同行してくれた黄色いゲッコーさん、ありがとうございました。
ではでは・・・
]]>
「Limeさんブログやめちゃったの!」なんて連絡をいただけた方・・・ご安心ください再開しました
このところ仕事が忙しくて、プライベートでも「クリエイター活動」など・・・色々とやること満載で更新をさぼってました。
それに加えて、だましだまし使っていたPCがいよいよクラッシュしてしまい、もう復旧がめんどくさいのこの上なく・・・でも何とか復旧してブログ更新です。
スマホでも更新は可能ですが、あのフリック入力が嫌で、やっぱりキーボードが快適でいいですね。
活動した写真などは撮りためてあるのでいいのですが、何しろ旬を外してしまっているモノも沢山ありますので、まずは近々のモノからアップすることにしました。
世の中はコロナウイルスによる、活動自制の声が多くて気持ち的にもかなり冷え切っているのが現状です。
先日の名古屋での石のイベントでも、来場数がすごく少なかったのが悪い意味で印象に残っています。
さてこのウイルスはいつまで続くのでしょうか?
しかしこんな状態で、オリンピックほんとにやれるのか? 「中止だ中止!」と某コミックで言われていたことが現実にならないことを祈るしかありませんね。
衛星写真の見ていて、気になる場所を発見したので足を運びました。
近くの山の三角点に上るルートから外れて、砕石場の一部を見て回ります。
衛星写真では上部に白い脈が入っていたにも、周辺部からはその脈は発見できていません。
道沿いの斜面には変成を受けた場所は見つかりましたが、めぼしいものは皆無
ぐるっと周回してみるとありました。 多分これが見えてたんでしょうね!
砂岩層に嵌入する石灰岩です。残念!
石英の脈の白さかと思いましたが、見事にハズレ!
熱変成も受けてなくて、年代も比較的新しい石灰岩でした。 なので結晶化したカルサイトも見当たらず、化石なんぞも皆無でしたね・・・苦笑
再開1回目はとりあえずこんなところかなぁ
また探しに行ってみます。 折角読んでくれた方、つまらない記事ですみませんでした。
ではでは・・・
]]>このところ朝晩気温が下がってこの季節らしい気温になっていますね!
そして今日は「スノームーン」で綺麗な満月でしたね。
でも少し乾燥気味なのでインフルエンザの再流行が気になるところです。 とか言ってそれ以上の新型コロナウイルスの状況が気になるところですが・・・
本当はこの話題にも触れたいのですが、何しろエビデンスが少なくて下手なことを書けば、変なデマまがいを煽動することになりそうなのであえてこの話題は触れないでおこうと考えます。
特に医学や病気のことに関しては素人が判断するには難しいことが多くて、ネットに流れている情報をうのみにして、素人がこのようなブログに書くことは、時には変な誤解を生まれやすくなるのでいけません。あと医学分野の情報はよほど関係している内容でなければ、いろいろな状況や環境で生活している方がいる中、とてもシビアな話題になることがあります。
周りの状況を鑑みて確かな情報を発信することが大切です。
先日、石友さんとお話ししてて、面白い産地あるんで行って来たら・・・ということで息子と情報を得た産地に足を運びました。
Jさんありがとうございました。
ここは、もともと金属鉱物を採掘するために開発された鉱山でしたが、半スカルン状態の鉱脈から蛍石が採掘されるということで、知っている人の間では比較的名前が通っている産地です。
採集状況などは産地保護ということで控えさせてもらいますが、表現があっているかはさておき、ノジュール状で回りがカルシウムかドロマイトの被膜で覆われた、ぱっと見・・・コンクリーションされたような形状で採集できる国内では比較的珍しいタイプです。
なので薄暗い林間部ではズリにあってもよく見ないと、探すのに苦労します。
表面にわずかに表れた緑のスジを伴ったノジュール状で、比較的重いのを割るとこうして出てきます。
うまくいくとこのような比較的大きめのノジュールが拾えます。
表面は灰色のカルサイトもしくはドロマイトに覆われています。これかなり曲者でタワシでこすったくらいでは落ちません。
塩酸に入れるとこのように激しい泡が出ます。一部あかんガスも含まれているので要注意ですが・・・
うまく割るとこのような透光性のある蛍石の結晶が出てきます。
まれに、こういういいのが入ってます。
もちろん紫外線で蛍光しますので、マニア向けの楽しみ方もついてきます。
2月の満月の通称である「スノームーン」が真上に来るのを待って・・・採集してきた蛍石を月光浴させてみました。
右側の深い緑色した2個の標本は、石友さんからいただいたロジャリー産の貴重な標本です。ありがとうございます。
月光にもわずかな紫外線が含まれますが、その強度が一番強いのは、満月で正中(真上)に来た時と言われています。
さすがロジャリーの蛍石は、太陽光でも蛍光するといわれているので、月光に含まれているわずかな紫外線でも部分的に濃いブルーに蛍光しています。
紫外線ライトの強力な光で蛍石を励起させるのもいいですが、こうして月明かりに月光浴させて観察するのも面白いですね。
謝辞
この度、貴重な産地情報を教えていただきましたJさんありがとうございました。
とても魅力的な標本を採集することがかないました。そして私と息子共々、いつもと違う産状にとても感動しながら採集できました。
ありがとうございました。 私たちもまたどこか探しておきます。
ではでは・・・
]]>
日中もあまり気温も上がらず久しぶりに冬らしい寒さが戻っていますね。
私はモノづくり(DIY含めて、くだらない実験など色々)をするのが好きなので、ホームセンターなどに何か面白い物が無いか見に行くことがあります。
この前も行きつけのホームセンターを物色していると、木材の端材コーナーなる所で・・・とんでもない出物を発見してしまいました。
ダンボールの箱に50cm程度の板材が色々と入っているのだが、いつもありきたりの杉やヒノキ、カラマツ材などホームセンターにありがちな素材なので、普段は興味が無くてみる事もないのだが・・・
今回はたまたま・・・その「端材150円」の箱の横を通過する時にチラッと目をやったら・・・
「おい!ちょっと待て・・・ウソだろこれが端材」ってと言うような物がその箱に入っていた。
「誰かが間違えてここに返したんじゃあないのか?」とすら思えたのだが、ちゃんと150円の値札が貼ってあった・・・(笑)
それがコレ・・・持つ手が震えた・・・
この濃い飴色に墨流ししたような木目の木材・・・これは「ブビンガ」という希少木材!
ワシントン条約の付属書?に記載されていて、輸出には数量制限がかかっているので、普段ではなかなかお目にかかれない木材なんです。 そもそも・・・そんなものがホームセンターにあること自体がありえない!
しかも150円の端材コーナーに入れられていたのは初めて見た!!びっくりである。
もちろんすべて購入・・・厚みもあるのでネットに流しただけでも1枚数千円で売れるかも!
でも売るつもりはありません。
基本的に熱帯性の四季の無い国で育った物なので、日本の木材のような方向性の決まった年輪がありません。
そして・・・この年輪のように見えるのは、含まれているタンニンが沈着した部分で、このように独特な紋様が出ます。
※黒いサシが入る材としては、国産材では「黒ガキ」というモノが有名で、渋柿の成分でもある「タンニン」が黒く沈着しているのであのような独特な紋様ができます。黒柿も希少材で銘木(めいぼく)中の銘木! タンニンは渋みがあって防虫効果もあるので、こういった材は虫食いが少ないのも利点
そしてとても硬い木材なんです。 なのでその堅牢さと狂いの無さを利用して、ナイフや包丁のハンドル材・ギター・管楽器類やハンドガンのグリップ、テーブルや宝石箱のような指物類など、特殊な用途に使用されることが多い素材でもあります。
硬い木材と言うと「黒檀や紫檀なんかも貴重」で有名ですが、これらを含めて「堅木(硬木)」などと呼ばれています。
国内では硬木としてナラ・カシ・ケヤキ・クヌギなどが有名ですが、外国材(以下=外材)ではマホガニーやチークなども含まれることになります。
上記に羅列した物は比較的入手しやすい物ですが・・・
このほかにはバリバリに、ワシントン条約に載ってしまい、すでに輸出入すらできない木材もあります。
なので・・・国内で保管されているモノしか在庫がありません。(私もいくつかストックは持っていますが、こんな材こそは”ここぞ”という時に使いたいですね・・・ってそれっていつなんだよ・・・笑)
でもね・・・なるべく早く使わないと、自分が死んだ時に棺桶に入れられたら貴重な材がもったいなさすぎる
輸出入が管理されている希少材の有名どころでは・・・別名とカッコ内は植物分類としての「科」
・ハカランダまたは、ジャカランダ、ブラジリアン・ローズウッド(マメ科)
・ココボロまたは、サザンアメリカローズウッド(マメ科)
・キューバン・マホガニー(センダン科)
・スネークウッド(クワ科)
・タガヤサン(マメ科)
・ブビンガ(ジャッケイバラ亜科)
※ブビンガは多少規制緩和されましたが、それ以外はすべてワシントン条約の規制対象なので、派生品(種・球根・果実・製品)加工品含めて制約があります。
たかが木材と言えども、それくらい貴重になってしまいました。そしてなぜかマメ科が多い?成長が遅くて材が緻密になって重たくなる。
タガヤサンっていうのはこういう材です。下の写真(とても重たいので、他の材とは持ってみればすぐに解ります。)
そんな・・・端材コーナーにぶち込まれていた「ブビンガ」でも、量が多くなると持ち出すには届け出が必要になってきます。・・・笑
実はこのような素材は、ギターなど楽器に使われることが多くて、意外とギターをやっている方が詳しいという場合があるのも、何か不思議なんです。
ビンテージギターなんかで高価なヤツは大概こういった希少材をふんだんに使っていたりしています。
因みに参考までに・・・ココボロ製の箸なんかは、国内から持ち出そうとして、税関で見つかれば確実に止められてしまいます。
申請書があればいいですが・・・
https://www.hashishop.com/product/110
古くからあるバーが解体された時に、カウンターに使われていた材がハカランダであって、それがとんでもない価格をつけたという話を聞いたこともあります。
私も昔に持っていたココボロ材(幅30cm・長さ100cm・厚み1.5cm)の板材を、ギター製作している人に売った時に、数十万円という価格を付けたことがありました。
なので、こんなんがどこかで出てきたら絶対に買です。(でも目利きは必要になります)
アフリカの民芸品のお土産! 木製彫刻品にも希少材が使われているので、知っているマニアは、リサイクルショップに格安に無造作に置いてあるそういったモノなんかを購入して、2次的利用する方法を考えています。(あっ!それは私の事か・・・笑)
一般的に誰が見ても貴重な印象で目に見えている・・・金・銀・※ダイヤモンドや翡翠・宝石類ばかりが貴重な物では無くて、
他にも貴重(希少で高価)な物は、この世の中の色々なモノに存在しています。
沈香の原木や龍涎香なんかは金よりも高価と言われていますし・・・
そして「昆虫・動植物」や、一般的にありふれているようなこんな木材素材にまで存在しています。
でも人気が出すぎると取引が活発となり、乱獲が起きて、その対象となった動植物が絶滅の危機にさらされる現実もあります。
象牙やサイの角なんかも解りやすい例で、最近はカワウソなども対象になったようです。
植物関係では・・・最近、マダガスカル産の多肉植物含む、ランなど動植物の輸出が厳しくなった話も有名です。
余談にはなりますが、生き物ではないですが・・・
※ダイヤモンドの原石は、動植物ではありませんが、唯一ワシントン条約の紛争鉱産物として「キンバリープロセス」における規制対象なので「キンバリー・プロセス証明書」での通関手続きが必要になります。
こういった事って・・・興味がないとほんと知りませんよね!・・・笑
「関心のないコトは足元にあっても見えない」の典型的な例でもあると思います。
でも勉強することで新しい考えや、新しい商売に結び付くこともあるので、業界の色々な方面にアンテナを張っていると、たまにとんでもない情報やモノが飛び込んでくることもあって面白いですよね。
ではでは・・・
]]>
日本は四季の国だ・・・季節が変わるごとに天気がうつろふ・・・しかし今の日本ではそんな四季が少し乱れてきているのではと最近感じる事が多い・・・
今の季節なら、朝は自動車のフロントガラスの凍結を溶かす作業から、いつもの朝が始まる・・・しかしここ最近その作業もあまりない!
昨日のニュースでは、今年は北の地方でも雪が少ないと言っていた。
これは本当に温暖化の影響なんだろうか?
職場にある工業新聞を覗くと、そこには排出した二酸化炭素を何とか資源に転換して、この温暖化の根源と言われている二酸化炭素の削減を試みようとする技術の記事が多くなったように思える・・・?
昔、誰かが言った「捨てればゴミ、使えば資源」ほんと!うまい事言ったもんだ、でもなぜか?その通りになっていない時代になってしまった・・・
とくにペットボトルのリサイクル現状はひどいもんだ!
ペットボトルは軽くて便利だ・・・コイツは近年の液体モノ食品の品質から物流まで、その軽さと丈夫さで、今までの独壇場であった「ガラス瓶」の需要をひっくり返したのだが・・・そんな勝者は今になっては、回収業者の先にはリサイクルされずに行き場もなく積み上げられている。
実は一度使われて回収された、こんなペットボトルの行き先がない事はあまり知られてはいない。
この樹脂はもう一度溶かせば、またもとに容器に戻れると思っている人は案外多いが、実は再び「容器のボトル」には戻れない宿命なのだ!
そして集めるだけではリサイクルではない・・・再度使わないとダメなのだ・・・
子どもがまだ小学生の時に、家族とよく海に泳ぎに行った・・・
その海水浴場は、上流からその土地の地質を形成する、粗粒の花崗岩が風化して流れてきた砂粒の中に含まれている、キラキラの石英の粒が波で磨かれて、白砂の砂浜が美しい場所・・・ここで日が暮れるまでよく遊んだ。
ここの海にはお世話になった、学生時代の友人達との海水浴・初めて出来た彼女のまぶしいほどの水着姿・そして今は家族・・・この砂浜を歩く相手が変わろうが、ここは私の中の思い出深い場所なのだ。
子どもたちと砂浜で遊んだ時に、小学生の息子や娘が拾い集めてきたモノ
「ねぇパパ!! これって宝石!?」・・・つけていた浮き輪を外して海から駆けあがってきた娘・・・目をキラキラさせて尋ねられて、握った小さな手を静かに広げると、そこには色とりどりの「シーグラス」が握られていた。
私は彼女に、「割れたガラス瓶が波と砂で磨かれてこうなったんだよ」と説明した覚えがある。
しかし今になって思えば、ペットボトル世代の彼女には、頭の中でイメージできるガラス瓶は、片手にいっぱい大切そうに握られていたシーグラスの色の数よりも、それはずっと少なかったに違いない。なぜか今更ながらそう思った・・・
半年ほど前に・・・そんな「思い出のシーグラス」がまだ倉庫に取っておいてあったのを見つけた。
やつれたダンボールを箱を開けると、海苔が入ってい瓶に、まるでその時の波の音が聞こえるかのような、その時のまんまの色とりどりのシーグラスがそこにあった。
これで何か作れないか? 色々と試行錯誤した・・・
カットしてペンダントやイヤリング・・・でもね!・・・どれもこれもありきたりで面白くないのである。
それが何故かその時には気が付かなかった。
ある日、娘とネットを見ながら宝石の話をしていた。
原石を買ってペンダントに加工してあげようかという話から、でもそんな高い物付けていて、落としたら困るという話の展開に・・・言われてみればそうだ・・・
この時、娘が開いていたネットのページにあった、3色のゾーニングしたバイカラートルマリン結晶を指さして、これをガラスで作れないかという提案があった。
その時に頭をよぎったのが、集めたこの「シーグラス」をリサイクルする方法だった。
出来る限り本物のクオリティーを再現したい。なのでただ結晶をまねて削っただけでは、いかんせん天然物の造形の素晴らしさにはたどり着けるわけは無くて・・・私を悩ませた。
出来たとしてもそれは所詮「フェイク」とかたずけられるだろう、でもせめてもの類義語である「イミテーション」を目指したいと思い研究に入ったのである。
ガマだしならぬ、まさに窯出しの風景、まだ熱々の型を壊して造形物を見てみる。
アクアマリンの特徴的な条線も綺麗に再現できていない。
これでは全然ダメ!!
ファセット研磨機で上部端面を結晶の形状にカットしてみた。
でも形状も何か不格好、天然の物はもっとシャープでかっこいい!
大きな物を作ったが、箸置きにもならない・・・笑
これはバイカラートルマリンを模したモノ
ゾーニングも出ているが、色も薄くて、やっぱりシャープさに欠けます。
それにカットすると、内部に発生した気泡が目立ちます。
息子に言わせると、アクリルキューブに載せたって、ただのガラスだって・・・!!苦笑
なので、今度はガラス材料の調合から入ります。ここからは沼です・・・
シーグラスを坩堝で溶かして・・・それに酸化鉛を加えてから、発色剤を加えて色を調整することで、発色性とクリスタルガラスにすることで、ガラスの屈折率を上げてキラキラ感を出します。そうして「種ガラス」を作ります。
同時に文献を漁って、溶融ガラスに入る細かな泡を消す消泡剤なども調合して、気泡の発生と抑制を行います。
この種ガラスを作って仕込むと・・・・こうなります。
ガラスは急冷すると割れてしまいます。なので絶妙な温度勾配で炉を徐冷して、窯出しと型割りを行います。
※右下に取り出しているアクアマリンは、意図的に発生させたクラックのせいでこの後割れてしまいました。
アクアマリンには、膨張係数の違ったガラスを混ぜる事で、冷却している時に約430℃程度で、内部にわざと絶妙なクラックを発生させます。
クラックを発生させるだけで割れてしまったら元も子もありません。なので微妙にヒビを入れさせるのですが、ガラスどうしは点でくっついているような状態(表現が難しいです)を再現します。
調合する異種ガラスの量の調整が難しいですが、そんなものは試行錯誤のなせる業で課題をクリアーしてゆきます。
私は仕事柄こういう作業大好き!(微妙に原料を振って⇒調合⇒仕込んで⇒溶融温度勾配を調整⇒冷却温度勾配調整⇒完全徐冷⇒窯出し⇒型割り⇒確認)
「67回目」でやっとアクアマリンは成功!
「種ガラス」の調合までいじると、沼の中にある「400通り以上の組み合わせ」の魔物が住むダンジョンに迷い込む恐れがあるので、今の力量でそこまで下りるのはまずいのです、なのでホドホドにしておきます・・・笑(ものすごくチャレンジしてみたいのですが・・・笑)
これを取り出して酸で洗浄すると型材は溶けます。
ライトで確認すると内部に絶妙なクラックが入ってます。
さて酸で洗浄した物を見ると・・・
わざと下の方に異種材料を仕込むことで、クラックを発生させてます。 76回のチャレンジの賜物です。うれしい!!
クリスタルガラスなので、ガラスの屈折率も上がって、キラキラ感も倍増です。
ほらよくある、上はクリアーで、下部はクラックとモヤモヤした物が入り乱れる情景を再現できた瞬間です。
残念ながらもう一つは割れてしまいました。
後は、先端をアクアマリン風にファセットカットすれば完成です。
さて次は本命の「バイカラートルマリン」です。
酸洗浄から取り出した物はこんな感じ・・・・
これは「仮名;ちょっぴりインディコライト」です。
あまり拡大するとアラが目立ちますね!! まだまだの完成度です・・・笑
これも後程、結晶端面にファセットカットを入れます。
バックライト照射! やりすぎですね!!
さて次は、よくあるバイカラートルマリンです。
ネオンピンクのトップからのゾーニングを再現させてみました。
条線の完成度は高いです。
これもヘッドにファセットカットを施して、トルマリンの結晶形状に加工します。
この、西瓜色のバイカラートルマリンは、4種類のゾーニングパターンを再現してみました。
写真撮って気が付いたけど・・・真ん中のヤツ気泡入っていた・・・めちゃショック
クリスタルトップにファセットカットして、トルマリン結晶形にしたら今度は、ネックレスに加工して娘にプレゼントします。
これならうっかり落しても、どこかに忘れて来ても大丈夫(本物でないので・・・)高価なモノでもないので・・・
そして本物の高価な標本は、家の特別な場所で眺めた方がいいと思います。
今度はトパーズに挑戦してみようかなぁ〜
そしてもう少し大きさをアップしてゆきます。
ファセットカットして、結晶面を入れた物は後日掲載予定です。
「捨てればゴミ、使えば宝石」・・・思い出のシーグラスが新しいモノに生れ変わった瞬間です。
ではでは・・・
]]>
そんな前日の夜、夕食を早めに取って食後の散歩に出かけました。
天気図を見ると、太平洋側に低気圧が沢山あって稀に見る、おかしな天気図です。なのでもうすぐ雨です。
これで寒気が南下すれば、久しぶりに雪になるかもです。
さてさて・・・食後の散歩ですが・・・
ただ歩くのもつまらないので、今回は初めてUVライトを持って散歩に出かけることにしてみました。
「UVライトで夜散歩」おぃおぃ!なんか深夜番組のタイトルみたいになってしまった・・・笑
その夜は、少し離れた場所まで歩き、目に付けていた気になる場所に行ってみました。
そこは、花崗岩で石垣が組まれた場所・・・石は蛭川から運ばれ石垣は組まれている・・・組まれた当時は小さな晶洞がたくさん残っていました。
この花崗岩が蛭川から持ち込まれたモノであるかは、UVライトを当ててみれば一目瞭然である。
以前、同じ町内で大谷石で組まれた塀があり、ここでもUVライトを当てると部分的に青白く光る部分が所々にあって、興味が湧いたのが切っ掛けであります。
しかし、なぜ大谷石(凝灰岩)にUVライトに光るものが含まれているかは、まだ調べていないので解りませんが・・・こんなさりげない場所にでも紫外線で蛍光反応が見れるはとても楽しいです。
実は自然界でUVライトで光るものはたくさんあります。 岩石ついていて紛らわしい物には、地衣類が光る事も知られています。
でも光り方や、UVの波長によって違うので、鉱物の蛍光発光なのか、それとも地衣類など生物植物由来の物なのかは、波長特性から識別が可能です。(この件は後日書こうかと思います。)
風化崩壊して石垣から落ちた蛍光発光する物を探す息子!
石垣に紫色のライト当てて、はたから見れば絶対怪しい二人組です・・・笑
こういったペグマタイトの脇の割れた部分、こういう場所が光りやすいです。
ここにUVライトを照射すると・・・
写真が暗いので、目印は上の写真の長石の位置から推測してください。
このように見事な蛍光グリーンに光ります。
推測ですが、この部分は玉滴石と考えられます。
今度は違う場所です。
この場所は、曹長石?がオレンジそれとも赤?く蛍光して、隣にある場所には玉滴石の見事な蛍光グリーンが見受けられます。
やりだすと次々と観察してみたくなりますが・・・近くの道は交通量が多いので、通報されないうちに撤収です・・・笑
案外簡単にできると思ってしまう、この観察ですが実はUVライトが専用の物が必要になります。
それは「短波紫外線」が照射できるライトが必要なんです。
普通にアマゾンなどで売っている物を買うと、可視光が多くて・・・しかも肝心な短波長が出ていない物が多くて、残念ながらこの玉滴石の蛍光が見れない場合が多いです。
でもモノによっては、少しだけ短波紫外線が出ているモノがあるので、いろいろ買ってみて試すしかありません。
それでも可視光が邪魔して見えないので、この可視光である(青色と紫色)を省くフィルターを通して観察することで、蛍光を見やすくすることは可能なんです。
今年貰った年賀状に、識別用のバーコードが印刷されています。 これを目安にします。
アマゾンで購入した安物の可視光が多いUVライトでは、このように青色が強くなってしまい、バーコードのオレンジ色がきれいに出ません。
これを、この青色可視光と拮抗する色のフィルターを通して観察するとこうなります。
全体的な色は黄色っぽくなりますが、蛍光オレンジの色は鮮やかになりました。
更に、アマゾンで購入した前の物よりも多少高価なUVライトでは、短波が多く含まれているのか?もっと鮮やかに見えます。
このUVライトでも紫外線のエネルギー密度は高いですが、それでも普通では可視光が多いので、フィルターを通さないとうまく判別は出来ないかもしれないです。
もうこれでも納得いかないのであれば、オプティカルメーカーから高価な「紫外線透過可視光吸収フィルター」というモノを購入すればもっとよくなります。
ただ元々ライトに付いているUVLED自体が短波長が出ていないのでは、そもそも話になりませんが・・・笑
光りやすいフローライトを蛍光させるくらいなら役に立ちます。
こんな玉滴石の見事な蛍光発光を見るには、はやり300nm以下の短波長の出る物で、可視光をいかに少なくすることがネックになると思います。
このように附属的な要素で、鉱物観察をしてみるのも面白いですね!
この周辺に運ばれてくる花崗岩は恵那の蛭川の物が多いですが、たまに三重県方面からも運ばれてきます。
でも、三重県の物はなぜか光るものが少ないですね。(たまにはありますが・・・)
蛭川の物はほぼ光るモノが入っています。そしてこの石垣を組んでいた時に、工事の人に聞いた結果、蛭川から持ってきたと教えて頂きました。
私は小さな鉱物でも蛍光発光すると、なぜか隠れキャラ的な要素があって、蛍光すると得した気分になります。
ではでは・・・
]]>異常気象なのか? 温暖化が本当に進行しているのか?
今日、私は午前中は仕事・・・仕事に行っている間に息子が地元の産地の開拓をしてきたようだ!
場所は秘密らしい・・・2時間やって何とかガマが開いて、小ぶりなヤツを出してきた。
ブログ書いている私は、仕事中で同行していない、なんで・・・詳しい状況は解らない(笑)
とりあえず洗う前の写真撮って、私が風呂に入っている間に洗浄は息子に任せて・・・洗った後のヤツの写真だけ撮って載せてみた・・・笑 単なる作業のみ!
産地の状況は混成岩に来る石英脈・・・この地域にはどこにでもある地質なんだが、石英脈だけで結晶化して水晶になっている場所は、きわめて限定的です。そんな場所なので、ある程度地質を読めないと、やみくもでは見つけられません。
まぁ私は大体目星はついていますが・・・笑
まずは、ガマ粘土ついた標本から・・・
粘土に覆われているので、よく見ないと解りにくい場所であるらしい。
圧壊した石英を剥がしてゆくと、ガマが来るタイプと聞いている。
ガマ自体が小さいので、結晶はさほど大きくないが、水晶の結晶面はみんなが好きな光沢があって、輝度が強いタイプみたいです。
こういうのが出るガマに、たまに大きく成長してしている物が入っているらしい。
柱面無し・・・笑
ガマから転がって、落ちていた物は自然に雨などに洗われて綺麗になっている物もあるようです。
少し大きくてもこの程度が限度
中には綺麗な物もあるらしい
ツブツブを挟むように水晶が成長した物
もう少しツメてみて、大きくなるようならいいのだが・・・
産地を見つけて来たただけでも成果かなぁ〜笑
ボウズを恐れず、地道で足で稼ぐのは大変ですが、この趣味ではもっとも大切な事かもしれませんね!
誰も手を付けていないガマにホジ棒を差し込瞬間が、この趣味の持つ本来の面白さが、そこにあるのかもしれませんね・・・笑
明日は私が単独で別の山に探索に入ります。でも「ボウズ」が怖いです。
ではでは・・・
]]>今日は天気が大荒れになるとニュースで言っていました。
天気図を見てみると、日本海側で低気圧が爆発的に発達するみたいですね。こんな日に高い山に登るのは遭難の危険性が高くなるので、登山をされる方は気を付けなければいけない天気もようであります。
発達する低気圧は、等圧線が同心円を描き、中心部から周辺部に向かって気圧が変化しています。
こんな天気図の発達した低気圧の等圧線を見ると・・・鉱物が好きな人は、瑪瑙の縞模様を思いだすかもしれない
天気図はただの絵ですが、鉱物の世界では、こういった紋様を描く構造を学術的には累帯構造といいます。
この標本は、石友さんの好意でとある産地に連れて行ってもらった時に採取した物です。ほんと楽しい採集になりました。
ありがとうございました。今更ですが・・・笑
この産地の魅力と言えば、下の写真にあるような1cm程度のクラスターで産出する・・・紫水晶が一番なのです。
薄暗い森の中でも、土から引き上げた時に判別がつく、このゾクッとするような高貴な色が魅力的な産地です。
しかし、こんなんがだれでも簡単に出せるわけもなく、これがここに存在するのは、案内してくださったMさん・Jさん達の地道な探索の賜物なんです。
立地的に厳しいその産地を訪れると、簡単に「教えて・・・」なんて口に出すことさえ、おこがましく思えました。
実はこの産地の魅力を、私はもう一つ発見してしまったんです。
この紫水晶は中心部からの累帯構造をなした一番外周部に成長しているので、その断面を見るとそこには、同心円状に広がる紫石英の帯状の成長線を見つける事が出来ます。
何かのタイミングのずれで、中心部の紫の部分で錐面が形成されていれば、このクラスターは前の写真の様に見事な紫の結晶を呈していたと思われますが・・・更にそれ以上成長が進んでしまったんですね!
これでも十分に紫色なのですが、やはり濃い部分は中心部に収束しています。
私はこれを見て、ハッと気が付いたんです。
このままアキシャル断面に切断したら、そこには水晶が同心円状に成長した構造が見れるのではないかと・・・
なので、成長が良くない塊も持って帰ってきたんです。
そして、このままスパッと水平に切断してみようと考えました。
水晶はただ単に、上に成長するばかりでは無くて、周囲の結晶とせめぎ合いながら、不規則な六角形を保ち太くなりながら、そして上に成長します。状態によっては周りの水晶も巻き込むので、横から見た時にファントム構造をなす時もあります。
これを切断して磨くとどうなるか?
もっている研磨機で「エッグカボッション」のルースにしてみました
思った通り、表面に六角形状の水晶の成長断面を見る事が出来ます。
色の濃く見える所は、透明度が高い部分です。それらが合わさってモザイク模様になっています。
普通に見ただけでも美しい半透明の紫石英ですが・・・マニアの方たち向けに裏から光を透過させてみます・・・(笑)
自分で研磨しておいて、見てみてびっくりです(笑)
モザイクアートのように水晶の六角形断面がせめぎ合っているのがみてとれます。
実は画像では判別が難しいですが、六角形の一つ一つにも、内部に更に同心円状の累帯構造があるんです。
微妙な濃淡があってとてもきれいです。
鉱物採集って・・・なんか結晶の表面が綺麗な物ばかりに価値があるような言われ方していますが、私はとてももったいないと思います。
とある産地の煙水晶、洗っても落ちないような細かな長石で覆われたガサガサの水晶でも、一面削って磨いたら内部は透明で、驚くことにインクルでキラキラの森が広がっていたりします。
N市のとある産地の煙水晶などでも、表面が汚い物は現地にそのままにされている事が多いですが、意外にも研磨してみると内部に緑柱石の結晶がクロスしていたりするので面白いです。
これでは、さすがにだれも手に取る事もしないですが・・・
こうしてひと手間かける事で、別の価値が生まれるように思えます。
折角の地球からの贈り物です・・・掘り出した物は大切にしたいと私は考えますね。
このルースは、ワイヤーアートができる石友さんに、ワイヤーで編んでもらい・・・さらに素敵なペンダントに生まれ変わっています。
そして、この産地の発見者でもあり、私たちを惜しげもなく、この貴重な産地に案内してくださった石友さんにプレゼントさせてもらっていました。
ではでは・・・
]]>
昨年の初夏に、花崗岩帯の林道の切り通しを観察していて、斜面に転がっていた水晶を発見したのが切っ掛けでこのペグマタイトの産地を見つけています。
水晶の錐面は、蝕像状に細かなクラックみたいな紋様が入っている標本でした。
例えると、ガラス工芸「江戸切子」の模様のようで、水晶の錐面に籠目模様をもっと細かくしたようなカットが入っているような感じです。傷じゃあないですよ!
柱面にも粗いカット模様が入っているようです。
拾った時は、太陽光が当たってキラキラ輝いていたので見つける事が出来ました。
この産地・・・斜面を見ただけではペグマがあるようには見えないんですが、太陽の光を反射させるように斜めに構えて斜面を見ていると、粗い花崗岩の中に石英の粒が特にキラキラしている部分があって、よく見るとそういう部分は石英が結晶化している事が解りました。その部分がペグマタイトのようです。
目が慣れてくると、そこらじゅうに小さな単独のペグマが点在している事に気が付いて、掘ってみる事に・・・
指先の部分にあるモノが水晶の柱面です。
これが埋まっていたもの・・・でも錐面がありません。
ホント!慣れないとペグマタイトがどこにあるのか解りません・・・
薄茶色の粘土が出ている場所からは、錐面に長石がかぶさり、更にその上に石英が成長したピカピカの物が採取できます。
粘土はこういう色をしています。
ここもペグマですが、この黒い粘土からは綺麗な薄煙の水晶が採集できます。
掘ると黒いガマ粘土に包まれた、水晶の面が見えてきました。
この場所からは小さいですが煙水晶が採取できました。
まぁほんと小さいですが、ガマも小さいのでしょうがないです・・・笑
ガマの状態次第では、水晶の表面がボロボロになった物が採取できます・・・笑
長石や雲母の完全結晶は出にくい感じ・・・
採取した物を洗浄するとこんな感じです。
いいペグマタイトを探すことができれば、綺麗な煙水晶が採取できる産地でした。
この周辺・・・ペグマタイトも少な目で、水晶の採集事例があまりない場所であったので、ここで出たことは同じような場所があれば、この周辺でも期待できるという事が解りました。 ただ大きな物は期待が薄いかもです・・・笑
まだまだ探せばありますね〜
ではでは・・・
]]>元旦早々、地元の山に入ろうと考えていましたが、私の住む地方では朝から見事に時雨れていて、この日はそれを逃れるように西に方向を取りました。
日本海側から京都に入ると雨はやみ、太陽の日差しが心地よかったです。こっちは晴れているんです。
随分前に地質図を見ていて、気になる所があったのでその場所を目指しましたが、なかなか到着せず時間だけが過ぎてゆきます。
現地に到着したころには時間は11時を回っていました。
文献などを調べても目立った鉱物の記録は有りませんが、周辺は花崗岩が点在する場所であり、地図で確認した山間にあるガレ場を目指しました。
山の間に見えるガレ場を目指す為に、大きな砂防ダムを越えますが、なんとなくこの時点で出なさそうな感じ・・・笑
やっと見つけたペグマタイトの石英
それでも、ペグマタイトの量は少なめです。
ぱっと見何も付いていないようなズボンですが、実はここに10匹以上の0.5mm程度のダニが沢山付着しているんです。
ダニは1mm程度あると何とかスマホのカメラでもとらえれますね・・・笑
もう気にしていてもしょうがないので、シダ地帯をガシガシ登ってガレに到着しました。
でもね!落ちている長石が小さいのなんの!
そして数も少なめです。
マサの堆積したザレ場かと思いましたが、予想外にスラブ状の完全な岩盤・・・
ロープ無いので探索に苦労しています。
まぁ眺めはすこぶるいいですね! 海が見えると思いましたが、この場所が以外にも高度が低くて海は見えませんでした。
脱落したペグマタイトは有りましたが、結晶が大きく育っていません
こういう硬い物は有りますが、ガマ粘土が入っているような物は開かず・・・ガレ場は断念して谷におります。
谷でもいい物は見つからず探索は終了です。 見事すぎるボウズ決定です・・・笑
帰り道・・・少し遠回りになるが、海岸沿いに花崗岩の脈が通る道を選んで帰りました。
時折車をとめながら、岩場などを確認してボチボチ車を走らせます。
ワクワクするような場所ですが、下に降りる場所が見当たりません。
凄い場所を発見!・・・もちろん出ないと解っていても近づきたくなりますね。
だから何も出ないって!!・・・笑
岩壁に降り立ちましたが、ペグマの穴ひとつ見つからない、緻密で堅そうな花崗岩が続いてました。
ボルダリングの練習には良さそうな場所ですが・・・
これでホントに「ボウズ確定です。」
まぁお天気もまずまずで過ごしやすい一日でした・・・笑 いいドライブになったなぁ〜
なにも採れないつまらない記事でごめんなさい!!
少し反省です・・・
ではでは・・・
]]>
旧年中は、いつもここに来てくださった皆様、応援してくださった皆様、コメントくださった皆様、本年度も宜しくお願い致します。
今年もこれに勝る標本が採集できるように頑張りたいですね。
では皆様にも素晴らしい年でありますように・・・!!
ではでは・・・
]]>
勿論、水晶など鉱物もあればよかったですが、収穫はかなり厳しい状態でした。
それでも、12月は比較的忙しかったので、久しぶりに山歩きもできてうれしかったです。
高速道路で移動です。
まずは1か所目、車外の気温はマイナス3℃で、河原の水たまりはガチガチに凍っていました。
薄いグリーンの曹長石の結晶を拾いました。
砂防の浚渫土砂の溜まった部分でも探しましたが、ここでは特にめぼしい物は見つからず。
山道をぐるりと回って切通しの斜面を探します。
花崗岩は粗いが特に何も無し
写真がこれ一枚しか無くて・・・ペグマに長石の頭が付いたものです。
ペグマタイトから脱落したと思われる石英は沢山ありますが、結晶化した物は見つからない状態でした。
見上げる空は快晴です。
この後、また別の場所に移動します。
せいぜいこの程度でした。
更にこの後別の場所に移動、移動距離だけで相当な距離走りました。
地質図で確認した場所を目指したのですが、最後の最後でなんと!ゲート!
目的の場所までは、ここからまだ十数キロ先なので、歩く気力も無くしてこのまま退散です。
なかなか新しい産地って難しいなぁ〜
今年はボウズで締めくくる年になりました。
]]>
今日の朝は、かなり冷え込んで布団から出るのがつらかったです。
先般、採集した水晶のクラスターを酸で洗浄しました。
でもクラスターの隙間に残っている強固な粘土がなかなか取れず苦労していました。
じつはこういう時に「ポロロッカ商会さん」が作っている「ピンピコ棒」なるクリーニング用具が大変役に立つんです・・・
https://kokusangems.thebase.in/
ハイス鋼(ハイスピード工具鋼)という特殊鋼を焼き入れして、しかもサブゼロ処理(手間かけてんなぁ〜笑)までされています。
結晶にへばりついた、褐鉄鉱や長石などをピンッ!と弾き飛ばせるすぐれものなんです。
隙間に詰まった物も、薄い刃を利用して隙間からアプローチすることで、まるで歯に挟まったサキイカの筋を取るように見事に取り除くことができるんです。
しかも、手間かけている割には結構リーズナブルな価格です。
実は私のピンピコ棒はjim男さんからのプレゼントなんです・・・うれしい!
これまで何度も研ぎなおして大切に使っております。
でもね・・・
使い込んでいるうちにどうしても、ハンドルが欲しくなって・・・
jim男さんすみません!!・・・「魔改造」しました。
やっちゃいました!!
それがコレ・・・
鋼材は焼きが入っているので、普通のドリルでは穴があけれませんので、ダイヤモンド製の特殊ドリルでファスナーボルト用の穴をあけました。
それをナイフを作る要領で、ファスナーボルト(挟んである金色に輝いている部分)を使って、真鍮の補強板とお気入りの木材を使ってハンドルをとりつけてみました。
上のピンピコ棒に使用している材は希少材の「ブビンガ」
下は「黒檀」材を使っています。
こんな感じに作ります。
余っている希少材を有効利用できます。
銅棒と真鍮棒から、旋盤でねじを切ってファスナーボルト(ネジの飛び出ているモノ)を作ります。
接着剤で真鍮の挟み板とハンドル材を挟んで、ファスナーボルトを締め上げます。
接着剤が硬化したら、ファスナーボルトを切断して、ファスナーボルトごとハンドルを自分の手のサイズに合わせて
好きな形にグラインダーで削ります。
その後、ペーパーで綺麗に磨いてから・・・「拭き漆」の技法を用いて、漆を塗って拭き取る作業を繰り返して出来上がりです。
程よく重さも加わり、これで長い作業でも疲れません。
適度な力を掛ける事が出来てより使いやすくなりましたよ・・・
これからも研ぎなおして長く使ってゆきます。 いい物をありがとう!!
言うまでありませんが、ハンドルが付いてなくても十分に使う事が出来ますよ!
ではでは・・・
余談と半分冗談CM・・・
いつも産地で出会う、ちょっと気になるあの子、あの人・・・いつもお世話になっているあの方に、この「ピンピコ棒プレミアム」をプレゼントとしていかがでしょうか?
いまなら「スーパージェイド」がもれなくついて・・・とか悪ふざけしたくなります・・・(笑)
鉱物採集って少しの工夫で採集作業がとても楽になったり、標本の整理が進むことがあります。
普通ではなかなか入手できない物が、よく解っている趣味人によって開発されるのはとてもいいことだと思います。
これからもこういう物が出てくるといいですね!
]]>
鉱物採集連チャンです。
前日の合同採集の高揚のも冷めやらぬ昨日、鉱物採集をはじめて間もないかた向けの採集講習会を開きました。
私の持っている「チンケ」な採集テクを惜しみなく公開して、某所のズリで水晶を採集してもらいました。
私が見つけた場所で、教えてもいい場所、行けば子供でも必ず水晶が採集できる場所です。
もちろん既存のお付き合いある、石友さんに迷惑がかからない場所です。
京都と愛知県からご夫婦での参加(とある産地にてお友達になられたそうです)
私の長い年月をかけて培ってきた、私なりの採集方法を公開
最近は、昔からの本に載っているような採集方法が通用しないので、現代版にアレンジした方法で覚えてもらう事で、これからの鉱物採集ライフを満喫できればと思います。
ここはこのような水晶が採集できます。
最近は水晶など光物が人気ですが、金属鉱物の産上も勉強することで、付随して産出する水晶やザクロ石・・・紫水晶なども採集できるテクニックなど含めて覚えて頂きました。
あとは自分たちで試してみるだけです。
この趣味!初めて間もないころは、どうしても盲目的に突っ走りがちになりますが、こういった基礎を勉強しておかないとどうしても途中で行き詰ってしまいます。私も昔はありました・・・
今後はそんなときの打開策を含めて覚えてもらえればいいと思います。
そして何よりも事故など無く楽しめれるのが大切です。たかが趣味ごときで怪我でもしたら意味がありません・・・笑
擦り傷程度ならOK??
編集後記
「鉱物採集と卵」には何か絶妙な関係があるようです。
今回、参加してくださったNさんから、京都の地元にある平飼いのニワトリでの生タマゴを頂きました。
ほんと、お気を使って頂きまして恐縮です。とても嬉しいです・・・(^_^)/
そういえば前にも美味しい生卵を頂きました。
朝ご飯のTKGが楽しみです・・・笑
ではでは・・・
]]>数週間前に皆さんと出会い、私たちが以前に探した場所に新しい方を含めて探索に行くことが決定
メンバーは、先日のデカい透明水晶採集のお手伝いをしていただいた、jさん・murasakiさん
そして、石フリマの打ち上げで仲良くなった、tentenさん・tuguさん・kichiさん
そして今回のガイド役の、私たちLimes2名の総勢7名で探索に向かいました。
ただ一つ問題が発覚! 鉱物は好きだが、こういった本格的な採集はまだ数回しか経験ない人が2名含まれている事を聞いた・・・
でも結論から・・・みんな無事に帰ってこれたのが何よりでした。
そして、みなさんそれぞれ初ガマをあけて、納得できるものを採集できていたのも私は嬉しいです。
初動では、ペグマタイトが見つからず右往左往している中、私がガレを降りようとした場所で無数のペグマ片に混じり、水晶が散らばっている場所を発見! ペグマタイトの崩落ガマという事が解ったので、近くまで来ていたjさん・murasakiさん・息子を呼ぶ
そして採集に入った。
かなり角度があって危険な場所、崖すじギリギリで崩落地を掘り返す。
murasakiさんが一発目を引き・・・その後みんなが続く
中は煙水晶で後から、上に透明な結晶がかぶる感じの物が多数採集できた。
ここは、彼らに任せて、周辺の斜度のキツイところで見つけたガマを、tentenさん・tuguさん・kichiさんに掘ってもらおうと
比較的低い所で探索している彼らに伝えに行くことに、
そこで私にちょっとしたアクシデントが発生!
「いつもは吸い付くような足取りでガレを行き来」しているのだが、下り斜面で足を滑らせて危うく滑落しかけた。
足が滑りだしたので、思い切って斜面に生えたクロマツに「ランジ」したら、そこにあったクロマツの舎利状になった鋭利な枝で、左前腕内側をザックリとえぐってしまった。
白いガレに赤のコントラストがこれまたなんとも・・・苦笑
お天気よかったので、いつものTシャツ姿がそもそもよくない、上着を着ていればここまでの痛手は無かった・・・笑
ガイドのお前が怪我してどうすうねん!と・・・お恥ずかしい状態
この後でさりげなく、3名を見つけたペグマまで案内しました。
急斜面のガレ場で立ち往生しているのを私が手で引っ張り上げてあげると・・・murasakiさんから「カルチャーショック!」という黄色い悲鳴が上がりました。登山なら普通ですよ・・・笑
遠くの崩落地から度々歓声が上がるので、見に行ってみるとフィーバーしていてこれまたびっくり!
この場所では、漫才のような会話が繰り広げられていて、沢山笑わせてもらいました。
後からペグマタイトにたどり着いた、3名も無事にガマが開いて小さいながらも煙水晶をゲットしていましたね。
帰り道でjさん・murasakiさん記念に写真を撮ってもらって、皆さんの記念になりました。
駐車場まで「誰も怪我もなく??」無事に降りてこれたのはよかったです。
私の傷を見て、jさん・murasakiさんが、「舐ってあげようか?」と優しい?お言葉を頂きましたが、今回は丁重にお断りさせてもらいました・・・笑
また次の機会で宜しくお願いします・・・笑
編集後記
人数が多いと、事故などが起こらないようにしなければいけない苦労があります。
そんな状態でもみなさんが、それぞれいい物を採集できたことが一番でした・・・ガマ開け初心者の方もみえる中、これまた奇跡的にガマが開いて採集できたこともよかったです。
さて今日の風呂は少し傷口にしみました。でも傷は大して深くなかった・・・笑
入浴前の洗面所の前で、傷口を写メしてみました。 これも今日の記念の傷痕です。
この崩落ガマでの一番の大きさはjさんが採集したツインの水晶が素晴らしかったです。
数採れた中で、標本から洗う前の状態のそのままで・・・
家に帰ってから、みなさんから続々と届く「ありがとうメッセージ」が感動でした。
Special Thanks
jさん・murasakiさん、今回は息子を交えての「鉱物採集漫才」今回も面白かった!ありがとう!
tentenさん・・・懐かしの産地いかがでしたか? これからも楽しみましょう!今度はぜひ「アレ」を出しましょう。
tuguさん・kichanさん、大変だったと思います・・・これに懲りてなければまた・・・笑
ではでは・・・
]]>朝晩はすでに寒いくらいに気温が低くなってきている、しかし日中は日差しがあればとても過ごしやすい。
特に山を歩くには、日の出日の入り時間さえ気にしなければ、今の時期が一番鉱物採集に適しているのかもしれません。
そのような季節感を味方にして、近隣の山を縦横無尽に走る林道を鉱物を求めて探索してみた。
ここは比較的地元に近いですが、林道の距離が長いので、日の出前から起床して、行動を開始しています。
そして普段はガチガチに施錠管理されていて入山できない林道を、息子の仕事関係の職権を利用して、その「結界」を開放してもらえた。
昔、何かの本に書いてあった名言・・・「職権と言うのは、乱用するためにあると・・・笑」
でもこの場合は合法に権利を得ているので大丈夫です。
管理されていない林道は、普通の自動車での通行は難しい・・・なのでこういう時には四輪駆動の自動車の出番である。
落差100m位のガードレールもない林道を闊歩するのはとても楽しいが、ここで何かあれば電波も届かないので多分ただでは済まない。なので細心の注意を払い運転しなければならない。
この場所は、砂岩帯なのだが途中から花崗岩が貫入している場所があって、ホルンフェルス化しているので、なので熱水が入った場所に見事なぶっとい石英脈が走っている。
そんな石英脈を追う事で、今まで経験したことのないようなモノが採集できることを私たちは知っている。
今回も高度を稼いでそんな場所を探索してみる。今日は周りを気にせずに、ゆっくりと手がかりを探してみる。
このような透明感ある石英はたくさん落ちているが、なかなか結晶化まではいかない。
随分と探し回わり結局、花崗岩地帯との接触交替線まで来たが、道端に落ちている石英には結晶化の手掛かりが見つからずに。石英脈探しは終了・・・
因みに私たちはやみくもに探索をしているわけではない事を言っておく・・・
必ず地質図のデータを落し込み探索しているので、ここまではいつもたどり着くのですが、これが水晶に結びつくかは、現地で確認するしかしょうがないのである。そして普段は人が入っていない事もあって、落ちていればそのあたりの林道より見つける確率が上がる。
息子が調べた地質図通り、この谷の右側が砂岩帯、そして左側が花崗岩帯・・・接触しているので、周りは不安定な地質となり、大きく崩れて、このような谷になっている。
周りには石英が落ちているがそこまで有望な場所とは思えず、今日は遡行するまでは至らず・・・
これから花崗岩帯を見ながら林道の終点を目指しました。
さほど期待していたわけでもなくて車を走らせるが、そのうちに高度がある場所で花崗岩の斜面に面白い物を見つけた。
ペグマタイトの脈が走る所・・・いいねぇ〜こういうの・・・
エスティングハンマーがあればサイズ見本にして、まるで「地質解説の付属書」に付いているような写真が撮影できそう。
車を停車して、その脈を歩いて追ってみるのが面白い・・・次の曲がり角で出なかったら、その次の曲がり角まで行けばと・・・何故か訳もない期待感と絶望感が交差する瞬間!
そして・・・こういう発見があるのがこの趣味の面白い所ですよね!
私も昔、勉強しました・・・「セオリー通り、脈を追ってゆくと大きく拡大した場所があってそこから色々な大きな結晶が産する」と・・・
まさにそれがこんな場所なので、この趣味がやめられなくなる一つの原因でもある。
今日は見るだけだったのに・・・(笑)
家でネット見てるだけでは発見できないのが、フィールドと直結したこの趣味の醍醐味でもあります。
そして新しい産地というモノは、こうやって地道に探すのが面白いです。
ではでは・・・
]]>
そしてこの日は、お天気が見方してくれた・・・
以前にこのお二人が見つけた「紫」が採取できる産地にほんと快く「おもてなし」して頂いた・・・ほんと嬉しかったです。
その時もいっぱい思い出が出来ました。
茶の湯の心得に「おもてなしは、おもてなしで返す」とある!
まさに今日来ていただく彼らは私とっての「正客」なのだ・・・
めぼしい所を色々と回って高度を稼ぐ・・・大きな石英脈が所々に走っている場所などなど・・・
自分たちが探索の時に拾った場所に、ザックを置いて場所を陣取る。
前回はこんな感じで出た!
今回はまず周辺を軽く観察・・・
なにぃ!紫さんいきなりやん!
とにかく木の根がすさまじい中を、得意の「モグラ堀り」という技法(播州の国に、いにしえから伝わる方法らしい・・・笑)
木の根をかいくぐり、粘土にまみれた水晶をゲット!
もういきなりなんでびっくりです。
続けてこんなクラスターも出てくる。
土中の何かを探す二匹のクマ? イノシシ?・・・笑
石英の塊が次々出てくる中に、たまに独特な感触があります。
とにかく掘りまくって、あっという間にお昼に・・・
ここで、Jさんの手作り弁当が登場! アケビの皮を揚げた、ちょっと珍しい食材が入っていましたが、少しほろ苦くてそれがまた美味しかったなぁ〜息子と二人で完食です。
おにぎりにも手が込んでて絶品でした。
独特な結晶形を持った小さな水晶も結構採れました。
小さくても大きくてもいずれも光沢があって綺麗なタイプ!
たまにこんな両錐タイプが来たり!
バリエーションに富む!
なんと驚いたのが、周辺を探すと落ち葉の下や斜面に、結構大きめの結晶が転がっているではないか!(汚れていない物は周辺の斜面からのタナボタ品)
まぁそんな物も回収しつつ、この日は楽しい採集になりました。
ここまで出たので、私たちもびっくりしています。
さて今後どうなるか?
この産地の件は、実はアケビの杯を交わしてしまったので、当分は関係者間での秘密になりそうです・・・笑
今回ご招待したのに、お土産を頂いてしまいました。
Jさんからは、クマよけの爆竹セット!、おなじみの「ピンピコ棒」そして美味しいお弁当!
お弁当の写真が撮れてなくてホント残念ですが、すごく美味しかったなぁ〜家族以外から弁当を作って頂けるなんて、ほんと感動ですよ・・・涙出かけました・・・ありがとう!
紫さんからは、美味しい卵のセット
もみ殻の中から、まさにこの日の水晶の如く・・・次々出てくる卵
この卵でガマ開いた喜びを再度味わえました。
今日もし何も採れなかったら、「これで楽しめ!」という紫さんらしいさりげないお心遣いだったのかも・・・笑
我が家の食卓がにぎわいましたよ・・・ありがとう!
息子と娘は、朝はTKG(翻訳=Tamago Kake Gohan)
KGBじゃぁないよ・・・因みにロシア語で卵かけご飯は⇒(Яйцо над рисом)なんじゃそれ!
・・・私はお昼にオムレツや目玉焼き! 今度はプリン作ったろか!
色々なお話をしながら、沢山笑い・・・楽しい時間はあっという間に過ぎゆくものです。
会話の中から得られる多くの共通点、趣味趣向の数々・・・どんどん飛び出す産地での面白い「とんでも話し」の数々
こうやって同じ趣味の同志と接した時間は、採れても採れなくてもかけがえのない思い出として刻まれます。
これからも・・・ずっとこんないい出会いや交流が続くと嬉しいと思いました。
この日に限らず、いつも親しく私たちと接してくれる石友の皆さまがた、本当にありがとうございます。
実はこの日に同行できなかった石友さんとも、またの機会を見て訪れてみたいですね
秋の夕暮になんとなく感慨深く浸るように山道を下りました。
ありがとうございました。楽しかったなぁ〜そしてまた楽しみましょう!
ではでは・・・
]]>連休最終日の今日は少しゆっくり目に活動を開始しました。お出かけは控えめに・・・
私は調べモノがあり、午後から岐阜の市街にあるメディアコスモスという図書館に一人で向かいました。
その後、2か所ほど書店を物色して、来週から続く出張用・・・交通機関の中での退屈に耐えれる読み物を探しに行きました。
めぼしい物をゲットして国道を帰る途中で、強風のなか道端にたたずむ2人を発見!
おなじみのヒッチハイクです。 漢字で「京都」と書かれています。
少し先に車を止めて、彼らに声を掛けました。
でも近づいてみてちょっとびっくりしたのは、なんと外国人の方・・・
でも向こうは私に気が付いてしまっていたので・・・声を掛けました。
私:Hi,I'ts smoll car but do you went to get on ? I can't go to Kyoto, but go to Shiga Hikone city?
ハイカー:still enough !
大きなバックパックを後ろの席に積み込んで、女性は荷物の横の後部座席に座ってもらい、男性はパッセンジャーシートに・・・
車を走らせました。
この京都と書かれた紙見たら、日本語話せると思って拾うドライバーいるだろうなぁ〜頼むせめてカタコトの日本語程度は勉強してくれ!
まずはいつもの英語の挨拶から、でも何か違和感が・・・そうなのだ彼ら日本語は全くダメ! 英語もおぼつかない感じ!
男性と女性も英語は少し話せる程度!らしい!
「えっ・・・じゃぁどこの国の人??」と英語で聞いたら、それは何とか通じて・・・南米のチリだと言った・・・
南米のチリはスペイン語圏・・・やばい!スペイン語なんて習っていないよ普通日本人!
これはまずい!ある程度、場数踏んでいる私でも人生最大のピンチ到来です。
もう乗せてしまったので逃げれない!
昔に動植物の学名記載のラテン語の授業で講師の先生が、スペイン語とポルトガル語は近いので通じると言っていたのが脳裏によぎった・・・
今更ながら先生感謝です・・・
私は地域のボランティアで、日本に仕事に来たブラジル人の通訳を少しやっていたので、ポルトガル語なら何とかカタコト程度ならできるので聞いてみた。
ポルトガル語で「Voce fala portugues」と聞いてみたら・・・「・・・ falar mais que ingles」という聞いたことあるフレーズ
英語よりは大丈夫という事で、英語の文法にポルトガル語の単語を組み合わせて、スペイン語を補って会話するという、何とも奇妙なチャンポン言語が狭い車内で展開されることに・・・そんな私の話すチャンポン語を聞いて、二人も大笑してくれて・・・よかった。
とにかく通じない英語は、部分的な英語の単語をポルトガル語になおして、それに英語の文法に組み合わせて話してみた。
おぉ〜意外と通じる、自らの語学力に変な自信が付いた瞬間です・・・苦笑
でも私の脳みそはオーバーヒート寸前でした、今晩あたり絶対に「知恵熱」でそうです!
夜泣きしたら家族に申し訳ないです・・・笑
さて私の「翻訳」があっているなら、ここで彼らの簡単な自己紹介をしてみます。
彼はの名前はフレッド、彼女はシンディーと言いいます。
彼らは余暇を利用して、日本を旅行しているそうです。 東京から山梨方面を経由して、本日中津川からこの場に降り立ったらしいです、旅費を節約するために所々をヒッチハイクを利用して今日中に京都まで行き、それから奈良を回り、大阪、福岡を回った後にフェリーにて韓国まで行き、学生時代の友人宅に泊まらせてもらい韓国で数日間滞在するらしいです。 「Siete;シエテ=7」と聞こえたので多分7日間程度韓国に滞在する予定? 数字はスペイン語のカードゲームのウノやってて良かった!
その後に、飛行機でチリに帰国する予定らしいです。
そして二人は学生時代から付き合っている、仲の良いカップルらしいです。
スペイン語で「Pareja;パレハ=カップル」とさらっと言ってくれるのが外国人らしくていいねぇ〜
国道を伝って、滋賀県に向かう・・・
道中、日本の素晴らしい所を色々と教えてくれた。 私の方から鉄板ネタのホテルの温水便座ネタを振ってみた。
外国人のみんなが言うのは、操作ボタンが解りにくいみたいで、苦戦する様子を楽しそうに話してくれました。
それと鉄板ネタのもう一つは、アニメや漫画の話し・・・ドラゴンボールやドラエモン・・・私の好きなアキラも知っているそうです。テレビアニメではドラえもんやドラゴンボールなどはスペイン語に翻訳されて放送されているそうですよ・・・何か嬉しい!
次は私が知っている「南米チリ」をカタコトのポルトガル語と英語のミックススタイルで展開!
ユウニ塩湖・サボテンのコピアポアの話、アタカマ砂漠、ボリビアの銅鉱山などなど・・・ほとんど鉱物と多肉植物ネタで展開してやった!!
それと私が好きな「おつまみ」のナッツで有名なジャイアントコーン!=ペルー産
それでも・・・「あなたはコアなこと知っている!」という事で、すごく感動してくれました。
そして話も盛り上がったところで、ウォークマンに入れてある「Despacito」という洋曲をかけてみたら、二人とも大喜びで車内は大合唱になりました。
この後、琵琶湖湖岸道路を走って、夕日のきれいな場所で記念撮影して別れる事に・・・
二人ともすごく喜んでくれました。
「夢中で沈みゆく夕日を写真に収める二人」を私はこっそりと背後から、今日の記念に撮影しました。
この後、3人でセルフィーを撮影して、最寄りの駅まで送って別れましたが、今回も車が見えなくなるまでずっと手を振ってくれていました。こちらこそ楽しいひと時をありがとうございました。
二人が結婚するときには、呼ばれたらチリまでヒッチハイクで行きたいです・・・笑
いつまでもお幸せに・・・
いよいよ、ブログのカテゴリーにヒッチハイクを入れるべきか最近迷っている・・・笑
ではでは・・・
]]>
さて鉱物採集の醍醐味は何?と聞かれたらどうする?
私たちの場合は、人が入っていない場所、ノーマークの場所でご当地ものを採取する事かなぁ〜
大きさはさておき、そこで初めて対面する鉱物に出会う事・・・
山を歩くのは楽しい・・・ふもとから見て遠くの山の稜線に見える大きな岩場! 多分猟師とかでも行って無い場所!
地図を見ても登山道なんてない!
登った山の山頂から見える奥の山にある岩壁、指を挿して今度はあの場所を見てくると言ってみる!
そんな過酷なところを見て回る楽しさがある。あれば大きいがそんなギャンブルに掛けてみる楽しさがこの趣味にはある。
途中から鉱物採集の事なんか忘れて・・・山を歩く楽しみが湧いてくる・・・
針葉樹林帯特有のフェトンチッドの香り、クマザサの香りをかぎつつも藪を永遠とこぎ続けて、先が見えない熊笹ラビリンスに迷い込む心地よい恐怖!
このところボウズが続いていた。 10回行って10回ともほぼ収穫なし・・・でも山の神は見放してなかった。
この日はなぜか、登り口にある神社に参拝して山に入った。 少しは神様に通じたかなぁ?・・・笑
事前調査は地質図を頼りに行う、地元の事前調査でも全く感触なし・・・
たぶん昔の山師は追っただろう、谷あいに転がるすさまじいほどの大きさの石英脈・・・
切っ掛けは事前の調査でつかんだ・・・ガマは開き骸結晶の水晶が採集できた場所・・・でもね標高が低すぎる。
それでも結晶はピカピカの物をつかんだ!
ここの水晶は松茸状の再結晶、内部にはファントムが見える。
地質断面はそろっている・・・この場所で出るなら、標高を上げれば運良ければ更に結晶は磨かれているだろう・・・
そんな事を夢見ながら、標高を上げて探索に踏み切ってにみた。
山あいの木々はすでに色づき始めている・・・今年の夏の暑さも今では過去の物だ・・・
標高が高いので、すでに肌寒いくらいひんやりとした空気がこれまた心地よい!
大きな石英脈が所々に顔出している場所、周辺に比較的濃く小さな透明結晶が散らばる場所を発見!
めぼしい所を掘ってみる・・・ガマなのか? 周辺からは透明感ある水晶が採集できる。
アクリル台の大きさは5cubic centimeter
複雑に絡み合った結晶が見事 あえて洗浄はしてありません
透明でねじれたタイプ
連晶タイプなどテリのあるタイプなどバリエーションに富む場所
たまに来る透明なタイプ
落ち葉に、人工的に銅を結晶化させたオブジェにのせてみました。
場所を変えず粘土を掘ってみると、指先に独特の感触!
当たった!経験者なら解るその独特な質感、手袋越しにでの伝わる感触!
引き抜いた瞬間!ここまで来たときの疲れなんかは一気に吹き飛んだ・・・なぜか思わず笑いがこみあげてくる。
巧みに張り巡らされた大小の木の根のウェッブの間に腕を入れながら、奥にあるその独特な質感の何かを探り取り出す。
汚れてはいるがこれが何かは一目瞭然である。
このガマからは大小のクラスター含めて10数個の透明な水晶が採りだされた。
道中の距離を鑑みて今日は早めの帰路に就くことに・・・こんな場所だれも来ないし、普通ではたどり着けない!
その一部がこれだ・・・
トップポイントは当たっていない・・・完品
少しねじれのあるも採れたので洗ってみました。
それは・・・秋の夕暮の空を映すこんな見事な結晶でした。
左部分の柱面は、削り取られたような蝕像が入っています・・・成長過程で何かあったのでしょう。
末端は部分も折れている訳でなく、ちゃんとした成長面がありました。
先端部分の透明度や全体的な光沢は素晴らしかった。
比較的近い場所だが、自らが住む地方に、まだこんなのが眠っていたのだ・・・
10回以上のボウズ・・・そんなんとっくに忘れてしまいます。うれしい!
編集後記
この場所を当てた私たちは、早速に知り合いの石友さんに連絡をしました。
その石友さんは、以前に自分たちが見つけた素晴らしい紫の産地に、私たちを惜しげもなく招待してくださいました。
今度は私たちが返す番が、やっとここにめぐってきたわけで・・・案内してくださったその素晴らしい産地には到底及ばない場所ですが・・・
後日早々に、その石友さんと再度トライを実施し、これまた素晴らしい結晶の数々を一緒に掘りだす事が出来ました。
今後、その様子もブログに書きたいと思います。 こうご期待・・・!!
ではでは・・・
]]>
本日は有給を取得して、仕事はお休み・・・
地元小学校で行っている科学クラブの講師をしてきました。
やってみると意外と人気ある今日のネタ・・・
石膏を使って内部が中空の卵モドキを作る授業です。
石膏は水と所定量を混合してしばらくすると硬化して固まります。
「水風船」という小さな風船に石膏を入れて、それが硬化するまでうまく風船の内側に付着させコーティングすることで
そのまま硬化させると、内部が中空になった卵のような物が完成します。
単純なんだけど、出来上がった時の達成感が半端無いらしいです!!
石膏を測り取ります
混合する水も測ります。
この時点ではさほどテンションが上がりませんが、完成品ができてそれを見ると子供たちのテンションはマックスになります。
低学年の4年生が作業する様子を高学年の6年生のお兄ちゃんやお姉ちゃんが優しく見守ってくれます。
このあと外に出て、溶かした石膏の液を空気と一緒に水風船の中に流し込みます。
流し込んだ後、手首をクルクル回しながら、風船の内部に石膏の液をまんべんなくコーティングしながら硬化するのを待ちます。
実はこの実験、大きなプラスチックの角型タンク容器などを成形する「回転成形」という方法と同じ事をするので、そのような日常にあふれているモノの作り方を含めて、子供たちに勉強をしてもらいます。
まんべんなくコーティングがうまくいかないと、上の写真の様に一部分が薄くなって、風船を割ったと時に石膏の部分も割れてしまいます。
うまくできると歓声が上がります。うまくできた友達のモノを見ると子供たちのテンションは最高になります。
そして、この子供たちの「嬉しそうな最高の笑顔」を見れるのが、私にとってこの講師ボランティアの「最高の場所」なんです。
私はこの講師を8年以上やっていますが・・・
街や地元のスーパーなどで、「Lime(実際は本名)先生!」とかつての教え子に声を掛けられることがたまにあります。
大人びた彼らを見ても、私の方が思い出せないもどかしさがあるのだが・・・
「石膏の卵まだ持っているよ!」と言ってくれた、かつての面影が残る高校生になった学生さん・・・
「今でも科学クラブの先生やってるの!」「また作ってみたいよ!」と言ってくれた。
なんかすごく感動!! 「液体窒素のアイスクリームも絶対忘れられない!味だった」と言ってくれた。
こういう声を聞くと、モチベーションが上がりますね。
ではでは・・・
]]>
今回、この過ごしやすい気候の中、同じ鉱物の趣味を持っている方々と交流する機会を得ました。
この方たちと、がっつりと深く入り込んだのは今回が初めて・・・そしてその切っ掛けは、石フリマというイベント!
間を取り持ってくれたのは信頼できる石友さん(Aさん)・・・そこから更に石友さん(Bさん)を紹介して頂くという連鎖反応の一部に加わってみました。
紹介して頂いた石友Bさんの方も、私たちと「いつか・・・がっつりとお話してみたいと」というお気持ちがあったようで・・・
いつもは鉱物関係の展示即売などで、挨拶するだけの関係でしたが、これをきっかけにグーンと距離感が近くなってとても心地よ
い時間を共有する事が出来ました。みんなありがとう!
皆さんラインなんかもバンバン交換してくれるし、トークも沢山入れてくれました。
何かこちらが逆に気おくれしていて、皆さんに付いていくのが嬉しくも大変です・・・笑
友人関係や会社の同僚、仕事つながりのある方々でもそうなのだが、相手に自分と共通の趣味があると、その距離感は突如として近くなります。
鉱物採集の世界でもそうです。
そしてこの趣味の世界は「比較的面倒見のいい人が多い趣味でもあります」
まぁ鉱物採集に限らず、登山などアウトドア系の趣味を持っている人たちは、比較的「パーソナルスペースが狭い=人に近寄られることに抵抗感が少ない人」が多いのも特徴です。
私の登山仲間も、男女問わず山で同じテントで寝泊まりするので、生活においては細かいことにこだわらない人が多くて、そういった人たちの一つの特徴としては、「面倒見が良くて・・・好奇心が旺盛で、色々な事に積極的な人」がとても多いように感じます。
なので悪気無くて、「どんな仕事してるんですか?」などずけずけ聞いちゃう人もいますが、本人は全く深い意味がありませんので、なので変に疑って裏を取ったりしないし、相手の失言や言葉尻をあげつらうなど些細な事は気にしない人が多くて付き合いが楽です。
簡単に言うと、今日初めてあったのに、お昼には「自分のお弁当のから揚げをひょいっと箸でつまんでくれる」ようなノリの方たちです・・・(かえって例がわかりづらいってか?)
そして皆さんパーソナルスペースが狭いので、お互い距離感が近くてすぐにお友達になりやすいですね・・・笑
私がクライミング全盛期の時、マルチピッチクライミングやリードクライミングでは、登る方と墜落を防止をしたり安全確保する役割のビレイヤーとの間で絶妙な呼吸が必要で、ほんと信頼関係が無いとどちらかが、怪我をしたり命を落すことになってしまいます。
なので、相手の体力的な部分や登るときの癖、そしてテクニックの得手不得手などを理解することが必要なので、深く相手の心に飛び込む必要もあります。
なので相手がどんな家族構成なのか、家族の名前やペットの名前などなど、はたまた血液型や生年月日などは自然に知ってて当たりまえの環境で過ごしていました・・・笑
そして、「自分は後でいいから、あなたからどうぞ!」という、また「何かあっても絶対に助けに来てくれる」自己犠牲の精神に対しても寛大な考えを持っている人達が多いのも、このようなパーソナルスペースの狭い人たちの特徴の一つでもあります。
でもこういった趣味を持っていても、人とのつながりに対して距離を縮められない方も多くて、登山などでも中には単独での行動を好む方もいますが、アウトドアの趣味においては、自然を相手にするため、迫った危険から回避する事に関して、単独ではどうしても避けきれなく事故に巻き込まれた際に回避が難しいような状態に陥る可能性があります、その為、こういった方々は細心の注意が必要になることも出てきます。
実は先日、そんな鉱物関係の石友さんと同行した際、なんと「手作り弁当」をごちそうになりました。
これまたいきなりパーソナルスペースが、ぐっと近くなって嬉しい展開に・・・
そしてもう一人の石友さんからは、「高級な生卵をとても沢山」頂きました・・・これまたうれしい!!
まだ何もいい「ブツ」が出てないのに、すでに私たちはお土産にあふれる事に・・・ほんとお気遣い感謝しきりでありました。
少し前には、古い付き合いの石友さんからも「有名米どころの新米のお土産」を頂いたこともあってこれも嬉しかったなぁ〜
みなさんほんとにありがとうございます。
家族以外の方から手作り弁当を頂くなんて、何年振りだろう!いや何十年ぶりだろうなぁ??
最近、色々と悩むことがあったので、家族含めて人との距離感に対してなんか慎重になりすぎていたところに、
ほんと元気が出る「手作り弁当やお土産」でした。
めちゃくちゃ美味かったなぁ〜!! それに珍しい山の食材が入っていて・・・それも美味しかった。
(珍しい食材と言っても、スッポンや鹿の脳みそではない事を付け加えておきます・・・笑)
手渡しされた時、なんか感動で涙出そうになった・・・
学生の時に付き合っていた彼女がたまに作ってきてくれた弁当の事を思い出しました。
私は「キュウリ」が大の苦手で・・・でも彼女が作ってくれた弁当に必ず入っていた「キュウリ」が、苦手という事をなかなか言い出せなくて無理やり食べて完食してたこと・・・笑
なので、キュウリを食べると、いろんな意味で青臭い、いい思い出がよみがえります・・・苦笑
今回はキュウリは入っていませんでしたが・・・笑
共通の趣味・共通の考え方のほかにも、共通のアイドルやバンド・音楽、共通の作家などなど・・・共通の好きな食材がダブっていたり・・・
それは男女問わず、人との距離を縮めるアイテムはそこらじゅうに有ります。
鉱物趣味をやっている皆さんは、仲良くなるには相手のコレクション鉱物の共通性を探してもいいかもしれませんね!
行ってきた共通の産地の話題で盛り上がるとかもアリかなぁ〜
採集スタンスも大切になるかも・・・そうそう!採集マナーや口の堅さも必須う条件ですよね。
でもね鉱物趣味の中には、それをネタに「産地情報のスッパ抜けを目論む輩」もいるので注意が必要ですが・・・苦笑
私の場合、採集テクニックは盗まれてもいいですが、産地情報だけを狙うのは卑怯な方法だと思います。
そんな中、鉱物やっている人たちでも共通にネタにできる漫画が連載始まりました。読み切りまだ2連載目ですが・・・
ぜひとも、趣味の仲間との距離を近づける話題として使ってみてください。
今回号は、ガーネットを川で採集するお話しです。
少しマイナーな年10回刊漫画誌の「ハルタ」にて新連載中の「瑠璃の宝石」(渋谷圭一郎 先生)です。
まぁ最近よくある女子高生が・・・笑 「日本でジュエルハンティングに出かける漫画」ですが・・・
内容的に鉱物採集をやったことある人が書いているような・・・ちょっとした見つけ方のテクニックも盛り込まれている楽しい漫画です。
因みにこの漫画誌に連載されている「ハクメイとミコチ」や「乙嫁語り」「北北西に雲と往け」「ふしぎの国のバード」は
私は結構好きで読んでますね。
ではでは・・・
]]>そしていまいちすぐれなくて、今日も雨が降っている…これは太平洋にある台風と前線が干渉しているのが原因らしい…
出張の帰りに本屋に立ち寄った…
最近は蔵書が増えるのを危惧して、雑誌や書籍の購入をできるだけ押さえているのだが…まぁまだ若いがやがて来る「終活」含めての事も含まれる。
それでも、書籍や雑誌は本屋で手に取って見ると欲しくなるのでいけません!
そして今日も1冊を買ってしまった!
手にとって、ペラペラめくったら余計に買いたくなったという、これまたいつものパターンなんです。
その雑誌はこれ…
BRUTUS Casa 「茶の湯への道」
いやぁ〜買ってしまった理由が、別に石田ゆり子さんが表紙に載っていたことだけでは無いことにしておきたい…笑
こんな人と次客で茶会にご一緒できたら、緊張のあまりきっと・・・お点てをこぼすような、”粗相”をしてしまいそうになりそう!
人は失敗で成長するとは言われるが、稽古であっても茶会での失敗はホント赤面です。成長どころかトラウマになりかねません。
稽古でも緊張して、皆さん数々やらかすので、自分の番はホント緊張します。(他人がヤラかすのは見ていて面白い事も・・・笑)
私が知り合いの茶会に招かれた時にやらかしたのは、茶器の拝見の際、棗(お抹茶を入れる容器)をひっくり返して、「畳を緑に染めた時」です。
畳の色と鮮やかな抹茶の緑色がとても見事なコントラストで、ある意味・・・前衛的な芸術作品になります・・・苦笑
笑っている場合じゃあなくて、血の気が引きます。 瞬間に半東さんと目が合って二人が「あっ!」という雰囲気がなんとも気まずかったなぁ〜時代が時代ならたぶん切腹です。
抹茶はとても細かいので、普通には掃き取れません・・・細かな畳目に入ってしまいそこだけ緑色になってしまいます。
あわてて水拭きなどやらかせば、そこだけ畳目が染まって更なる大惨事に・・・
そういう時は、粗塩をこぼれた場所に撒いて塩に抹茶を絡ませて集めます・・・(ここで見事な最高級の抹茶塩が出来上がりです。ウマそ!)
このシーン! みんな想像しているのは次に出てくるのが、茶でなくて・・・「アツアツの天ぷら」だったらいいのになぁ〜っと絶対思ったに違いない!
ヤラかした当人はそれどころではないのだが・・・苦笑
さて・・・それでも畳目に入ってしまい取れない抹茶があって、最終的に出てきたのは「ダイソン」の掃除機でした。
ほんと綺麗になります・・・「ダイソン」すげーよおまえ!
思わず「こりゃ!畳表を弁償しないとアカン」と思った私の窮地を救ってくれました。
「詫びさびの世界観とダイソン・コードレスクリーナーの絶妙な関係」をここで初めて目にすることに・・・笑
席主の先生が発した「お運びさん!ダイソン持ってきて!」の掛け声も、「詫びもさびあったもんじゃぁね〜」と後から思い出し笑いが止まらんかった!
最近は、かしこまらないお茶会もあるみたいです。 このような特集が組まれて、茶道が身近になるのはとても良いと思っています。
難しく考えるよりも、やってみると意外に楽しいです。
私が席主だったら「鉱物を見ながらお茶を点てる茶会」とかやってみたいなぁ〜
ではでは・・・
]]>
以前から調べてみたいと思った場所に、息子と初めて向かう事に・・・
鉱物・地質関係では何も報告が無い場所、周辺を歩いているとその痕跡がたくさん落ちている。
そしてついに、山の中を歩いていて見つけた大きな岩壁に、大きな石英脈が走っている場所に出た。
その岩壁の石英脈周辺をよく見ると、すでに結晶化した水晶が所々に顔を出している。
下の写真は、石英脈中にあいた粘土が詰まったガマ・・・ここから多量の水晶が出ています。
取り出すと小さいながらにも光沢があるタイプ
周辺の石英が入った転石にも小さいながらも水晶が付いている物が沢山見つかる。
結晶化した部分を見ると、そこに多量の粘土が詰まっている部分を発見
その周辺から大小の透明の水晶が採集できました。
ここは南斜面なので天気のいい今日は特に日差しが暑く感じられました。
息子は汗だくになりながらのガマ堀りをしています。
家に帰って洗ってみると、これまた面白い事が判明して更に嬉しかった。
ここの水晶の大小すべてが骸晶タイプで、錐面には二次的に成長した面が見られました。
そして光沢のある水晶も内部にファントムがあるタイプ
細い物や小さなものでも、完全体のほとんどが松茸水晶状になっていました。
この近辺でこのタイプはかなり珍しいです。
しかし、まだまだ日が高いですが、夕方から用事があったので今日はここで終了です・・・
簡単な水洗いだけで面はピカピカになります。しかし根元に付着した褐鉄鉱の汚れが除去できないので、酸洗いを試みたいと思います。ただ錐面や柱面についている、自然にエッチングされた「金属皮膜の虹色に輝く光沢」が落ちてしまうかもしれないので少し悩んでいる。
大きなタイプの水晶には、側面がカテドラル状になっている物もあって面白かったです。
そして今後は周辺をもっと広範囲に調べてみたいと思いました。
また何か解れば報告をしたいと思います。
ではでは・・・
]]>そのまま・・・ずーっと涼しくなって欲しい・・・
数日前の話、私が久しぶりに早く家に帰宅して夕食を食べにかかろうとしていたら、何故か息子がニヤニヤしながら仕事から帰ってきた。
突然!!「今日さぁ〜山の中で測量やってたら、ペグマの露頭を見つけた!」と言ってきた。
そして作業用のザックの中から、出てきたのは薄い色合いをした煙水晶の破片、そして透明な水晶の破片・・・鉱物に興味がない同僚は、一緒にいて完品を拾ったと言っていた。
仕事中だったので状況はまだ把握できていない様子で、スマホの地形図を広げながら場所を説明してくれた。
これが東濃方面や、滋賀県の某所なら全然珍しい事ではないのだが、今回見つけてきた場所が、今までこういった物が出ていなかった場所であったので、二人でちょっと興奮してしまった。
そうはいっても・・・全くの話でもないのだ・・・
私も耳に挟んだだけの話ではあるが、昭和の頃ここから数キロ先の林道工事現場にて、とある土木事務所が山の中に道を付けていた際に、硬い岩盤からショベルのバケットがスカを食って開いた粘土層、茶色い粘土に包まれた煙水晶の巨晶をいくつか産した事があると聞いたことがあった。
しかしその話をもとに、山や谷に入れるところはほとんど歩いて確認したことがあるが、水晶どころかペグマの破片さえ見つける事が出来ていない! その話に出てくる土木事務所にも聞き取りにまわった事があるが、一番古いとされている従業員さんからも、「出たという話は聞いたことあるが、詳しく知っている方はすでに亡くなった」と言われてしまった。
そして、その話に出てくる標本なども、私自身が一切確認したこともなく、年月が経つにつれこの話自体が半信半疑でガセネタかと思って、ずっと記憶の隅に片づけられていました。
しかし昔に出た場所と言われる所からは、数キロと離れてはいるが、地質的にはつながっていた。ある意味こういう物が出てしまった以上、探さない訳にはいかなくなった。まぁ久しぶりに希望が繋がったと言っていいのかもしれない。地質的にも以前から怪しいと思っていた場所だけに・・・
シーズンイン近くに面白いネタを拾ってきてくれた息子には感謝している。
翌日には、とある鉱山を探索する予定であったのだが、急きょ予定を変更してその場所に行ってみた。
ペグマ由来とされる長石や雲母の巨晶が転がるが、近くに谷を一本超えるとそれが全くなくなってしまう。
多分ごく限られた範囲で、ペグマタイトが崩落した物だと感じた。
薄暗い林間部を目を凝らすと、堆積に埋まった半透明や透明な結晶化した石英がたくさん見つかる。
木漏れ日が当たった場所で、キラッ!と光ったので見てみると・・・
割れてしまってはいるが、薄い感じの煙水晶の破片でした。
良く探すと、雨で流れた堆積した土砂に埋まっている。
でもいずれも割れた破片で、完品は採れない。
長石が付着して出てくるので、やはりペグマタイト由来の物と考えれる。
そして面白いのが・・・長石に埋もれた茶色く光る結晶がある事・・・そしてよく探すと比重があるのか、ずしりと重たい物がある。同行した息子と見合わせて「たぶんアレかもしれない」と思わずニヤニヤしてみました。
これは雲母
やはり破片はあるが、完全体が少ない・・・
それでも破片に付いている面の大きさからも、多分完全体なら20cm以上はあるのではないか?
目が慣れてくると破片が見つかる。
破片がたくさん見つかる谷を登ると、大きなモミの根元に、ペグマタイトが付いた大きな岩が転がっていた。
こんな雲母が採れたのでちょっとドキドキしている。
今日の探索はこれで終了!
ここで事件が発生!
ズボンの裾を見たら、1mm位の黒いツブツブが大量に付いている! そしてモゾモゾと動いている。
なんとダニが無数に付いているのを発見!
やっぱりもっと涼しくなってからがいいかも! 因みに息子曰く・・・職場の人がこれがいる所に入って高熱が出て入院したたことがあるので要注意だと言っていた。
ただ人の皮膚には刺すことができないサイズだが、まぁ気を付けるにこしたことはないと考えたい。
車に乗り込む前に、上着は着替えてズボンは入念に払ってから長い林道で帰路に就くことになった。
ではでは・・・
]]>
この蒸し暑さは太平洋側にある台風からの影響なのかもしれない。
台風がまた日本を目指して進んでいる。週末の天気予報が気になる所です。
最近テレビ番組で鉱物の事が取りあげられるようになってきた。
そんな中、視覚的情報が全くないラジオ番組でも、ついに鉱物ネタが取り上げられていた。
今回はそのことを少し紹介してみようと思いました。
いつも毎週の土曜日に時間があれば聞くようにしている「TOKYO FM ピートの不思議なガレージ」という番組がある。
そして先週の土曜日に・・・その番組の中でついに!「鉱物」のネタが放送されてしまった。
あえて内容には触れないが、興味あれば番組のホームページにアクセスしてほしい。
まぁ内容的にはビギナーさん向けの構成だったので、バリバリ・ゴリゴリのマニアさんが聞くのはちょっと物足りなさもいなめないが・・・
それでも、話のネタ的に一度聞いてみる価値はありそうかなぁ〜と思っています。
この番組の特徴でもある、ちょっとしたアメリカン・コメディードラマ仕立てな内容も面白いので私は好きですね。
番組のHPはこれ!
でもラジオって・・・ライブ感が半端なくて、昔は聞き逃したらエアチェック(今に至っては死語かもしれない)してないと終わりでした。
中学生の頃、深夜放送を聞きながら、これまた”ながら勉強”をしていると、知らぬ間に寝落ちして聞き逃してしまう事があるんです。(起きた後に気が付いて無性に悔しくなる)
寝る前に万全な体制で録音してても、カセットテープの時間切れで録音が途中で切れててなんてことは日常茶飯事でした。
当時は多感な中学生が聞きたくなるような面白い番組ほど深夜にやってたからなぁ〜
それでも当時は、クラスに必ず几帳面な奴がいて・・・ちゃっかり完全録音しているヤツが一人や二人いたんですよね!
それにすごいやつだとCM飛ばして録音したりと・・・いまから考えるとあのアナログナ時代によくもまぁそんな離れ業が出来たのかと、今になっては感心しきりですが・・・(笑)
そういう時は、そんな仲間に録音した「マスター」を借りるか(もちろんそれなりの見返りがあったりしながら・・・)
もしくは「ダブルカセットデッキ」を持っている仲間に聞きまわって、「カセットテープ(死語)にダビング(最近は言わなくなった??)」してもらわなければいけませんでした。
因みにマスターを借りて、自宅のしょっぼいカセットデッキに入れたら、テープが絡まって友人関係にうっすらと亀裂が入った苦い思い出なんかもあります・・・笑
そんな時は、丁寧に鉛筆でクルクル巻いてから・・・新しいブランクのカセットテープを買ってきて、渡すとたいていは許してくれます。 そういった対面的な幅のあるコミュニュケーションシーンが沢山あって、人間的にも成長が出来たんですがね。
実は前に・・・娘にダビングと言ったら通じなかった・・・今になってはデータのフォーマットが全く違うが・・・現在ではダウンロードとかシェアが正しいかも・・・苦笑
FMラジオ番組に特化した雑誌「FMステーション」とか買ってたなぁ〜こういうの昔の事、思い出すのって年取った証拠らしいですね!
さて、話を戻そう・・・
でも・・・そんなラジオでも聞き逃しても大丈夫!
最近はスマホで聞けるんですね・・・しかも1週間さかのぼって・・・それも全国のFM放送を無料で聞く事ができるというシステムになっています。
詳しくは、スマホアプリ「Radiko」で検索
PCでもスマホでも聞けるのでいいですよ・・・(^O^)/
アプリをダウンロードしたら、「タイムフリー機能」から「番組を検索」
検索キーワードは「ピートの不思議なガレージ」
因みに提供は三菱自動車工業です・・・
猶予は今度の土曜日まで・・・急げ〜
自動車会社の提供番組として、もう一つ私的にお勧めなのが・・・
「日曜午後の黄昏時・・・」のフレーズから始まる「NISSAN あ、安部礼司」なんかもお勧めかなぁ〜
鉱物採集で疲れた自動車の運転、斜陽になった帰り道にちょっとほっこりした気持ちになります。
30代や40代の人が若い時に聞いていたお馴染みの曲がよくかかりますよ・・・思わず口ずさみたくなります・・・
ラジオのパーソナリティーってあこがれだったなぁ〜笑
顔が見えないのがいいですよね! それにリスナーを声に惚れさせるという、特殊技術が必要になります。
ではでは・・・
]]>
さて・・・「趣味を仕事にする」という事は、それを聞くと凄く羨ましく思う・・・しかし逆説的に趣味が仕事となってしまうと、今まで趣味であった事に逃げ道が作れなくなるというジレンマにさいなまれると、何かの本で読んだ・・・
いつも親しくしてくれるテンカワクリスタルのSさんも、趣味を仕事に転換した方だ・・・しかし彼のブログを見ているとそんなジレンマなんて微塵も感じられないようなアグレッシブな活躍に、彼のブログを見ている方も心が躍る。
林業関係の仕事をしている息子は、昼休みに山の中を探索して色々な露頭を探してきます。
この場合は趣味を仕事にした訳でなく、たまたま趣味と仕事が近いだけの事、なので世間的には公私混同と言われる状態が正しい!
先日も、山の中に林道を付けている斜面で石英脈を発見したらしい。
なので崩される前に、掘りに行こうと誘われた・・・
自宅から数時間で到着、伐採用の林道を付けた場所に白い脈が走るのがみえた。 どうやらこの場所らしい
普段、この林道は施錠されていて入る事が不可能な場所。
大きい物は見当たらないが、白い石英に結晶が発達して透明な水晶が付いていた。
小さいが根元まで濁っていない輝度が強い透明な水晶が付いている物が、あたりに散らばっている。
次は斜面の石英脈を掘って見る事に・・・
よくある黒に近いコゲ茶色したガマ粘土から、小さいながらも同じような水晶がコロコロと出てくる。
ガマ粘土が結晶に巻いている部分は、水晶が脱落してしまうので、ゲス板状に成長した部分を狙います。
それでも、雰囲気的に大きく成長するような場所では無い
サイズ感は大したこと無いが、結晶は透明で輝度が強いタイプでした。
ガマ粘土の中で育った、金平糖のような水晶のクラスター
このタイプは1個しか出ませんでした。
産地特有の個性が出ている物は面白いですね。
ではでは・・・
]]>この所、季節が幾分と秋めいてきた。
最近、自らの趣味品の身辺整理をはじめた・・・いままで採ってきた標本の整理も含めてだ・・・
息子に託す物は取っておいて、それ以外にもある私が集めた鉱物を含めた「趣味の遺産」のような標本類・・・
結婚して子供が生まれ子育てに専念した際には、クライミングや鉱物採集からは離れていた、その時にもだいぶ処分したつもりでいたのだが、思い入れがあったのか?
その時処分しきれなかった、忘れかけていた「未練のカケラ」今でも出てくる・・・(笑)
私の師匠が言っていた言葉を引き継いで、比較的珍しい物や、今は入手できない産地の物などは、こんな私にでも身近で親しくしてくれている石友さんに少しづつも授けて・・・それでも余った分はどこかに引き取ってもらう事を考えた。
まぁ、私のスタンス的に金に替えるような事は自分には向いていないので、教育などに使って頂ける事ができれば嬉しく思う。
私の住んでいる市には、市が行っている「子供たちに科学を教える団体」があるのだが、そこに標本を託す事になった。
私自身、未だに地元の小学校(母校)での科学クラブの講師も受け持っているだが、実はこの団体でも、8年ほど「子供向けの科学イベントでの講師」を行ってきた・・・地元では新聞やフリーペーパーにその様子が掲載された事もあります。
そんなイベントの講師役を、わけあって今年の夏を区切りに最後として頂いた。
振り返れば、子供達と過ごしたその瞬間は今でも懐かしい・・・そんな事のお礼ということも兼ねて・・・
その団体さんにまずは標本を託す事が出来た。
実は今回、最後のイベントの際に、ここで化石や鉱物に詳しい先生と知り合うきっかけができた。(写真の先生です。)
もらって頂いたのは地元の山で採集した、カルサイトの結晶
大きな結晶、その他にもバケツ1杯入った、飴色のキラキラした物、珍しい形状や色した物を含めて、息子に運搬を手伝ってもらい団体施設の事務所に運んだ。
先生:「これは!子ども達喜ぶぞ・・・!」の一言!!
その言葉を聞いて私も嬉しくなった!「O先生ありがとう!感謝です。」
たぶん地学の講座に使って、子供たちにプレゼントされるのかもしれない。
この標本を見て目をキラキラさせる子供たちの笑顔を想像しただけで、このブログを書きながら飲んでいるライム味のお酒が一段と美味しくなる。
そんな今日の1日を思い出すと、もう1杯飲みたくなってきた・・・(笑)
ではでは・・・
]]>
今回は、関東方面をかすめるように通過するので、通過が予想される方面では注意が必要だ・・・
さて今回はいつもの鉱物採集の記事とは少し趣向を変えて、指輪を作っている企業様のご紹介と訪問記事を掲載します。
この企業様に訪問するきっかけになったのは、今更ながら私たちの生活に浸透している色々な金属を調べ始めたことに、端を発して自らの探究心を掘り下げてみたかったという事でした。
私の行動の原点である、「現場現物主義」に徹して企業様に見学依頼をしたところ、とても快く対応してくださり、見学訪問もさせて頂けることになりました。
しかし色々なノウハウや蓄積された素晴らしい加工技術を持っている会社だけに、企業秘密に触れる部分も多くてここでは断片的な事しか掲載できませんが・・・それでも、こういった事に興味がある人や、興味がない人でも私なりの表現で、興味を持ってもらえればと思い、許可を頂いた写真や現地での取材の様子を含めて、いつもブログを見てくださっている皆さんにも報告できればと思いペンを取った次第です。
この企業さんというのが、レアメタルなどを加工して、ほぼオーダーメイドで指輪を作っているメーカーさん
名前は「SORA;ソラ」と言います。
https://www.facebook.com/studiosora.jp
私の場合はレアメタルの事を調べている時に、ネットの検索に引っかかってきましたが、結婚を控えた若い女性の方には比較的知名度があるそうです。(石友さんであるmoriさんにも、以前本で見たことありますと伺いました。)
残念ながら私は知りませんでしたが、結婚情報誌にも掲載されている事があるそうですね・・・(この件も知りませんでした。)
指輪というと最近は男性でもファッションで身に着けている方が多くなりましたが、女性に比べるとまだまだ少ないような気がします。男性でもはめる機会が多く一番身近なのは、結婚指輪くらいではないでしょうか?
私の両親なんかは、金でできた結婚指輪をしてましたが、最近ではプラチナが一般的になっています。
私の持っている物もプラチナ製です・・・たぶん使用しているプラチナの品番は「Pt 950」だったかと思います。
取材するまでは、「結婚指輪=プラチナもしくは金」という固定観念が強く、それがごく当たり前と思っていたら、今回の企業様が作られているような、レアメタルや特殊金属を使った物も見受けられるようになってきたのでビックリしています。
以前出張先の電車内で若いビジネスマンが吊り革を握る左手に、酸化被膜の構造色を伴った鮮やかなデザインの指輪をしているのを見かけたことがありましたが、それが結婚指輪だったとはその時は気が付きませんでした。
ただレアメタルや特殊金属と言っても、世の中には金属素材としては色々あって、その中から指輪になるような色々な条件を満たすには、数々の課題を克服しなければいけないようで、その金属の入手含め、加工やデザインまで行きつくにはかなりの試行錯誤があったと思います。
東京の渋谷、喧噪の表参道から一本路地を入った、閑静な場所にこの指輪のメーカーである「SORA」があります。
タイル貼りのとても立派な建物です、外観からは何のお店なのか一見解かりません。
建物の1階はショールーム、2階はクリエイターさんが働く工房となっています。
今回、訪問の取り継ぎ含め・・・案内をしてくださった坂本様です。
とても気さくな方で、指輪以外の鉱物に関するお話でも結構盛り上がってしまいました。ありがとうございました。
この場所は、自分達で結婚指輪を作る工作室です。
木の木目が素晴らしい「彫金台=Carving Stand」で指輪の説明や解説をしてくださいました。
元々が彫金教室を原点としているので、ものづくりは得意な所・・・
坂本様からは、このようなショーケース類もすべて自社で開発していると聞き、持っている技術力にはとても驚かされました。
さりげなく置かれている物にも、技術力の高さがうかがい知れます。
タンタルというレアメタルとジルコニウムを融合した物、通常では結合させる事が困難な物同士を彫金の技術を駆使して重ねています。
少し灰色かかった色をした物がタンタルです。
坂本様がSORAの技術力の結晶ともいわれるような、手の込んだプロトタイプの指輪をたくさん出してくださいました。
木の木肌をモチーフとしたもの・・・
断面は異種金属を貼り合わせて作られている事が解かります。
おもしろかったのはこの指輪です。 坂本様から「何に見えますか?」の質問がありました。
とある高級食材です??? ヒントは夏に入ると食べます・・・でも私は最近食べた事がありません。
ヌルヌルしてて掴みどころがありません・・・
そうです・・・それは「ウナギ!!」この指輪はウナギをモチーフとして制作されたそうです。
SORAの指輪の面白い所は、ただ単純に美しいリングを作っているだけでなく、この工業部品のベアリングの指輪のように実際に知っている人が見れば「おおぉ!」と何故か感動したくなるような物が多いです。
透明のサファイアのボールの中に1つだけ赤いルビーボールが入れられているのがおしゃれです。
機械好きの私が気に入った一つです。
ベアリングの3連バージョン!
これもある工業製品がモチーフとなっています。 何だか解かりますか?
それは航空機のジェットエンジンのタービンです。実際にエアーを吹きつけると中のタービンブレードが回転するように作られているそうです。 なんと凝った事をしていると感動しました。
レアメタルのタンタルを使った。火山をモチーフとした指輪です。
これはペアになっていて、1か所の頂点だけにメレダイヤが入れてあります。
デザインが面白いです。
これは花火のエングレービングを施された指輪です。
そしてSORAが得意とする、酸化被膜による発色が施されています。
酸化被膜処理は色々な手法で用いられていて、このように指輪の内側にも用いられています。
所で・・・プラチナや金は純度が高いほど、軟らかいというのは意外と知られていません。
純金の板は歯で噛むだけで咬み跡がつくほど軟らかいです。
この結婚指輪はお互いの指輪の地金を歯で噛んで作られたそうです。
でも・・・そう言われないと解からないくらい斬新なデザインですよね!
先程の木肌の指輪もそうですが、SORAの指輪は自然の物をモチーフされた物が多いのも素晴らしい所なんです。
裏は特殊な加工で金張りにされています。
さて指輪の紹介はここで終了して、今度は工房の見学を行いました。
指輪加工の技術力が詰った場所なので、普段は絶対に見る事が出来ない・・・まさにSORAの技術力の核心部です。
そのためこのような写真も撮らせて頂ける事が奇跡に近いです。しかし機密部分もあるので、ここで掲載できる写真はごく一部となります。
工房内は何人ものクリエイターさんが楽しそうに製作されていました。
このハンドルが付いた物は、指輪の地金をのばすための圧延ローラーです。
SORAの指輪のいいところは、デザインした物をこのように30分ほどでアルミニウムなどの金属で削り出して作ってくれるそうです。
そうして、実際に指にはめてデザインを決めてゆくそうです。
特殊な金属の中には、蝋付けと呼ばれる方法や、溶接などでつなぐ事が不可能な物もあるそうです。
なのでこのように平板材から反転してリングを作る方法を行っているそうです。
加工途中のブランクリングを見せて頂きました。特殊なレアメタルなのでかなりズシリと重いです。
工房の一か所に棚に積まれた材木? 高価な木が積まれていました。
これを使って指輪のケースなどを作っているそうです。 こんな物までSORAオリジナルなんですよね! 職人の心意気が感じられる風景でした。
このクリエイターさん! 若きエースとご紹介されました。
自らのクレイビング・デスクには、海洋生物の模型や絵が飾られていて、みせて頂いた指輪もそれっぽいモノでした。
これはジンベイザメをモチーフとしているとお聞きしました。
このドット・・・単純に酸化処理かと思ったら異種金属の「インレイ」だそうです。すごい手間かかってんなぁ〜色合いもいいです。
右側・・・今回、指輪の紹介と色々な取り次ぎを行って頂いた坂本様
左側・・・工房内を楽しく解かり易く説明してくださった小野坂様
お忙しいにも関わらず、案内して頂きましてホントにありがとうございました。
指輪メーカーであるSORAの素晴らしさは、こんな短い時間ではたぶん説明はできないと思いました。
でも作られた指輪を見たり、働いている方の楽しそうなモノづくりに向かう姿勢を拝見する事で、この会社の素晴らしさを実感する事が出来たのが何よりでした。
SORAで働くみなさん・・・ありがとうございました。
編集後記
「モノづくり」の原点は「人」である・・・人がだれかの為にそのモノをつくり、その誰かがそれを使って自らの生活を充実させている・・・
それは単なる日用品から自動車や住宅まで、私達の身の回りには数あふれている。
そして・・・そんな事がこの人類の中でずっと昔から行われてきた。
それは、単なる金もうけだけで成立する事ではなく・・・太古の古墳から発掘される翡翠の勾玉なども、きっと何かを思い「人」が手で作ったものに違いないことだと解かっている。
ネットやバザーで販売されている、ハンドメイドのアクセサリーであっても、そこには作り手の思いやコンセプトが凝縮されているだろうし、使ってくれる人の事を思いながら、クリエイターである作者の持つ最大限の力量を使って丹精に作られている物も沢山ある。
それは表示されている価格だけの価値で判断できるモノではなく、それを作ったクリエイターの思いを感じることで初めて、そのモノの価値を発見できると言えるだろう。
今回はそんな事を思いながら、「人の愛着の琴線に触れるモノ作り」をしているメーカーに訪問させてもらいました。
私は工房に入ってまず感じた事は、「指輪工房なのにここはどこかの町工場のようだ」と感じたことだ・・・
機密事項もあるので、写真は掲載できないが、所狭しと並んだ工作機械、汎用の旋盤もあるし、小型のマシニングセンターまで置いてある。ほかにも私にとって興味深い機械が沢山!! 何気なく置いてあるレアメタルも凄い!
この場所は、ここに来るまで感じていた・・・私の想像をはるかに超えていました・・・
「指輪を作っている場所」と言われないまま、目隠しをされてここを訪れたら、どこかの機械加工工場の一角に足を踏み入れたのと、きっと勘違いするだろうと感じた。
最新の加工技術はもとより、使われている特殊な金属の事を知りつくしての結果がこの工房のすべてになったともいえる。 出てきた指輪もとても素晴らしいが、オーダーして製品になるまでにたどった工程や、クリエイターが携わった多々の経緯は、残念ながら指輪をはめるだけでは感じ取れないかもしれないと感じた。
なので折角なんで、そんな事も伝えられたらと思い、今回こういう形で取材を行い記事にしてみた。さて皆さんはどう感じ取ってくれただろうか?
世の中にあるモノ・・・実際につくられたモノからそのたどった工程をどれだけ想像できるだろうか? 多分個人差はあるが、その製品のつくられた工程のほんの数%程度しか私たちは把握しきれていないだろう・・・今回はその凄さの一部分を目にする事が出来たことにも、とても感動している。
SORAの皆さま、これからも素晴らしいモノづくりに勤しんでください。 きっとその指輪を付ける人達にとって、とても愛着のある指輪になっていると思います。
ここにはクリエイターから授かった、もう一つの「愛着の系譜」が存在していました。
この度も長文、ここまで読んでくれてありがとうございました。
ではでは・・・
地質図を覗いていて気になった場所があったので車を走らせた。
ここは雑木が混じる山の斜面、谷合からのアプローチで標高を稼ぐ・・・マサがが多く堆積した斜面から流れ出たペグマタイトの破片を追う・・・
カール状のにえぐられた急な斜面の倒れた木が堆積した場所で、これを見つけた・・・
表面に出てきたペグマタイトの一部が崩れて流れてきたものだと判断している。
場所がばれるのが嫌なので現場の写真はナシ!
家に持ち帰った標本のみを掲載する事にしました。
緑ががったブルーが素敵な長石
LEDライトを当てると内部まで光が透過する。
物によっては濃いブルーを呈色する物も含まれていた。
ペグマタイト自体も青く色付いている、現場のマサ土の上ではより鮮やかに青色が映えるので見つけやすい。
ブルーというより翡翠の緑色に近い色調である。
ガマ由来の煙水晶も混じって落ちているが、完全な結晶をしている物は少なめだった。
今日は遅めに家を出たので、少し早めに切り上げて、リニアの工事現場に行き、掘削された斜面を見て回るがめぼしい物はナシ
岩石の質がトーナル岩に近く鉱物が出そうな感じがしなかったので、早めの帰宅となった。
中津川ICから高速を使って帰路に就くが、途中故障車の影響で渋滞にはまった。
ノロノロ運転は眠気を誘う・・・17時に近い頃、一宮SAで休憩をしてスターバックス・コーヒーで眠気覚ましのアイスコーヒーを頼み車に戻る。 FM放送を「日産アベレージ」のチャンネルに合わせて出発した。
駐車場から出た時に、SAの道路わきに立つ二人組の若者に目をとられた・・・持っているスケッチブックに「大阪方面」の文字
さすがに、親指は立てていなかったが・・・笑(ヒッチハイクは親指を立てるのが基本姿勢)
最近はあまり見かける事がなくなったが、実は私も若い頃、近くのSAやゲーセンがある国道沿いのドライブインから知り合いがいる九州にヒッチハイクで旅をした事が何度もある。なので・・・そんな同志を乗せない訳にはいかない!
車を停車して、助手席のウィンドウを下げて声をかける!
私:「多賀SA」までならいいけど・・・どうする?
返事は即答「はぃ!お願いします」と爽やかに答えてくれた。
私の車は小さな車なので、男性二人は大丈夫かと思ったら、近くで見たらもう一人は女性でした・・・笑
後ろの席に置いてある私のザックを立てて、その横に女性に座ってもらい・・・男性は助手席に座ってもらった。
学生最後の夏休みを使って、広島方面にヒッチハイクで出かける提案をしたのが、実は女性の方で・・・知人からに進めで女性だけでは・・・と言う事でボディーガード役として、この同級生の男性に声をかけたらしい。
車中で記念写真を1枚
二人はA学院大学の4年生、もう就職先は決まっていると話してくれた。 ふたりともとても礼儀正しくて気さくな印象がいいです。
男性の方はサッカーをやっているので程よく日焼けた青年です。色々と気を効かせて会話の間をとり持ってくれました。 女性は活動的なタイプで、私の家内と名前が一緒でした・・・笑
その雰囲気から私がバンドやってるの?と聞くと・・・ヒップホップ・ダンスをやっていると教えてくれました。
このように「出会い」と言うのはほんといきなり訪れる・・・これをどう思うかは人それぞれであるが・・・
私はヒッチハイクの人を乗せるのはこれが初めてではない! 実は今日の二人組を含めるとこれで、9人目のヒッチハイカーを乗せた事になった。
1年ほど前には、仕事で静岡県の掛川市に行く途中、豊田の近くの上郷SAで、東京までヒッチハイクしようとしているアメリカ人の男性を拾った・・・彼はスケッチブックにへたくそな漢字で・・・笑 「東京」と書いていた。 彼は日本語は喋ると言ってたが久しぶりの英語のでの会話が何故か心地よかった。
大手商社に勤める彼とはそれをきっかけに、メールを交わしたり仕事関係で今でもつながっている。 彼は今の仕事で、中国での蛍石の鉱山開発に関わっていると話していて、今度とびきりの標本をプレゼントしてくれると連絡があったばかりだ・・・そんな事を最近も知り合いに話していた所だった。
なかでも強く印象に残っているのは数年前、これも仕事の移動中、強く降っている雨の中、身障者駐車スペースから手を振ってくれた日本人のフリーターの男性を乗せた時だ・・・バックパックから突き出たヤイリの小さなギターが印象的で、彼も東京を目指していた。
その理由を聞くと福島にボランティア活動に行くという事だった。 それを機にまともな仕事に就くと言っていた。
私もギターをやるので、いつもは孤独で退屈な車中がギターの話と音楽の話に花が咲いた・・・そのうち・・・彼のギターコードの伴奏に合わせて二人で歌を歌いながら車を走らせた。 私の好きなスピッツの曲は二人で交互にハモリを入れて15曲以上を歌い大いに盛り上がった。
私が仕事についてぼやいていた事を察してか・・・そしてもうすぐ目的地のSA到着する時に、別れ際にお礼にと歌ってくれた「斎藤和義」の「おつかれさまの国」はとても感動した覚えがある。 私は不覚にも歌詞の内容に思わず涙を誘ってしまった・・・苦笑
名前を聞くと・・・彼は「絶対またどこかで会える気がするので大丈夫だ!」といって教えてくれなかった。 ドアを閉めてSAの喧噪のなかに消えて行った後ろ姿がとてもカッコよかった。
さて話を戻そう・・・
彼は「もう数時間以上 だれも止まってくれなくて・・・」とかなり憔悴した様子
「ボディーガードがへこんでどうする・・・」と言って笑いながら、ヒッチハイクの極意みたいな事を聞かれた。
いつもは退屈で眠たくなる車中が、若い人の笑い声に包まれて時間があっという間に過ぎ去る。
多賀SAに付く頃には、日が陰りだしていた・・・ヒッチハイクはこれから夜の時間が車を拾うのが難しいよ!と教える。
なので早めに食事をして備えた方がいいよということで、二人にラーメンを御馳走した。
ラーメンの待ち時間に、行き先を書いたスケッチブックを見せてもらった。
これでダメだったら・・・次は・・・
最後はやけくその・・・・
もうなんでもいいので、とにかくSAまで・・・どうしても行きたい気持ちはよく伝わっていますね・・・笑
もう笑うしかない・・・笑
ヒッチハイクって・・・ただ車に乗せてもらうだけでなくて、乗せる方も乗る方もそこには未知なる出会いが待っているんです。
ほんと経験した人しか解からない、お互い何とも言えない新鮮なドキドキ感があります。
実は、乗せる方も乗せてもらう方も内心は不安です・・・それでも狭い車内でその短くも一瞬の出会いがお互いの心を近づけます。
サングラス掛けたおじさんと食べた「ハイク飯」(ラーメン)はいかがでしたか?
ほんと一瞬でしたが・・・お互いの記憶に強く刻みつけられた出来事なんですよ!たぶんお互い忘れないと思います。
このあと彼から、次の車に乗せてもらい「何とか大阪までたどり着いた」と連絡がありました・・・少し安心しました。
今日はいい物を二つも拾う事が出来ました。
私が車を走らせると、姿が見えなくなるまで、ずっと見送ってくれた若い二人にこちらもお礼を言いたいと思いました。
ありがとう!! またいつかどこかで会える日を楽しみにしています。
]]>
さて以前の記事で、「山で危うく道迷い遭難しかけた事」を書きました。 私の”ダメっぷりに”かなり反響があってコメントも沢山いただいています。 気にして頂いた方には、ホントご心配をおかけしてしまいました。
昔からやっている山登りを機会に、登山学校で習ったりプロガイドさん達との交流で得た知識ですが、たかが「道迷い」と言えども最終的に命を落す人が比較的多いという事実があります。
結果的には、そこから波及した2次的要因で亡くなる方が多いのが現実でもあり、例えばそういう方のほとんどが、現場で焦って滑落事故を起こしたり、不注意からの怪我がなどで自力で動けなくなって発見されず命を落したりしています。
谷を下る行為も危険とわかっていてもやってしまう!
よくある・・・「営林署が設置した鍵のかかった車止め」のある舗装された林道さえも、単独で入り込み、怪我などで歩行困難となれば車まで自力で戻ってくることはまず不可能です。(片足折れたらケンケンして帰ってくる!? 通常の人間なら激痛で絶対に無理!)そしてこういった場所は、普段はカギがかかっているので、滅多に人が入ってくる可能性が低いという、解りやすい致命的な条件もそろっています。(電波が通じれば何とかなるかもしれませんが・・・)
鉱物採集の場合、特に通常の登山道から逸脱して、山に分け入る可能性も高いので場所が違えど同じことが言えます。
そのような状態で天候の変化と相まって単独で死亡に至るケースがとても多いのです。
そして意外にも夏であっても雨などに打たれたり、汗で衣服がぬれたりするだけで、結構簡単に「低体温症」になります。
「低体温症」になる事で「判断力の低下」が起こり、結果的に冷静な判断が出来ずして、先の滑落事故などに直結することが報告されています。
私が山で迷った時に一番心配したのは、次の日の仕事の事でもなくて・・・(笑)まぁろくに仕事してないので、一人くらい2〜3日いなくても大丈夫なレベルなのは、自分が一番知っています・・・(笑)
暗闇迫る森の中で考えたのは、やはり軽装で来たゆえ低体温症への恐怖でした・・・状況次第では結構簡単になってしまうので・・・錯乱状態で全裸で死んでいる姿なんか家族に見せられませんよね! 「こいつ森の中で裸で何やってんだか!」と訳を知らない人からしてみれば、誤解を招く死に方なんで、死んでも死にきれません。
意外と知られていないのが、夏場と言えども、街の真ん中でも低体温症は起こります。実際に長時間雨に打たれて真夏の公園でホームレスの人が亡くなる事もあるんです。
低体温症は、常に恒常体温を維持している「体の深部」が冷える事で簡単に起こります。深部が冷えると生命活動つかさどる生化学反応(酵素反応が37℃前後で効率よく働いているので・・・)が維持できなくなり多臓器不全などに陥るからなんです。
子どもや老人は特に低体温症になりやすく、そして意外と知られていないのが、怪我をしている人や病気の既往症がある人も、低体温症になりやすいので要注意となります。
※キーワードで検索してみてください「夏場 低体温症」「夏 低体温症」
なのでいづれの季節でも、山のウエア選びは大切です。
登山を趣味にしている方たちの間では、服装やレイヤリングに関しては一般的であって重要視されている知識ですが、最近では登山をする親を持つ子供たちでも、上手に着こなしています。
このレイヤリング!鉱物採集をされている方たちの間にはあまり浸透していない気がしました。
少数派ですが中にはきちんと気を付けて、装備も充実されていらっしゃる方もおみえになります。 上手に着こなせばホント快適な活動ができるのが登山ウエアのいい所なんです。
登山ウエアが高価なのは、機能的に考えられたものが多いからです。これはもう割り切るしかありません。
高価なモノには、止水ジッパーやシーム・シーリング加工が施されています。
とにかく濡れないが第一条件です。 濡れると言っても雨や雪など外からの要因のモノと、自分の発汗した汗や、体から発散される水蒸気の両方があります。
発汗した汗を速やかに蒸散させる機能(汗をかいても蒸れない濡れない機能)を持った物や、濡れても速やかに乾きやすい素材を多用した物、または防水透湿性を持ったゴアテックスを採用した高価なアウトドアウエアがあるわけで、それなりに研究開発されて現地にてテストされて上市されています。 メーカーによって差はありますが、価格に見合ったパフォーマンスも持ち得ているわけです。
(ファッションとしては私は有りですが・・・都会でカッコつけて無駄に着用する意味はまったく無意味と考えます・・・笑。それでも災害用の避難袋に1着(特にフード付:女性にとっても髪の毛が汚れにくい)入れておくだけで、災害時はその後の活動に大きく差が出る事は間違いないです。 東日本大震災の時に実証されています。)
たとえ里山登山であっても、都会でジーンズとTシャツで雨に打たれるのとは全く違う条件なので、山で何かあった時に命を守るのは、ロープや食料以前に「服装」と言われています。
参考リンク先
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190818-00010001-nknatiogeo-sctch
たかが鉱物採集といえども、山に入る以上は何かあった時の事を考えて、こうした機能性のウエアを持っていて、レイヤリングという観点から着こなすのがいいと思います。
まぁ・・・車横付け産地では必要はありませんが・・・(笑)
決してこうした高価なモノばかりを購入する事を進めているわけではありません・・・しかし今日まで何も無かった採集でも、明日は山でビバークすることになる可能性があるという事を常に頭に入れて、行動することの大切さが必要だ!と言いたいわけで、折角いい標本が採集できても、本人がそこで亡くなれば標本なんて意味のない物になってしまうからです。
そして皆さんが安全に鉱物採集ができて、たかが趣味で命を落すことが無いように、これからも続けていける事を願う私の勝手な思いからでもあります。
(ホント!所詮!たかが趣味なんですよね・・・山屋は山で死ねれば本望とか言いますが・・・なにより家族は悲しみます。そして本人が救助されて、生きていても死んでいても、ミネショーで見るような海外産の宝石質の原石が最低でも5〜6個以上大人買いできるような、「莫大な捜索費用」が後に請求されます。)
人によって服装への考え方は色々ありますが、私は山に入る以上はそれなりの危険を予知した服装のレイヤリングは必要だと考えます。
なので過去にはそういった考えでウエアの特集も組みました。
そこには詳しい注釈をつけていたわけではありませんが、「ただ単にモノ自慢と誤解されているかもしれない」という危機感もありましたので、この際あえてここに記事として残すことにしました。
今回、道迷いに関するリンク記事が出たのと、仕事で使っているBLS(Bacsic Life Support)、ALS(Advanced Life Support)の更新プログラムを受けたこともあり、折角このブログを見てくださった同士の方や、知り合った方に対して伝えたかった事でもあります。
何も採れなくても「怪我なく無事に家族のもとに帰れること」を前提に話をしたいと思ったからです。
山には熊やスズメバチ以上に、「容赦ない無言の自然が一番怖い」と言っていたガイドさんの話を思い出しました。
ではでは・・・
番外編
なーんだ!ライムのヤローまともに終わってんな!と思われてもいかんので、低体温症について1つぶちかましておきます。
よくある冬山のテントでビバークしている男性と女性の遭難シーンです!
「低体温症の人を温めるには、お互い裸になって抱き合えばいい!」という仮説(都市伝説に近い!)がある?
この話・・・出所は知らないが、私も物心ついた時(いつなんだよ!)からなぜか知っていました・・・(笑)そしてなぜか登山すらしていない人にも、「CRC-556」のようにすさまじいほどに浸透しているのが面白いと思っています。
実はこれ!全くのデタラメなんで・・・山ガールやミネガール(造語:今作った!)に言いたい!「とにかく気をつけろ!」
これは昔からまことしやかに伝わっている、もっともらしい話であって・・・コントのネタみたいなものです。
もし・・・同行した男(好みでない場合を限定して)が、ビバークのテントの中でこういってきたら、どのみち助からないのでピッケルで殴ったり、アイゼンを使っで平手打ちしてもいいです・・・ミネガールなら持っているホジ棒でもそれなりの抵抗は出来ると思います(笑)
まぁ〜相手が偶然にも好みであった場合の判断は、当事者同士に任せるとしても・・・それでも若干の注意点があるので下に書いておきました。
注意点1:大体、そのような状況で裸になること自体が危険! 体の熱が奪われる方が大きいです。(真面目に答えてます、笑)
注意点2:低体温症に陥った人を、急激に温めれば抹消血管が拡張して血圧低下に陥って「ウォームショック」になります(だから・・・何を真面目に力説してるんだか!)
注意点3:特に男性諸君に注意!(たぶんですが・・・局部的な末梢血管に急激に血液が流れ込んで、相手の”脱衣シーン”で男性が先にショック症状に陥る可能性が高いです・・・笑) 今まで内緒してに同行している「山オネエ、ミネ・オネエ」の人も要注意です・・・そんなんおるんか!?(笑)
※お互い相手の本当の性別だけは確認しておくことが、いろんな意味で後々シコリを残さないようにする上でも、とても重要な点でもあります。
注意点4:数々の困難を克服して結ばれる場合(けしからん!!)・・・だから!!奇跡的にも!抱き合う事ができても、この状況下では体の血管を圧迫して心臓に負担がかかり二人ともショック症状に陥る可能性が高いです。
それと注意点5:残念ながら最後の最後まで、95%以上(当社比)の男はこういうヤツです。
因みに「私も男」ですが低体温症になっても最後まで理性は持って死にたいと思います。(ここまで書いといてホントかよ??)
いろんな意味で「男=漢」が試されるシーンでもあります! どちらを選ぶかは、納得して同行したあなた次第ですが・・・
禁忌事項!!(自らの生命と社会的地位に重大な危険があります!)
男性だけのパーティーだったら、だれも口には出さんだろうな! 想像しただけでキっツイす! そして言い出したやつはたぶんアレです。 あってはならないし、こんなシーンには絶対に遭遇したくもない!
でもあったかそう・・・ごっつぁんです!!
写真と本文にはなんの関連もありません・・・写真はイメージです。
男同士のこんな事に巻き込まれるくらいなら凍死したほうがましなレベル!
この話は後にも先にも下手なコントでしかないと・・・思いたいです。(笑)
次回予告!
雪山でのビバーク中、あったまるためにテントの中で「裸で相撲を取りたい・・・」は使えるか?
に乞うご期待
では今度こそ本当に・・・ではではである!!
]]>
お盆休みもいよいよ終盤!
古い家を解体した時に出てきた「ハエ取り瓶」といわれるモノ・・・
残念ながら上部のふたが割れてしまっているが、気泡が入った淡いグリーンが綺麗です
これがどうやってハエを取るのかは、ネットで調べればいくつも出てくるので、説明はここでは割愛します。
薄作りのガラスで、捻じって作られた足が素敵です。
この淡いグリーン! ひょっとしてと思い暗闇でUVライトを照らしてみた。
淡く蛍光したので嬉しかった!
ウランガラスが多少混じったガラスを使ってあるのかも?
昔の人は、面白い仕掛けを作ったものだと感心しました。
ではでは・・・
]]>
暑い暑いと言いながらも、私の感覚ではまだ昨年ほど暑くなっていないような気がしています
いつも植物の絵を書いている息子ですが、「暑いので・・・涼しくなる絵を描く」といい・・・
今の季節に似合う絵を描いておりました。
それは「幽霊画」でもこれはまだ試作段階らしいです。
幽霊画はたまに骨董店で見かける事がありますが、古くてもとても高価なモノが多いです。そしてとても人気が高くて、幽霊画ばかり集めているコレクターもいるほどです。
博物館や美術館以外で・・・私も実際に「幽霊画」を見かけたのは、もう数十年も昔に、夏にとある豪商のお宅に訪問した時に通された8畳ほどある座敷でした。
ほんと豪商の古い家の盛夏らしい、通された座敷の建具はすべて簀戸(すど)に交換されていて、長押(なげし)には座敷簾(すだれ)が掛けられた向こうに庭が見えてました。
座敷の畳の上には、自らの姿が映るほど美しく磨かれた油団(ゆとん)が敷かれ、その立派な座敷机の上座に通されたのですが、そこに座った瞬間からその背後にある床の間から何故か冷たい視線を感じてました。
振り向くとその先にそれがあったんです。
ぱっと見は、茶色く色あせた白紙の掛け軸が掛けられたような感じでしたが、よく見るとそこには朦朧とした靄のような井出達の、細面の美しくそれでいて、物悲しげな表情の女性がぼんやりと佇んでいる姿がそこにあったんです。 見た瞬間ゾッとしましたが何故か麗しいく前世に未練のあるように描かれたその悲しげな目元に心が引き込まれました。
対談が始まってからもずっとその背後の軸の事が気になり、座った油団のひんやりした質感も相まって、クーラーもないのになぜか急に涼しくなった感覚に陥った経験があります。
家人曰く、江戸時代に描かれたものらしく、昔から家に伝わっている物だというお話をうかがいました。
夏の間はお盆が過ぎるまでずっとかけてあるそうですが、面白い話が、これを床の間に掛けると「飼っている猫が座敷に寄りつかなくなる」そうで、敷いてある「高価な油団をひっかかれずにすんでいます・・・」とお話してくれたことが印象に残っています。
なのでそんな幽霊画の事を以前に家族に話していたこともあって
今の季節感を意識して・・・息子がこんな絵を描いていました。
自宅の夜の座敷で、和蝋燭の光だけで撮影してみました。
これは、お試しらしいです。
この夏中に、もう少し大きなものを仕上げるといっておりました。
ではでは・・・
]]>
暑中見舞いの葉書、なんとか今日までに届いていればと願いながら、前回の続きで・・・
イラストの完成品を載せてみました。
これが下書き・・・
薄い色をいくつも重ねて・・・
ガラスに光が透過した部分の表現が少し難しいです。
CG製作に使われる、レイトレーシング「ray tracing, 光線追跡法」というやつをまねてみます
陰の入り方を考えて彩色してゆきます。
瓶の角に光が反射した部分や、ビー玉にクロスの光彩を入れます。
最後に挨拶文を入れて完成です。
以下は番外編・・・最後の最後に失敗したのでお蔵入りしたモノ
始めはよかったが・・・
この後、スプーンにから出る光彩を入れるに失敗! やらかした!!
それとカッコつけて絵の具筆で下のスペースに文字入れたら、これもいがんだ!
これは、完全に失敗作もう時間切れでお蔵入りにしてます。
今年は取りかかるのが遅く、かなりタイトなスケジュールで描き始めたので、あせって彩色に失敗したりと・・・葉書を何枚か無駄にしました。
やっぱり余裕をもって描かないといけないという反省点がいくつか残りましたね・・・(笑)
ではでは・・・
]]>
太平洋側に大きな鯨が出現している。今年も酷暑の予感です。
でも来週の24節季の8月8日(立秋)以降には大きな台風が近付く予報も出てきていますので、その台風の進路には少し注意が必要になってきます。
江戸時代に生まれたその習慣はすでにメールなど変わってしまい、最近では会社の取引先からも年賀状よりも受け取る事が少なくなってきています。
昔は親しい人や、中々会えない方に、日本の蒸し暑い季節に流行る病気などにかかっていないかと、相手の体調を気遣い、または自分の近況を報告するために送られていたと言われる。
それは「暑中見舞い」・・・24節季の小夏(7月7日)の、梅雨の真っ最中ちょうど七夕の時期から、立秋(8月8日)までに送るのがマナーと言われている。
それ以降に到着する場合は、「残暑見舞い」にした方が無難と・・・昔に茶道の先生から聞いた事がありました。
因みに、茶道の世界では夏のお茶を点てるのに使う「平茶碗」は24節季の立夏(5月5日)から秋分(9月23日)まで使う事が出来て、主に7月〜8月にかけて使うのが一般的になっています。(参考までに・・・)
なので「暑中見舞い」の方が出せる期間が短いです。
先月も知り合いの先生に呼ばれて出向いた先の茶会で、ガラス製の平茶碗で「お薄」(=薄茶の事)冷抹茶「冷水点て」を出されてとてもびっくりしました。使っておられた棗もガラス製ですごく涼しげな印象受けたのを覚えております。こういう茶器があるんだという感動も含めて・・・
私がお借りた先生の息子さんの稽古着が、これまた厚で物しかなくて凄く蒸し暑くて、なので出された冷たい抹茶はとても美味しかったですね。
先生曰く、「今日は暑いので特別に・・・」という事で点てて頂きましたが、でも本来は「邪道だよ」とおっしゃっておられました・・・まぁ私は美味けりゃ何でもいいのですが・・・笑
では話を戻して・・・
暑中見舞いを書くには郵便局やコンビニに行って、カモメールというハガキを買ってきます。(書くまでもない・・・笑)
特に仕事関係でつながりがある先生や、住所を知っている日ごろ親しくしている方には、手書きの簡単な挿絵と直筆の文章で綴るようにしてきました。
ちゃちゃと書いても1枚2時間くらいかかるので、仕事の休みや寝る前の時間を利用して描いている・・・
受け取ってくれる人に合わせて懲り出して作画していると、時間がかかってもうとんでもない事になるので、最近は簡単な絵、イラスト風にしています。
インクジェット・葉書に鉛筆で下書きをします。
水彩絵の具の乗りが悪くてムラが出て苦戦します。
下書きしたら水彩絵の具で色付けします。
薄く塗ってから色をどんどん重ねてゆきます。
あまりリアルにすると不気味なので、差し出す人にあった風合いに仕上げます。
絵が乾いたらそこに万年筆で文章を綴ります。
文章を入れることで、暑中見舞いらしくなりました。
こういうのも描きました・・・下書きに薄く色を重ねた状態
夏らしい色の、コバルトガラスでできたアンティーク瓶をモチーフにしてみました。
ここに光の反射などを入れて色を重ねてゆきます。
完成品はすでに投函済みです。 予想到着日が8月7日中に届くといいですが・・・??
完成品はまた後日アップします。
日本は四季の国です。 そのシーンに合わせて訪れる季節を楽しむのも一興ではないでしょうか!
ではでは・・・
]]>夏の高気圧が日本列島を包み込み、もういきなりの35℃越えを狙ってきている・・・
夏休みに入ってから、近くの公民館で行われているラジオ体操の音で目が覚めるのだが、昨日は朝から啼くクマゼミノ声に子供達の歓声がかき消されていた。
昼食をとりに家に戻ると一冊の雑誌がポストに入っていた。
もう数年前から購読している、日本で唯一の鉱物雑誌の「ミネラ」が届いていた・・・
昼食の素麺を作り食べながら表紙を見ると、パッキングされた透明のビニール袋の下に「宝石の国パキスタン」の文字!!
パラパラとめくりながら目的のページを探す。
「テンカワクリスタルの杉森さん」の記事が載っていた!
いつもブログでは拝見しているが、こちらも杉森さんらしい書き下しの何ともいえない、ちょっとした紀行文を読むような感覚の趣がある文章が心地よくていいですね〜
テンカワさんの愛称で通っている杉森さんと言えば、レインボーガーネットでも有名ですね・・・
過去には「GIAの論文」にまでになった「レインボー・ガーネットのイリデッセンスのメカニズムに関する論文」を読んで、私は日本でこんな素晴らしい物を見つけたくれた事に感動で震えたこともありました。
論文1ページ目右列に下記の文章で紹介されています。
とにかくGIAの論文に名前が載るなんて凄過ぎ「local mineral collector・・・」という表記も今となってはかっこいい!!
何度も読み返して感動してました。
https://www.gia.edu/doc/WN06A4.pdf
The first garnets recovered were not of highquality, but in September 2004 a local mineral collector (J. Sugimori) found an outcrop containinggem-quality andradite
ミネショーではもう有名な存在!
日本の国産鉱物でも草分け的な存在で、出会った人を魅了する物腰柔らかなその彼の人柄も含めて、多くのファンがいるのも、そのブースでのみなさんの会話から感じる事が出来ます。
そして・・・最近では彼が買い付けた、このパキスタンのトルマリンが一つの名物となっている。
ミネショーのテンカワクリスタルのブース、ガラスキャビネットに置かれ、LEDのバックライトの前に展示されたこのトルマリン・・・
バイカラー色調は無論、サイドの条線・・・根元の見事な深いインディコ・グリーンから湧きたつグラディエーション、そして結晶のヘッドトップにあたる部分は、ルビーのような色調に変化して収束している。
そんな、パッションピンクでまるで磨き上げたようなクリスタルテーブルが光を反射する様は、もう息をのむ素晴らしさです。
買い付けの様子はブログでも紹介されているので、そこで今までの様子をご覧になった人は多いと思うが、こうやって「ミネラ」に紹介されるとまた格段とその価値が増したように私は感じました。
商業的目的の宝石鉱山では無く、過去に採集された物をこうやって発掘してくるのも、鉱物採集の一つのスタンスなのかと思ってやまない! 日本のように安全とは言い難い国に訪問して、こういうトレジャーハンター的な人がいるからこそ、いままで見たこと無い物が、私達の目に触れて・・・願わくばこの手に握れるチャンスがそこにあるのだ!!
それにこんな品質のモノ・・・この大きさ・この価格では入手できないと感じている。
本来なら宝石商にわたり、カットを施されてしまうレベルの高品質の結晶・・・こういったありのままの結晶で私達鉱物コレクターが身近に見れる事自体が奇跡かもしれないと思う。
この結晶も素晴らしいのだが・・・今後、産地の詳しい情報などがもっと解かれば面白と私は感じている・・・治安の問題もあってなかなか難しいそうですが・・・。
杉森さん今後も期待してますがご無理されないようにしてくださいね・・・
地質に関することなら、親愛なる「GSTVのアヒマディー博士」にでも頼んでおくといいかもです。
ここの産地の地質は、こんご研究がされて取りあげて頂けると嬉しいですね・・・
本文の最後には「テンカワクリスタル」のクレジットも付いてました・・・(笑)
これからも世界の珍しい鉱物の取り扱いに期待しております。
そして、陰ながら応援させてください・・・
ではでは・・・
]]>
太平洋高気圧に梅雨前線が押し上げられて、そこに大陸から冷たい寒気が入り込むことで、梅雨の終わりの局地的な雷雨になる。
さて梅雨明けしたら、今年の夏は昨年のような酷暑になるのだろうか?
こんな外出できない時は皆さんは休日を家でどうやって過ごしていますか?
標本の整理・映画鑑賞・・・などなど人それぞれ、いや雨が降っても採集に出掛ける猛者もいるのかなぁ〜
最近、2020年に開催される東京オリンピックについての話題が活気づいてきた。
この「7月24日でちょうど開催まであと1年!!」という事をテレビでやっていました。 少し前には観戦券がネットで当たった話題もニュースで見た方も多いのではないだろうか? それを見ているといよいよと言う感じがしてきました。
それに伴い新しく東京を生まれ変わらせるために、色々な公共事業が展開されていますね。
競技場建設はもちろん、その他インフラの整備も着々と進んでいます。
私はやがて至る2020年に、この東京オリンピックが決まった時・・・とある漫画の事が脳裏に鮮明によぎりました。
その漫画家は36年前に、東京でオリンピックが開催されるのをすでに漫画の中で予言していました。
週間ヤングマガジンという青年誌がある・・・
その漫画は「1982年(昭和57年)の12月」に発売された号から新しく連載が開始された。
その日、初めて塾をサボってふらっと立ち寄った小さな書店で、とある中学2年生がこの漫画を手に取るのである。
彼は冬のその日、本来降りなければいけない駅ではなく、その手前の駅に降り立つ・・・
暗くなった空に、家に帰る人がホームから足早に立ち去るそんな風景を、12月末の寒風が吹きすさぶ駅のホームのベンチに座ってしばらく眺めていた・・・
そしてその波につられ改札をくぐり駅を出た・・・当時は温暖化の今とは違い冬はもっと寒かった。
駅前にある小さな商店街には、あと数日すると来るクリスマスの飾りつけが何とも煌びやかで印象的な風景を見ながら、訳があってこのまま塾には行かず数10キロ先にある家に何故か歩いて帰ろうと思いたった。
駅前にある小さな本屋に立ち寄った。
霙(みぞれ)交じりの冷たいモノがパラパラと降るその本屋の軒先には雨がかからないように、透明なビニールシートが掛けられていて、そこには色々な週刊誌が並べられている。
コートをはおった数人のビジネスマンが週刊誌や漫画本を立ち読みをしていた。その書棚の端に空いたスペースに学生服を着た華奢な中学生が割り込むには十分なスペースが開いていた。
「とにかく・・・この長い時間を早く使い切りたくて」焦っていた・・・平積みされた週間マガジンのなかから今週発売とPOPが掛けられた、青年誌のヤングマガジンをおもむろに手に取る。今まで友人の家で少年誌ばかりを見ていたが、青年誌を手に取ったのはこの時が初めてだった。
まるでモザイク画のような変な表紙に「SF新連載 アキラ」の文字が斬新だった。そしてその内容は彼の思春期の心をざわつかせた瞬間でもあった。
「アキラ」はそれから約8年間にわたり連載されて物語は完結している。その間には大きなサイズの単行本が出て、話題性も上がりアニメ映画化もされた。
そんな初版本は今でも大切に彼の蔵書棚にならべられている。
冒頭にも書いたが、そんな36年も前に、作者である「大友克洋」は東京オリンピックを予言していたのだ。
下は映画のワンシーン(オリンピック開催予定の競技場建設現場のシーン)
看板の「中止だ中止」の落書きが面白い!
コミック版のオリンピック競技場の建設現場のシーン
この時は、「開催まで413日」となっている。
この大友克洋が描いた壮大な物語はやがて海外でも有名になり、「AKIRA」は今となっては国内よりも海外の方が知名度が高く、未だにファンが多いと聞く。
そしてハリウッドなどでは、何度も実写版での映画化が試みられたが、物語の壮大さ含め、再現するには莫大な費用がかかると思われ、その実写化は何度も頓挫していると何かの記事で読んだことがある。
そして残念ながら、この日本では若い方には知名度が少ない。 もしどこかで見かける事があれば、この際に是非手にとって欲しいと思いたい。
まるで細密描写のごとく、緻密に書き込まれた建物など・・・CGなんてなかった時代に作者やアシスタントが丁寧に描き出したそのシーンの数々には、細かなセリフなどは少なく、まるで映画を見るがごとく視覚からダイナミックに脳に伝わる。
それは、昔からあったデフォルメされた、マンガチックな絵でなく、”まさにそこにそれが本当に存在していた”ような錯覚に陥いる世界観が展開されている・・・
その作者が、この漫画の描写をもって、現在でもつかわれる漫画の写実的な表現の原型を作り出したとも言われている。
最近では、東京の再開発を特集した「NHKの東京リボーン」でもこの「アキラ」ワンシーンが使われている。
https://bijutsutecho.com/magazine/interview/19276
作者は奇を衒う・・・
表紙カバーの裏にはそこにも、その舞台に関する精密なシーンが描かれている。
当時はそれこそ穴があくほど読み返した。
36年後には、本当に日本がこの漫画のような世界になっていると思っていた。
当時そんな「重症の中2病」を患った少年がそこにいた・・・(笑)
さて、この漫画の中では、オリンピックがどうなったかは、実際に漫画を読んでご自身の目で確かめてほしいと思う。
何かを魅了する力というのは素晴らしいと思う!
それが・・・たかが漫画でも、されど漫画である・・・
そして今日から1年後のこの日、日本の平穏な日々が今のように保たれていて、東京オリンピックが無事に開催される事を願いたい。
ではでは・・・
]]>
例の映画に出てきたような本当に”奇跡の晴れ女”がいるとしたら、週末くらいは何とかその力に授かりたいとさすがに思ってしまう。
少し前に地質図と、鉱床総覧を見ていてちょっと気になる鉱山を発見した。
ありきたりの金属鉱山なのだが、なんとここだけスカルンに位置している・・・これは何かある!!と察したので、翌日に探索を決め込もうと思いながら簡単な準備だけして床に就いた。
朝起きてちょっとした所要を済ませて早々に向かう・・・しかし車を走らせて30分ほどすると、その方面を覆い尽くす黒い雲が濃くなり大粒の雨が降り出した。コンビニで車を停車して雨雲レーダーを確認してみると、かなり雲行きが怪しい・・・
今日は曇りの予報だったので、レインウエアは家に置いてきたし、ここに行くには厳しくないが沢を遡るシーンもあるので、危険も回避することで別の場所に行く事にした。
急きょ場所を変更したので、かなりの時間ロス!
前を走る枯れ葉マークの軽自動車にかなりいらいらしながら車を走らせた。
目的地周辺に11時過ぎには到着、簡単な昼食をコンビニで購入して山に入れそうな林道を探す。
そうしている内に、山の斜面が人工的に切り取られた場所が目にはいった。
まずはここに行く事に・・・
ここは花崗岩の斜面を人工的に切り取った場所! 初めは何も無いように見えたが、よく見ると林道に透明な石英がぽつぽつと転がっている。多少コケが生えて風化したその斜面に、よく見ると単独のペグマタイトが所々に存在するのが目に付いた。
小さいながらも結晶した石英を見つけたので少し掘って見る事に・・・
目が慣れてくると周辺にいくつものペグマタイトが存在していた。
全く期待できるサイズでは無い・・・(笑)
まぁ出てくる事は出てくるのだが、サイズがダメ!
柱面は透明だが、錐面に長石が入り込んで、独特な文様になっていた。
このようなペグマがあるが水晶が小さすぎ・・・(笑)
そうこうしているうちに、雨が強くなってきたので車にもどることに・・・涼しくなったらまた来てみたい。
この後、林道を登ったり、皆伐地を巡ったりしたがめぼしい物は見つけられず。思い切って標高を上げてみるが、そこでもめぼしい物は採集できず・・・
さてあと一か所・・・と思いながら車を走らせていると・・・スマホに電話がかかって来た!
知り合いの石友さん! 近くのコンビニに車を止めて、30分ほど色々とお喋りをして・・・電話を切った。
まぁ色々と胸につかえていた事が解消されたという、嬉しいお話だったので「よかったネ・・・」と言葉をつないだ・・・
その石友さん電話を切り際に「Limeさん!車にGPS付けられんように気を付けた方がいいよ!」と変な忠告!
最近、なぜか同じ事言われる事多くなったなぁ〜でもまぁ大したとこ行ってないんで・・・私を追っかけてもしょうがないと思います。
コンビニで止めていたので、空になったペットボトルを捨てに行って戻ると、今度はまた別の石関係の知り合いさんからの電話・・・
「今どこにいるんですか・・・?」
「いやぁ〜なんかドライブついでに○○県に探索に来てます。」
「危ない所ですか? 遭難しないように気を付けてくださいね!」だって!!
ここでも30分ほど、仕事がらみも含むくだらん会話をしてでんわを切った。
おぃおぃ、みんな前の記事に引っ張られ過ぎです。
まぁ!そう簡単に遭難しないんで・・・(笑)こんな私のことでも心配してくれるのはありがたいと思いますが・・・
それよりも採集の成果が全く上がらず・・・(苦笑)
あと一か所気になるとこ回って帰ろうかと思ってましたが、これで完全に時間切れ! ここで無理すると、それこそロクなこと無いので今日はおとなしく帰りました。
今日は曇天の探索!蒸し暑くて日本の梅雨らしい日でした。
ではでは・・・
]]>
これから梅雨前線にがかかる所では大雨になっている所もあって、災害になってしまうほどの大雨は避けたい所であります。
鉱物採集の趣味を持っていると、目的の鉱物を得るためにその関連の情報を図書館などで漁る事があります。
そうするとこの小さな日本でも、昔は多くの鉱山が開発されて、多種多様の鉱物資源が採れていたことを実際に知る事になります。
今になってはそんな雰囲気も感じられないほど、全国にあった金属鉱山のほとんどが衰退して閉山や休山に追い込まれ・・・
実際に「金属鉱山」で企業経営レベルで採掘を行っている所は、ホント数社あるかないかになってしまいました。
採掘され目的の鉱石から分離したいモノは、その多くは有用な金属元素であり・・・そのほとんどがこの私たちの生活の為に使われています。
この元素というモノ、もう当たり前すぎて身の回りにあるその存在さえ忘れてしまっているかもしれません。
この豊かな生活を支える物の多くに元素から恩恵を受けている事さえも、実はあまり深く考えたりすることもありません。
まぁそれほど身近に浸透しているという事なんだと思います。
こういう些細な事、振り返る事で日々の生活や自らの思考が大きく変わるので私は出来るだけ感じ取るように
日々を過ごすようにしています。
夏の暑い日、自動販売機で飲み物を購入するシーンを考えてみよう。
日常的にしているこのただ単純な行動でさえも、実は多くの元素と関わりながら生活していると思えれるようになるので不思議だ。
こんな暑い日、DIYをやっていると、自然と汗が滴る・・・熱中症予防での水分補給をかねて、ぶらっと自転車で出かけて、
近くの自動販売機までスポーツドリンクを買いに行く・・・そしてその場でゴクゴクとドリンクを飲むそのごく当たり前の事にさえにも、多くの元素と接しています。(汗にもNaやK・Mgなど、化合物として数々の元素が含まれています。)
極端な言い方かもしれないが、私たちの体の中にでも元素を形成する化合物の一部が入り込んで、これらが生体を維持するために役に立っています。
中には必須元素として色々な作用を示し、多量だと毒になるようなものまでが実は食物を通して生体に取り込まれています。
それはホルモンの生合成に関与していたり、またスポーツ飲料に含まれるようなイオン化された物は神経伝達に関与していて、
体がうまく動くようにするための必須元素となっている事も意外にも知られていません。
話は脱線するが・・・
人の体を形づくる元素の中では一番多いのは酸素で、質量比では61%を占める、
次いで炭素23%、水素10%、窒素2.6%、カルシウム1.4%、リンが1.1%となっている
これに硫黄、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウムを加えた11種類の元素で人間の体の約99.8%までが構成されています。
そしてこれらの元素は「必須常用元素」と呼ばれています。
残り0.2%に含まれる重要性
以下の元素は特に生命維持や体の発達、正常な生理機能では必要不可欠になっているモノ
しかし限度を超えるような摂取をすれば、毒にもなりかねないので注意が必要になってきます。
☆は特に必要とされる必須微量元素と呼ばれるモノ
「微量元素(9種類)」と呼ばれる元素の存在
・鉄(Fe)☆
・フッ素(F)
・珪素(Si)
・亜鉛 (Zn)☆
・ルビジウム(Rb)
・ストロンチウム(Sr)
・鉛(Pb)
・マンガン(Mn)☆
・銅(Cu)☆
「超微量元素(14種類)」
・アルミニウム(Al)
・カドニウム(Cd)
・スズ(Sn)
・バリウム(Ba)
・水銀(Hg)
・セレン(Se)☆
・ヨウ素(I)☆
・モリブデン(Mo)☆
・ニッケル(Ni)
・ホウ素(B)
・クロム(Cr)☆
・ヒ素(As)
・コバルト(Co)☆
・バナジウム(V)
あまり聞いたこともないような多くの元素が体内に取り込まれているので不思議です。
前記述の自動車や建材などに使用されている金属類は、私たち身の回りでも比較的多く使用されて、それに接しながら生活が成り立っている事はいまさらいう必要はないと思います。
そんな元素でも最近は、レアメタルという希少元素に注目が集まっているんです。
鉱物採集をやっていたり、石や宝石などの貴石を収集していると、おのずと貴金属と触れ合う機会が多くなります。
私はやらないが、各地を回り自分で砂金堀りを楽しむ方もいると聞きます・・・
採集した石を加工して指輪にしたりするときにも、リングは銀や金などの貴金属を使い作る事も少なくありませんよね・・・
そんな貴金属類もざっくりとまとめれば、レアメタルに位置し、錆びたり腐蝕されないという性質を利用して、それは昔から硬貨に使用されたり宝飾品用途に用いられてきました。
貴金属の定義の中には、腐蝕したり錆びたりしない事があげられます。
「腐蝕しない=イオン化」しないその性質は、人が身に着ける装飾品としては絶対的なモノで、純度の高い貴金属であればあるほど金属アレルギーの恐れも無くなってきます。
この金属アレルギーは人によっては重篤な症状を表す事があるので、肌が敏感な人や、過去にアレルギー症状が出た方は特に注意する必要があると言われている。
最近は人工関節や歯のインプラントなど治療目的で、体内に金属を埋め込む施術をすることも多い、その場合も機械的強度を持ち合わせながら、体の中で溶けたり、二次的な反応をして人体に悪影響を及ぼすことが無いような物が数々開発されています。
そこには一般的に目にするプラチナ・金・銀などの貴金属類とも違い、コバルト、バナジウムやタンタルと言ったそれは普通の日常生活を送っている状態では見る事も手に取って触れる事もないような特殊な元素で出来た金属材料が用いられている事は実はあまり知られていません。
以前にはこんな記事を書いてみたことがあります。
http://limejuice.jugem.jp/?day=20180804 「尊い鉱山の話し・・・」
タンタルやコバルトはレアメタルでもあり、最近では最先端の産業を支えるレアメタルの一つです・・・
ネットで調べれば色々と出てくるので、ここでの詳しい説明は割愛させて頂きます。
今まではあまり人目に触れるような場所では使われていなかったこのようなレアメタル類が、最近では比較的身近なモノになって私たちの前に姿を見せるようになってきました。
第3章ではそんな身近なレアメタルについて書こうかと思います。
ではでは・・・
]]>
最後に激しい雷雨が来ると梅雨も終了です。
いつもフィールドにご一緒してくださる石友さんに、今回は私と息子の買い物に付き合ってもらいました。
ここは会員じゃやないと入れないお店なので、私たちはその会員ではないため、会員さんである石友さんが同行してくださいました。
そこで買いたい物がいっぱいあったので、とても助かりました・・・ありがとうございました。
買い物は無事に済ませてから、とある施設に立ち寄りました。
最近、テレビ番組でも有名になった岐阜の羽島市にある企業さんです。
ここは遺跡の分析を得意としていて、色々な分析装置で岩石や遺跡から出土した物を分析している業務を請け負っています。
得意としているのは、特に炭素年代測定と言って、加速器を使って出土品の年代測定を行っています。
では私がなぜこの企業と関係があるかなんですが・・・実は数年前からこの企業様との研究に私が足を突っ込ませてもらっているのでとても懇意にして頂いています。
研究の内容は、「炭素同位体14Cを含まないマウス」を作り出すという研究
成功すれば、世界の製薬業界の創薬開発の現状がひっくりかえる!くらい画期的な方法!
当時社長の藤根様と群馬県の加速器(AMS)がある施設にお見えになる、東京大学の原子力総合研究センターの助教授 小林紘一先生と一緒に、とある装置の設計を携わらさせて頂きました。
まあそんなんで、折角鉱物採集やってるんなら、どうやって鉱物が分析されるかなども見ておいた方がいいと思い、石友さんをお誘いしたわけで、対応して頂いた企業の藤根様にも手厚く説明を頂く事が出来ました。
お忙しい所お時間を割いてご相手頂きまして、本当に感謝いたします。
この写真見て・・・とあるテレビ番組を思い出した方は多いかも!
翡翠好きのmoriさんに、藤根さんが翡翠の原石を持ってきてくださいました。
次に二人に分析装置の概要を解かり易く説明してくださいました。
実際に翡翠を分析してもらっています。
こんなことで、色々な興味深いお話も聞きながら2時間程度お邪魔してしまいました。
帰りには北海道の黒曜石のサンプルまでお土産に頂き、ありがとうございました。
私は研究所にいるので普段からこういった分析装置には接する機会がありますが、一般的な方には装置すら中々見る事ができません、詳しく知らなくても、どうやって分析されているのかなどは見る事が出来れば、今後何かの役に立つこともあるかと思い、今回はそんな場をセッティングさせて頂きました。
お忙しい所、快く対応して頂いたパレオラボの皆様方には、厚く御礼を申し上げます。
大勢でお伺いしてお騒がせいたしました、誠にありがとうございました。
ではでは・・・
]]>
先週は山の中で迷って少しビビったが、そんな事も忘れて昨日も別の地域に探索に出かけた、でも採集ではなくて「ここではあくまでも自然観察」というカテゴリー・・・(笑)
数年前に、崩落したペグマタイトが堆積した場所から沢山の水晶やトパーズを産出したとかで有名になった産地、SNS界隈ではそこに土地を持っていると称される地主??と思われる人物の、ちょっと理解しがたい内容の投稿で、私も息子も気軽に近寄りにくかった場所でもある。
まぁここまで言えば鉱物採集をやっている方達であれば・・・「あれか?」と解かる人は沢山いると思うので、その件に関してはこれ以上ここで書くつもりもない。
(ただ興味があるのは、その地権者と、山の境界の真贋について本当なのか?、まぁそのうち息子の林業関係の仕事の関係者から林斑図を取ってやろうかと考えているが・・・笑)
実はこのフィーバーの前、台風の去った後に私と息子でこの周辺にある数か所のガレを見て回ったこともあった。
いまから思えば「そりゃ、あそこまで掘り返したらまずいやろ!」という事態にまでなったことで、そこまでやるのかと!当時は驚きを覚えた事がある。
まぁそんな感じなので、色々と面倒な事になってもイヤなので、今回は鉱物を採集するわけでなくあくまでも自然観察に徹してみた。ここは昔から主峰の岳山に通ずる登山道が沢山あるので、さすがに登山目的のそれらを禁止できるわけではないという解釈のもとにである。
ふもとの道から見上げると見える魅力的な立派な岩場の数々!
前から山の中腹から高所にある岩場の観察に行ってみたかったので、今回は楽しみでしょうがない!!
そして、「純粋な登山???&地質観察」に、これで文句を言われる事はない・・・なのでザックには採集道具類は一切入れてもこなかった。でもポケットは取り外す事出来ないので、ふとしたことで勝手に石がポケットに入ってしまうのはいたしかたない・・・(笑)
石の採集ではなくてあくまでも登山とクライミングのスタンス、でも他県ナンバーが停まっていると怪しいので、乗って来た車は果てしなく遠くに駐車して、徒歩でのアプローチ!歩くのは全然苦にならないのであえてそうしてみた。
例の人物が住むと思われる家の前を堂々と通りすぎて獣害防止用の柵をあけて山に入ってみた。
途中の谷に落ちていた「透明で淡い青色した小石」は見るだけでポケットには入れず?おぃおぃホントかよ!(笑)
とにかく遠くに見える岩稜を目指しました。 でもただそこに行くのに尾根を伝うだけでは面白くなので、後になって特に有望そうな谷も確認しながらの登山をする事にしています。
今回は予想外の事にも対応できるように、私にとってはほぼ完ぺきな体勢
これで登れない岩は無い!!
ザックには30mのロープを入れてきた。
今日は意外にも涼しくて、谷を吹きぬける風のせいで、あまり汗もかかないで済みそうだ。
ノコギリクワガタがいた。
目指すはあそこ!!
岩登りで文句言われる筋合いはないだろう! でも岩を傷付けたと、いちゃもんもイヤなので、念のためボルトやハーケンは使わなくて、あえて「ナチュラルプロテクション類=以下ナチュプロ=カムデバイスやナット類」を沢山持ってきた。
閉口したのは、谷からガレに取りつく時に現れるこのシダ・・・深いと腰まであります。
マダニは少なめ! でも全くいない訳ではないので、虫よけスプレー類は必須です。
人に会うのも嫌なので、あえて登山道がありそうな明瞭な稜線を選ばず、鉱物が落ちてそうな有望な谷から、直接登れそうな岩稜帯部へのアプローチをしてみる。こういう場所を歩いて行動するには少しキツイがこの方が人が入ってなくて色々な物が発見できるので嬉しい。 そして誰かが入っているという痕跡も残りにくい。
詰めた場所の1本奥の谷に面白そうなガレ場が広がっていたが、こちらはまた次回にしたい
ゆっくりと色々と確認しながら登って、2時間もしないうちに、上部岩稜線部分に到着しました。
お天気も良くて、下界の村がとてもよく見えます。
ガレには獣の足跡は沢山ありました。 形成している粗粒花崗岩は質はいいが、ペグマタイトに成長している部分は比較的少なめ。
アプライト質の地質もあって、何か出るとしたらこのラインかなぁ〜と思いながら、近くにある大きな岩を色々と見て回りました。
稜線の部分にこんな岩があったので、写真を撮ってみました。
そして風が心地よいこの場所で軽く昼食をとります・・・
ロープを張って、急な1枚岩に下りてみました。 ここもペグマタイトは少なめ!
荷物はそのままにして、このまま急峻な岩を降りて谷を目指します。 このあたりだと、水で磨かれてツルツルの岩肌になった落差2m程度の滝が連続していました。これはこれで面白い
さすがにこれだけ深く谷に入ると、人が入った形跡はなくなってきます。
大小の石英やペグマタイト片が沢山落ちてました。
鉱物よりも面白かったのは、綺麗な水なので「サンショウウオ」の子供が沢山いたことですね!
手を水でよく冷やしてから、写真撮影用に取りあげています。
詳しく知らないので名前などは不明です。もちろんこの後すぐにリリースしています。
上流部では花崗岩の一枚岩になって、とても滑り易くなっています。
流れで運ばれた石が堆積した部分には石英、もしくはそれ以外の鉱物と思われる透明な破片が目立ちます
降りた谷を再度登ってきました。今度は南にあるもう一つの尾根に移動します。
岩場に取り付きながら、今度はここから下に向けて下山しますが・・・花崗岩の風化が激しくて、ナチュプロのカムのフリクションが甘くヒヤヒヤします。
場所的には何か出てもおかしくないですが、ペグマタイトは少なめ!
高所より少し下がった部分の方が、ペグマタイトは多いような気がします。
この谷を下って、谷に落ちている物を観察しながら下山します。これ見かけによらず結構な角度あるんですよ・・・(笑)
こんなとこ降りてきたんだ・・・と思い、振り返って写真を撮りました。
岩稜帯の真下にあたる谷はとても急な角度で切れ込んでいるので、かなり危険です。
このまま稜線をたどり、もと来た場所まで降りて今日の自然観察は終了です。
この山は急峻で人を寄せ付けないのか、動植物色の濃い魅力的な山でしたね。 あえて写真には撮っていませんが他にも赤ガエル類、先程のサンショウウオでも種類が違うもの??、そして日差しが差し込む岩場の部分には野生ランの岩チドリや、山の中にはスズムシソウなども目立ちました。こういう生物多様性が保たれている場所は大切にしないといけないと考えます。
さて地質的には、高所の岩稜帯ではペグマタイトは少なめ、標高を少し下げると、アプライト&若干のグライゼン化した場所とペグマタイトの多い場所が出てくるといったところなかなぁ〜
何か出るならこのライン・・・もしくはこれらの脈が崩落して谷に堆積した場所を探して、川底の堆積物のフルイがけをすれば、比重の重い鉱物類が採集できるかもしれないと考えてみた。 でもこれはあくまでも私の単なる考察にすぎない。
今回は極めて狭い範囲しか見れていないのでまだまだ調査は必要かと考えられます。
まぁ基本的には「地主??以外は採集禁止??」と言われている場所らしいので、ここでは観察のみにしておいた方が無難と思われれます。
ではでは・・・
]]>
昨日は出勤だったので、少しゆっくり目に起床しました。朝起きたら青い空と日差しもあって、それでも空気も乾燥していて、比較的過ごしやすい日・・・
描きかけの絵を描こうと思ったが、外の様子を見たら何となく出かけてみたくなり、急きょ予定変更・・・!!
昔探しに行った産地に足を運ぶ事にしました。今日は軽く見て回るつもりだったので、いつものような装備が入っているザックは家に置いてきて、簡単な服装と装備のみ・・・
ここはペグマタイトは多いが、水晶にはなりにくい地質、それでも見つける事が出来れば、薄いスモーキークォーツが採集できた場所です。 でももう何十年も足を運んだ事がないので、最近の様子はどうなっているか全く見当も立たず、なので折角なので軽く見てこようかと車を走らせました。 現地に到着したのは12時を回った頃、近くのコンビニについて、「フランクフルトとから揚げ棒」で軽い昼食を取り、リュクサックにスポーツ飲料1本とお茶1本を放り込み、かなりの軽装で行動開始をしました。(これがそもそもヤバイ事の始まり・・・)
登山道までは車で入れますが、そこからは歩きになります。 川沿いの山道を上がるのですが複雑な地形でも無い事もあって、携帯の電波も通じないので、落とすといやなので車のダッシュボードに放り込みました。
私の足なら往復しても3時間程度、なので極力軽装で川をさかのぼります。
斜面が崩れた場ではこのようなペグマタイトが目立ちます。
雨の影響もなくて川面の水も澄んでいますので、川の中もよく見る事が出来ました。
このように斜面が崩壊した所があるので、崩落部分を確認しながら上流を目指します。
チンワルド雲母が多数付着したモノを発見
一部結晶面が付いた石英を発見、持って帰るほどの物でも無くて捨てました。
斜面下に石英とペグマタイトが散乱する場所を発見、10mほど岩をトラバースした岸壁に多数のペグマがありました。
でも場が悪くて掘りこめず、ここはまたの機会としました。
垂直の岩場にはよく見ると多数のペグマタイトが顔を出しています。
花崗岩の岸壁に走る縦脈のこの白い粘土から、一部結晶化した石英が沢山出てくるので、足場を確保して掘りこめば何か採集できる可能性がありそうです。
採集した物を水で洗ってみました。 でも完全体ではありません。
これも写真が見にくいですが、半透明で3面ほど結晶面が付いていました。
斜面の堆積に落ちていたカリ長石と石英
この部分がすべてが単独のペグマタイト・・・斜面のいたるところにありました。
このあと30分ほどさかのぼった地点で、広大な崩落地を発見しましたが、めぼしい物は発見できず
実はこの時点で天候が不安定になってきたので、戻る事にしました。
しかし帰りにある支流を覗き込むと、無数の石英が川に落ちている谷に出くわします・・・
木が多くて少し陰鬱とした谷ですが、川の中や斜面には一抱えほどもあるような石英塊や川の中にも多くのペグマタイトが散乱していました。 「これは何かある!」と思う瞬間・・・これがまた「魔がさした瞬間でもありました」
花崗岩に混じってとにかく大きな石英が沢山転がっている谷でした。
実はこの時点で17時を回っていたのかもしれません。 この石英の出所を追いたくて、谷をどんどん遡ります
ゴロ岩だったものが、大きな一枚岩の滑滝状になっても転石の石英は続きます。
落ちている石英を拾い上げてアル物がついてないか確認してゆきます。
実はこの時点では、まだ自分が軽装だった事と予想以上に時間が経過している事にも気づいてないんです(苦笑)
落ちている石英に、完全に取り憑かれてました・・・
植生が大きく変化しだし、大きなミズナラが混じるようになって、この時点でかなり標高を稼いだ事に気づきました。
たまに周りが暗くなってポツポツ雨が降り出したので、引き返そうと思い元の谷を下ろうと思いますが、谷の滑滝状の川床がツルツルで危険きわまりありません。いつもならザックに掛けているスリングもすべて家に置いてきています。なのでロープなんか持っているわけありません(笑)
そして時間を確認しようとスマホを探した時に、車に置いてきた事を思いたしました。(何をやってんだか!)
もってても電波拾えんし・・・
でもなんか嫌な予感が脳裏を横切ります。
こういう時はとにかく「尾根を目指します」これは絶対に大切!!
軽装なので斜面を登るには楽です・・・でも登っても明瞭な尾根筋に出ないんです・・・尾根に出たと思って稜線を歩き始めると谷に下りてしまうという状態を何度も繰り返しました。さすがにこれには焦る・・・(汗)
昔に山岳小説か何かで読んだことのある、尾根筋と川の流れが逆になったような錯覚に陥る「さかさま谷」と言うやつにそっくりです。(因みに奥美濃にあるブンゲンの周辺の谷筋もさかさま谷と呼ばれています。)
禁猟の日に山に入った猟師を、怒った山の神が源流部に迷い込ませて取って喰うという話のあらすじが妙にリアルに頭の中を回りだします。
時間にして2時間ほどさまよいました。
下っても植生は変化せず・・・そのうち自らが登って来た方向も解からなくなってしまいました。
水音が聞こえる谷に行っても、この状態で降りれば必ず滑落事故を起こす恐怖が脳裏をよぎります。そもそもこの時点でどの谷に下りていいかわからなくなっていました。
こういう時はとりあえず落ち着くのが先決! コンビニで買ったお菓子を薄暗い森の中で食べてみました。
こんな状況でも論文で読んだ事がある記事の一部を何故か思い出しています・・・脳が混乱している時にある意味・・・脳の「記憶野」のみが覚醒してどうでも無い記憶がよみがえるという事が起きるそうです・・・今日初めて経験しました。
普段は絶対に覚えてないような事・・・二日前の夕食のメニュー・・・このお菓子を買ったセブンのレジの店員さんの名札に書いてあった名前(ひらがな4文字=あめ○○ さん)でも顔は全く覚えてない!?
何故か?その時「おやつ!ですか?」と声をかけられた事? 今から思えばナゼ?
でも肝心な頭に入れた地図が出てこない・・・(笑)
そういえば昨日、仕事を終えて家に帰った時に、家内がまじめな顔して突然!「最近、あなたが突然亡くなる夢を見る」と言われた事・・・おぃおぃ縁起でもねえぞ!冗談きつ過ぎ!!じゃぁ早めに保険掛けといた方がいいぞ!ってアホな話をしながら・・・笑っていたが・・・さすがに今日は背筋に冷たい物が走った・・・
すでに薄暗い周りの状態から、太陽はすでに沈んで黄昏時も過ぎている感じです。スマホが無いので時間の経過が解からない・・・久しぶりに味わう不安感!・・・ここで無理に行動して、足をねんざしたり、骨折することで身動きできなくなると今度は、ジワジワ衰弱しながら死ぬ事になり「死への恐怖感」にさいなまれます。これはさすがにヤバイのでとにかく冷静になります。
まだ目が利く間にリュックサックの中身を確認する・・・いつものザックなら非常食のナッツやアメや柿の種が入っているがそれも無い・・・ナッツ類は先日切らしてしまい、コンビニで買った菓子と、小さなポケットに以前の採集の時に石友さんから頂いた、ジップロックに入った白い軸が付いたアメ(メロン味)が出てきた、こんな時の非常食としては甘いものは、脳に効くので冷静な思考能力を維持するにはとてもありがたい!
いつものザックならヘッドランプは予備も入っている状態なのに探したがそれも無い・・・当り前か!!自分で入れてないのであるわけがないのだが・・・ヘッドランプがあるだけでも全然違う。
あとはライター!いざとなれば火を燃やせば暖を取る事は可能だが・・・残念ながらライターも入れてなかった(笑)
山であわや遭難と言う所まで行きそうになったのは、これまでに3回ほどあります・・・でも運がいいのか寸前で回避して自力で下山しています。
1回目は北アルプスの冬山で、発達した二つ玉の低気圧で大荒れになって、2.5日のビバークした時、燃料と食料がギリギリでインスタントみそ汁を10倍くらいに希釈して飲んで、チキンラーメンは少しづつそのままかじって食べていた。雪を溶かして水を作るための燃料が底を尽きたら、死ぬというある意味解かり易いカウントダウンをテントの中で数えていた。
この時は同じ山でも、すこし高所でパーティー数組が遭難して確か4名が亡くなっていた事を下山してから聞いてかなりびびった。なので、薄いみそ汁を飲んだり、ベビースターラーメンをかじると、耳の奥で四六時中テントに当たり続ける雪の音がよみがえるので、この年齢になっては少し勘弁です。
携帯電話も無かった頃なので、下山したら当時付き合っていた彼女に大泣きされて大変だった思い出があります。もうダメダメな男でした。なので最近はそういう事にはならないようにちゃんと周りにも気を使って行動しているつもりですが・・・いつも出来ているか不安になります。
2回目は高所の場所での落雷に遭遇した時・・・
そうして3回目は北海道の山で濃霧に巻かれて山中でまる1日足止めを食らった時!この時は7月だったのに寒さで歯をガチガチならしながらビバークした。もう少し気温が低かったら多分・・・凍死していた。
とにかく「天候急変物」が多いが今回は完全な「時間切れの道迷い」である。これは恥ずかしい!
まぁしいて言えば、今回は同行者がいなくてよかった、不安な目に合わせてしまったり、周りに迷惑かからなかった事がほんとよかった・・・まさに不幸中の幸いですね。
同行者を巻きこんだら、自分が死ぬにしてもそれでは死に切れないと思う。
なんか色んな事が思い浮かんだ・・・いつもなら近場でも家族にはどこに行くか必ず伝えてくるのに、この日ばかりは「メモ」さえ置いてこなかった事。だから多分、息子さえここに来ている事は予想付かないと思う。
「明日会社無断欠勤になるなぁ〜」とか、「お客さんにアポイント取ってあるのに信用なくすだろうなぁ〜」などなど・・・
怪我している訳ではないので、明るくなれば移動できるが、上はTシャツ1枚なので今夜雨が降ったら凍死するかもなぁ〜などなど・・・
まぁこういった事、いちおう場数は踏んでいるつもりなのですが、「走馬灯のスイッチがON」になって、冷静になればなるほど色々と思いつくのでいけません・・・(苦笑)
なぜかふと、時間が知りたくなって閃いた!そういえば、カメラのデイトがある!と思い立ってコンパクトデジカメを見てみた・・・時間の日付はとんでもない日時を指していた。(苦笑) おぃおぃちゃんとセットしとけよ!と自分で自分に突っ込んでみた・・・(笑)
段々と闇が広がりミズナラの巨木が黒いシルエットを際立ち始めた頃、不意に見上げた空に「上弦の月」が出ていた。
これが転機に・・・ここから今の月齢の月が見えるのはおかしい! この時点で自分が全く真逆の方向に進んでいた事が判明、この月を右手に取って進めば戻れると確証を得たので、目が利く間はその方向に進路を取って歩いてみた。
しばらくすると見覚えがある大岩にたどり着く事が出来たので、そのまま少し危なげに谷を下ったら登山道にでられた。ほっとした・・・
なんとか駐車場に戻った時は周りは真っ暗になっていました。
ズボンや靴はドロドロ!
Tシャツなんで腕はひっ掻き傷で傷だらけ・・・
まぁ怪我もなく帰ってこれただけで、もうけものの1日でした。
でもなんとか21時までには帰宅できました。
>家内がまじめな顔して「最近、あなたが突然亡くなる夢を見る」・・・なんじゃそれ!マジで笑えんぞ!
でもとりあえず今回これも回避できました(笑)たぶん回避してるよね・・・ちょっと不安
山では無理は禁物です。今回のように特に単独は危険です。
鉱物採集といっても相手は自然なので、自分の力量に応じ何かあっても回避できるようにしておいた方が無難です。
皆様の教訓となればと思い掲載しました。
遭難してたらこの記事もかけてないなぁ〜(笑)
ではでは・・・
]]>
前日に石友さんのmoriさんに連絡を取っていたら、「明日○○の場所に行こうと思っているんですが・・・」という話の展開に・・・
でもご夫婦でドライブがてら出かけられるという事なので、邪魔するのも悪いと思いながら・・・
私は「誘われているのか?、それともなにかアドバイス欲しかったのか?」これまた解かりづらいような話の展開に・・・(笑)
こちらも深入って聞くのも申し訳ないので・・・
まぁ、、、それだったら「ついでにあの場所見てきて!」と近くのポイントだけ連絡して、その日は就寝してしまいました。
翌朝(今日)起きたら、凄くいいお天気ではないか?
「もしかしたら誘ってくれてた?」と何故か胸騒ぎがして・・・(笑)(胸騒ぎとは普通言わないのだが・・・笑)
運がよければ合流できるかもと思い、あえて連絡も入れずして、ダメもとで車を走らせました。
そしたら昼食を購入しようと入った、現地からさほど離れていないコンビニで、これまた運よくお二人に合流できることに・・・
そのまま目的地に・・・
ここは静かな林の中を流れる川、上流部から流れてきた風化した花崗岩のマサや、岩石が堆積している場所を探しました。
そんな中、moriさんが発見した白い石・・・段差があって採りにくい場所であったので上から見ていたが、何となく透明感もあって、同じように落ちているペグマタイトの石英とは少し感じが違う・・・
だれも取りに行かないので・・・
私がしびれを切らして川の斜面を下り拾い上げると、長年の川摺れで角が取れてはいるモノの、水晶の面と思われる部分が確認できました。
汚れていて写真うつりが悪く・・・少し解かりづらいですが、面がある部分は上になります。
まぁこういった物でも自分で見つけると嬉しくなるものですよね!
ではでは・・・
]]>
各所で時折にわか雨は降っているようだが、今年の梅雨はホントにおかしい! このまま降らずしていると、地域によっては夏の渇水が心配になりそうだ。
息子は手を怪我しているので、今回も単独で探索に出かける事にした。
地質的にはあまり面白くない場所・・・でも昔に水晶が採れたという噂を聞いたので、地図で選んだ場所にドライブついでに車を走らせました。
地元の方ぐらいしか入らないような林道をどんどん進み・・・目的の場所に・・・
斜面にこのようなでかい白い大岩が点在していた。
登って近づくが・・・思っていたものとは違った。これでは結晶化までにはならない岩質
珪質泥岩・・・まぁ石英分が凝縮されてはいるものの、チャートにもならず・・・
熱変成も受けるような地質も近くにないため、これで終わり・・・
珪質部分もキラキラ感が無い、地味な白色の陶器のような質感
周辺をざっと見てみても、これではだめなので深追いせずに帰路につきました。
なかなか難しいなぁ〜
折角読んでくれたのに地味な展開に落ち着きすみませんでした・・・(笑)
ではでは・・・
]]>こういうの続く年は、梅雨が長引くことがあるといわれています。
先日の大きな低気圧が通過したせいで、大気の状態が不安定になり各地で激しい雨になったが、これはこの前線の影響ではない。
なので土日は出かけられなかった人は、多かったのではないだろうか?
そういえば、その前の週も計画していた登山兼鉱物採集が雨のため流れた・・・
この時期、長雨の影響で家で過ごす時間が多くなる・・・そんな時に時間をつぶす方法が無いとホントに困る。
私は出かけられなくなるこの時期にやろうと、あえてやりたいことをこの梅雨の時期のために取っておいたりしている。
それが・・・標本の整理とDIY工作・読書・・・そして絵を描くこと・・・
私も昔から気まぐれで絵を描くことがある。どちらかというと水彩画が得意、油はやらない・・・でも最近は色鉛筆との複合塗りで描くことにはまっている。
絵は時間つぶしに最高な趣味、とても根気のいる事なのだが、これが熱中すると昼飯を食うのを忘れるほど没頭できる。
私は好きな音楽を聞きながら、描くのが好きだ・・・頭が空っぽにして没頭できる。
実は最近、息子が絵の腕を上げてきた。完全に遺伝してるじゃん!!・・・(笑)
不思議な事に、息子もヘッドホンして好きな音楽を聞きながら絵を描くところまで一緒・・・
彼の絵については、すでに彼がやっているインスタグラムで知っている方は多いと思う。
彼の場合は「点描画」得意として、主に自分で育てている多肉植物を描いている。
そんな絵でも、インスタグラムに写真を載せたら、たちまち買い手が付いた・・・まじかよ!(笑)さすがにこれには驚いたぞ!!!
それも向こうから「売ってくれますか?」とのこと・・・それもこんな「名前」もない素人の絵を、結構な金額で買って頂くことになった。
インスタグラム内のダイレクトメッセージで交流した相手に買ってもらえることになったのだ。
ありがたい事に、そこにはまさに自己満足からセミプロになった瞬間である。
買って頂くとなれば大変だ。「額装」が必要になる。
なので、私の昔から行きつけの画材屋で早々に「額装※1」してもらうことになった。これでやっと売り物になる。
※1 額装とは、読んで字のごとく額に絵を入れてもらい飾れるようにすること、スケッチブックに描いた絵がこの額に入れる事で、まるで魔法のように素晴らしく切り取られる! ただ額に入れるだけでなく額縁の中に「マット」と言われる、厚紙で作った窓枠を絵のサイズに合わせて切ってもらい、それをはめ込んで額に入れる。
だれでも、手書きの絵を画材屋に持ち込めば、すぐに額装をやってくれるのだ。
さてさて、今回はブログ・ネタという事もあって、そんな作画風景を私が写真で撮影してみました。
上は特殊な極細の水性ペンを使って、点を打っていく方法で描いている。
下の絵はボールペンを使って細かな線を引いてゆく方法
こういうモノ・・・見ている方が必ず思うのは、「作者がどんな風貌をしているか?」とても気になる所。
そこにも焦点を当ててみよう! いちおう肖像権はあるので、息子には許可を取ってあります・・・(笑)
あえてモノクロで・・・
細いペンで下書きをして、それに点を描いてゆきます。
右手を負傷して、少し前までは左手で書いていましたが、最近は右手でも何とかペンを持てるようになった。
でも食事のときは、まだまだ使いづらく箸を左手で持っています・・・(笑)
因みに私も「利き手無しの両刀使い」なんです。
知り合いの石友さんに「彼は利き腕を負傷した画家??」というような言い方で揶揄したら、なぜか「かっこいい!」と言われた。
マジか!!こういうのが、かっこいいのか?!・・・・(笑)
こうして点を打ちながら、更にそこにペンの色を変えてグラディエーションを付けてゆきます。
この時点で、サボテンに棘が書き込まれています。
これから仕上げになります。 鉢底の陰影を入れたりサインを書きます。
作品は「名=サイン」を入れてから、黒いマットを入れた艶消しブラックのアルミ額で額装してもらいました。
この作品に使われている鉢のメーカーである「コネクト」さんにも、鉢を描くことの承諾を得ております。
コネクト様・・・快諾頂きましてありがとうございました。
この左側の絵も別の方に買っていただけました。
この度、購入してくださった皆様、ホントにありがとうございました。
これで彼も更に上達するでしょうね・・・また機会ありましたらぜひ宜しくお願い致します。
他にも描いていますので、見たい方・絵が欲しい方は以下のリンクまでお問い合わせください・・・持っている多肉植物の写真あれば絵のオーダーも受けるそうです。 インスタやってみえない方は、こちらのブログの「コメント欄」からでも結構です。
instagramリンク先 : k_plat_mineral
https://www.instagram.com/k_plant_mineral/
ではでは・・・
]]>
はんか梅雨に入った気がしないんだけど・・・今年も異常気象になっているのだろうか?
昨日は有給を取得するために仕事を休んで、久しぶりのボランティア活動にでた。
きっかけは、少し前におなじボランティア仲間の方に久しぶりに声をかけられての参加になった。その方も久しぶりの参加らしい!
下の写真は、この地域のボランティリーダーのTさん
国内で初めての非血縁者間での骨髄移植者に選ばれた方、業界ではもう有名人・・・NHKのプロジェクトXで物語りにもなった有名な方です。 私達ボランティアにも、いつも気にかけてくださるとてもいい方です。
今日は地元の大学内での、献血バスとの献血併行登録会です。
私が過度のストレスでお疲れなのを察してか「ボランティア行きましょうよ〜」と今回も活動に誘ってくれたNさん、ほんと気分転換になりました・・・ありがとうです。
いつもスマイルが素敵です。「ちょっとぉ〜SNSバエしないんで・・・」と言うのを無理やり撮影しました。
日差しが強く暑い中、紫外線対策バッチリで協力してくださりました。 お疲れさまでした・・・ありがとう!!
持ち前のスキルで学生さん達への声かけも凄くお上手ですよね。
献血には「乃木坂」のおメンバーが応援キャンペーンを繰り広げています。
おじさんには、どの子がどういう名前なのかサッパリです。てっ言うよりどの子も同じ顔に見えるぞ!・・・(苦笑)
さすがに本人達はこれないので、このような等身大写真看板です・・・(笑)
私たちは献血の呼びかけです。
ハローキティのポケットテッシュを配りながら、学生さん達に声をかけてゆきます。
奥のバスが受付で、手前が献血バスです。
看護師さん達が手際よく献血をしてくださります。
午前中は数人で11時からの早めの昼食です。
私たちは大学内では学食があるので、そこで早めの昼食を取り、学生さんがお昼休みに入った時間を狙い献血と登録会の呼びかけを行います。
ここの学食は値段もリーズナブル、そしてかなり美味しいです。
私はおろしカツを頼みました。 サラダ・みそ汁・ご飯を付けてこの値段!
ご飯を小にすればワンコインで食べれます。
驚いたのが、カツが切ってない!! みんな気にする年代でも無いので、そのままかぶりついていました・・・笑
さて昼からの登録会開始です。
この学生さんが登録してくださりました。「ありがとうです!」
献血待ちの時に骨髄バンクの登録に関して説明をします。「後ろ姿でも写真いいですか?」と聞いたら快諾してくださったので写真を撮らせてもらいました。
今日は学生さんが昼から授業が無いという事で、けっこうな人数が献血に訪れてくれました。
それでも、ノルマにはまだ遠いとの事でしたので、私も400mlを提供しました。
看護師さんがとても上手で、初めチクッとはしますが刺した後は痛くもありません。
無事に400mlを抜いてもらいました。
私は今日で20回目です。
このように献血専用のバックの中に溜められます。
これで約400mlになります。
そのあと、突然の雷雨が通り過ぎて雨降る中でも、協力してくれる学生さん達が途切れることなく来てくださいました。
骨髄バンクの方にも、4名の学生さんが登録してくださりました・・・ほんと感謝です。
雨は30分程度であがり、私たちが帰る頃には青空が見えていました。
最近、私は仕事で過度のストレスが溜まっていましたが、ボランティアの仲間や学生さんとの会話でストレス発散出来た事がすごく良かったです。 若者達の協力的な姿勢にも感動した1日になりました。
献血してくれた学生さん、そして骨髄バンクに登録してくれた学生さん達・・・忙しいのにお時間割いて協力してくださりホントにありがとうございました。感謝です!!
こうやって多くの若い人たちにも、社会貢献としての協力姿勢が伝わればとても嬉しいと思います。
ではでは・・・
]]>
それは梅雨前線が太平洋の下の方に停滞しているからだ・・・これが上にあがり梅雨前線の下側に入るようになると、梅雨特有のあのムシムシした気候になる。さて今年の梅雨はどうなるのか楽しみだ。
標本の整理をしていたら、数年前に採集したカルサイトの結晶が出てきた・・・
この山の物はちょっとした特徴がある。
普通の見かけはまぁ、残念ながら海外の物と比べると見劣りしてしまいます。 ただ紫外線を当てるとその見劣りは多少払拭されるのではないかと思い、そんなカルサイト君の名誉挽回?を狙い記事を書いてみた。
この山は大部分が石灰石の山で、今でも稼働中の鉱山になっている。なので鉱区は基本立ち入りは禁止! カメラもあるので不法侵入の場合は厳しく取り締まられます。
でもそんな鉱区以外の場所にでもよく見ればカルサイトの結晶が落ちている事があり、いまでもそれを拾う事が出来きます。
特徴としては、山の中央部を北東から南西方向に安山岩の貫入があり、その脈に沿って現れるカルサイトの入った部分から採れたものは、金属鉱物の影響と火成岩の接触変成部分に含まれた希土類元素の影響で、紫外線下で明瞭な蛍光を示すものが存在する。
特に安山岩付近の、結晶性石灰岩の周辺に存在するガマから採集できるものは、犬牙状(けんが状)また犬牙歯状(けんがしじょう)と通称される鋭く尖った結晶群をしていて、テリのある黄色を帯びた透明の結晶の物が採取できる。
そういった部分では、大きなサイズのポケットを有し、赤土のような粘土の詰まった部分の場合は、鉄分の影響を受けて赤い特徴的な結晶をしている物も採取できる。
特に透明で黄色くテリのある結晶の場合、結晶成長面の先端部分にインクルージョンされた赤褐色した希土類泥が紫外線によって赤く明瞭な蛍光を示します。
※標本の向きとカメラの位置は固定、紫外線ライトの波長だけを変えています
白色蛍光灯のみ。
これは階段状に成長した物
全体的に薄い黄色で、透明感がある結晶
これに365nmの紫外線を照射すると・・・
このように強い黄色い蛍光を示します。
さらに紫外線ランプの波長を254nmに変更し照射すると・・・
結晶の先端部分に濃縮された希土類泥の影響で、見事なピンクの帯が浮かび上がります。
別の標本
これは犬牙状の結晶、太陽光または白色蛍光灯下では透明に近い結晶で、内部に黒色の炭素由来の内包物が存在している。
※標本の向きとカメラの位置は固定、紫外線ライトの波長だけを変えています。
インクルの影響の為、若干黒っぽく見える。(すみません少しピンボケ!・・・笑)
これに365nmの紫外線を照射すると・・・先端部分が少しピンクに光るだけです。
先程の結晶のように明瞭な黄色い蛍光は示さず・・・でもここで残念がるのはまだ早いです。
さらに紫外線ランプの波長を変えて
紫外線波長を254nmに変更し照射すると・・・
透明だった結晶がこのような深紅の赤色の蛍光を示します。
特に結晶先端部分が濃度が高いようで、先端に近い部分が赤い蛍光を示します。
貫入した安山岩に含まれる金属鉱物や希土類の影響とみられ、それがカルサイトに取りこまれたと考えられる。
このように、鉱物も見方を替えれば、隠れた味を持っている事を再認識できました。
ではでは・・・
]]>空気もカラッとしていて何と言っても、青空が眩しい・・・
今日は、久しぶりに寝坊して布団から出たのは10時を回っていた。
残った仕事をやって、少し遅めの昼食を取り、先日の出張の帰りに通った道沿いで発見したハケを息子と見に行きました。
ここは河川沿いの斜面、昔は畑が作られていたようだが、今は荒れ地になっている。
車で通りかかった際に、斜面に落ちている割れた瓶が、太陽光を反射して光るのを見つけた場所・・・
大量のソース瓶に混じって出てきたラムネ瓶、これ欲しかったヤツ
茶碗のかけらなどは出てくるが、ソース瓶以外はなかなか難しい
半埋まり状態で発見したヒネリがきいたガラス容器 口の部分には薄いネジが切られていました。
その後、茶色い薬品瓶のような物が出てきたが、その後には続かず・・・
洗った物をのせました。茶色の方はエンボスで会社名が付けられていました。
ソース瓶は沢山ありましたが、めぼしい物はこの三本のみ・・・
時代もさほど古くはなさそうです。
ハケ探し中々難しいです。 でも見つけた時の感動はひとしおです。
明日6/9は、登山仲間の力を借りて少し遠征します。 私は花崗岩地帯の鉱物の探索調査を兼ねて久しぶりに山に行ってきます。
標高が高い場所なので、天気がもって欲しと願っている。
早朝から入るので、現地集合は6時30分!! 出発は朝3時! 起きれるかなぁ〜少し心配です。
ではでは・・・
]]>最近、天気がおかしくて気温の上下が激しい、先日まで暑かったと思ったら、急に涼しくなったかと思ったらまた暑くなる。
関東の方では天気の急変があって突然の雷雨になったところもあるようだ。
このような変動が続くと、体に不調を訴える人が出てきても仕方がない。
このブログを読んでくれている読者の皆さんは、もうすでによくご存じだと思われるが、私は鉱物が好きだ!(岩石自体も結構好きですが・・・)
そんな事を言い出すと、おぃ今更何言ってんだ!コイツ!暑さで頭がやられたか・・・と言われそうですが・・・
今回は特にそんなモノへの思い入れに少し焦点を当ててみたい。
そんな多々ある鉱物コレクションの中でも、誰しも格別な「これだけは何があっても手放したくないモノ」が数個は存在しているだろうと思う。 それはよくある「無人島に鉱物を1個持って行くことができるならどれ?」みたいな感じでもある・・・(笑)
相手は、それこそ「物言わぬただの石」でしかないのだか、そこまで思い入れがあるには、これを手にするまでの色んな思い出が詰まっている事が大きな要因になっている事を考えたことはあるだろうか?
しかし収集量が多くなる程・・・そんなこと言われるまで気にとめないまま、ただ多くの石を所有している事になっているかもしれない。
そのような思い入れのある鉱物標本は人それぞれで・・・
よくある話が・・・「初めて自分で手にした鉱物」であったりする。
いつも標本箱の特別な位置にあって、しかし他人から見れば、それはただの小さな水晶かもしれない・・・ポイントが欠けた水晶でもそれは、その時の情景のすべてを凝縮していて、その味気ない手書きのラベルを見るだけでも、脳の記憶のライブラリーに即時にアクセスできて、その時の瞬間の記憶をたどる事が出来るモノになっている。
初めて石友さんに連れててもらった場所で、おぼつかない様子で自らガマから取り出したモノであったり、その時の同行した石友さんのびっくりした様子や、一緒に喜んでくれたそんな笑顔までが思いだされるようなモノが誰しも必ず1つはあると思う。
もしくは自分なりに山を歩き偶然にもたどり着いた場所で得た初めての一品もあるだろう。はじめて会った石友さんからプレゼントされた、まだ自分で行ったこともない場所の素晴らしい標本でも、それを見るとその時の出会いの情景が頭をよぎるのではないだろうか?
たとえ購入品であっても、購入したその時の思い出が詰まった・・・その人にとっては格別な一品でもあると思う。
そんな石は、個々の思い出を凝縮している、これは誰も否定することができない、その人にとっての思い出のモノなのである・・・。その鉱物を見かえした時に、自分もしくは偶然にそこにかかわった人達だけしか、その記憶をさかのぼる事はできない。かっこよくいうと、それは「メモリーズ・ミネラル」といえる。
ポイントのかけた小さな水晶でも、そこに深い記憶が刻まれている物であれば、それは決して高価な物でもなく、立派ではないものの、そこには「そのモノの欠点をも受け入れても所有し続ける意味」を持つ、それが「愛着」と言うものに変わった瞬間でもある。
それは必ず、その時の思い出と費やした時間とともに成り立つもので、そういうモノは鉱物に限らず人それぞれ、自らの近くにあるモノにも多々存在しているに違いない。
そんな「愛着品」は人によってさまざまだ。 若いカップルどうしなら、大切な人からプレゼントされたモノであったり、夫婦であるなら結婚指輪かもしれない、娘にもらったネクタイ、初任給で買った腕時計など・・・自分でレストアしていまだに乗っている古いバイクだったりりもする。 それは決して高価なモノばかりに限らず、他人から見ればどうしようもないモノという場合もあるが・・・ここに他者の価値観を入れて議論するような事は全く意味のないことになる。
これらはどんな理由を付けても・・・自分の中で簡単には捨てきれなく手放す事ができない「愛着あるモノ」になっているのである。
そういう「モノとの思い出」はこの先いづれ来る、医者から死亡時刻を告げられる・・・その数秒数分前の瞬間まで、自らの脳のライブラリーで保管され続ける。
そして残念ながら、それが終われば「愛着」あるモノは残るが、よほどの事が無い限り、その「記憶や思い出」に関しては、残念ながら今の技術をもってしても、そっくり自分以外の人の脳の記憶にコピーする事はかなわないものなのだ。
しかしうまくいけば、これらはまた誰かによって引き継がれる可能性もある。しかしそこに残ったモノには思い出のファイルが添付されることなく、その多くは次の所有者に渡ることになる。
そんな最後の瞬間まで「愛着」のあるモノと思い出を持って生きるのもいいと思う・・・そこには必ず自分だけが知る「人が関係して多くの思い出と、費やした時間が必ずリンク」しているものなのである。それを「愛着の系譜」と呼びたい。
あなたは、愛着のあるモノありますか、思い出がリンクするモノは持っていますか?
ではでは・・・
]]>