調査同行 同行者2名 | 10:51 |
2016.03.22 一部文章訂正と削除
桜がいよいよ開花し始めました。
天気予報より寒くいきなりの花曇りの日、以前から調査している場所に行きました。
今回は私たちだけでなく、以前地元の素晴らしい水晶の産地を教えていただいた岐阜の方と、お礼を兼ね産地への調査に同行してもらう事になりました。
私たちが行く場所は、ヤブコギや厳しい山歩きになるところが多く・・・しかも苦労した割に必ず採れる保証が無いため・・・「それでも良ければ・・・」と付け加えお誘いをしましたが・・・「ヘルメットも購入したので・・・」と言う事で先方は俄然やる気満々、年代層も私たちよりもお若いので、この趣味の世界では将来有望な方と思ってます。
「初心者なので・・・」と言っておられましたが、誰でもやり始めた頃は初心者なんで、そんなのはどうでもいいです。 「私たちの様な採集スタンスでも良ければ」と言う事で今回も同行してもらう事になりました。
前回、はじめての露頭で結構な水晶を採集された経験もあり、初心者と言っておられますが・・・それを払しょくする以上の脚力と、とにかく行動力があるので私たちの調査にとっても有意義な存在です。
前回の記事 2016.01.11 http://limejuice.jugem.jp/?page=4
この周辺は昨年から調査をしているが、色々と解ってきました。
このあたりは晶洞が開きにくいと言われていますが、最近はどこまで調査された内容なのか不確定な情報も多いと感じてきました。場所を変えれば、脈性ペグマタイトもあり、大きな晶洞を伴う物も発見できている。
水晶も場所により、煙水晶や乳白色のタイプ、内部に成長線を有するファントムなどが多産する事が解ってきました。 長石はカリ長石が多く、雲母は黒雲母が脈状で現れる。 まれにクロム雲母が産出するが全体量としては少ない。
今回さらに特筆すべき標本を発見できました。
斜度が厳しい場所や急な崖が突如として現れるので・・・調査には十分な装備や技術を要する場所もあります・・・馴れない方は十分な注意が必要な事は付け加えておきたい。
先頭に息子がいてルートを開拓しています。 2番目はM奥さん・3番目はMご主人
今回は特に、晶洞の発見の仕方を教えてほしいとの事でしたので・・・このような場所から晶洞を発見するコツを伝授した。
岩の見方や、脈の追っかけ方などから自ら晶洞を発見して掘ってもらいました。
出来るだけまともに立って作業できそうな・・・比較的安全な場所とも言い難い崖で・・・(笑)
早くも晶洞を発見しました。
この写真を見ると早くもガマ粘土を掘りあてています。 ここの粘土は分析した事がありますが、鉄分がひじょうに多い事が解っています。
新品のエスティング採鉱ハンマーはいいですね・・・私のはもう先端の鳶口が丸くなってしまってます。
硬い金属ですが、20数年も使えばそうなりますよね!
ここはこういった独特の形状で産出します。
表面は長石で汚れていますので・・・透明度が無くなってしまってます。
この水晶の中は透明なので、表面を磨くときれいになりますが・・・まぁ加工したら標本としての意味が無くなってしまいます。
この後場所を変えて採集をしました。
ここでは小さなクラスターが石英脈中から採集できるのですが、これでも初心者の方は大喜びしてくれるサイズです。
大きくても2cm程度ですが、結晶のきれいな物もあります。
実はこの後、周辺を探索していたMさんの奥様が凄い物を見つけてきました。
そいつは・・・斜面にあったそうですが、前日の雨に表土が流されて表れていたのかも知れません。
それが・・・これ!!
結晶のタイプは、このあたりによくあるタイプなんですが、柱面が少し成長しています。
上部の錐面が骸晶状で濃い紫に色づいていました。
これ見た瞬間・・・凄すぎて私も息子も涙目でした・・・(T_T;)
裏は複雑に結晶が成長しています。
完全に透明ならば、いいのですが・・・カルピスのブドウ味色は言いすぎなのかも知れませんが・・・
これはこれで素晴らしい結晶です。
さて・・・ここからが大変です。 こんなんが出ると今まで纏めてきた仮説が当てはまらなくなってしまいます。
これがほんの偶然の産物であったのかは、今は結論を出すのは避けたいと思いますが・・・
そして・・・今後も調査を続けてゆきたいです。
今回も・・・なにはともあれ、Mさんも満足して下さったので良かったと思います。
不慣れなとんでもない崖で怖い思いしたと思います。(ほんとすみませんでした。)
でも積極的に調査を手伝って頂いた結果が出たので良かったと思います。
ビギナーズラックではない何かを持っているかも? ここは鉱山のではありませんが、鉱山(ヤマ)の神に好かれたかもしれませんね!
同じ産地でも場所や鉱脈が変わると、鉱物の産状が変わるのはよくある事・・・産地を大切に温存しながら調査をする事で、予想外な展開が見られるのも、この鉱物採集という趣味の醍醐味でもあります。
その為に産地を大切にする意味があるわけで・・・なんでもかんでも採ったら終わりと言う物ではないと私は考えます。
ではでは・・・
桜がいよいよ開花し始めました。
天気予報より寒くいきなりの花曇りの日、以前から調査している場所に行きました。
今回は私たちだけでなく、以前地元の素晴らしい水晶の産地を教えていただいた岐阜の方と、お礼を兼ね産地への調査に同行してもらう事になりました。
私たちが行く場所は、ヤブコギや厳しい山歩きになるところが多く・・・しかも苦労した割に必ず採れる保証が無いため・・・「それでも良ければ・・・」と付け加えお誘いをしましたが・・・「ヘルメットも購入したので・・・」と言う事で先方は俄然やる気満々、年代層も私たちよりもお若いので、この趣味の世界では将来有望な方と思ってます。
「初心者なので・・・」と言っておられましたが、誰でもやり始めた頃は初心者なんで、そんなのはどうでもいいです。 「私たちの様な採集スタンスでも良ければ」と言う事で今回も同行してもらう事になりました。
前回、はじめての露頭で結構な水晶を採集された経験もあり、初心者と言っておられますが・・・それを払しょくする以上の脚力と、とにかく行動力があるので私たちの調査にとっても有意義な存在です。
前回の記事 2016.01.11 http://limejuice.jugem.jp/?page=4
この周辺は昨年から調査をしているが、色々と解ってきました。
このあたりは晶洞が開きにくいと言われていますが、最近はどこまで調査された内容なのか不確定な情報も多いと感じてきました。場所を変えれば、脈性ペグマタイトもあり、大きな晶洞を伴う物も発見できている。
水晶も場所により、煙水晶や乳白色のタイプ、内部に成長線を有するファントムなどが多産する事が解ってきました。 長石はカリ長石が多く、雲母は黒雲母が脈状で現れる。 まれにクロム雲母が産出するが全体量としては少ない。
今回さらに特筆すべき標本を発見できました。
斜度が厳しい場所や急な崖が突如として現れるので・・・調査には十分な装備や技術を要する場所もあります・・・馴れない方は十分な注意が必要な事は付け加えておきたい。
先頭に息子がいてルートを開拓しています。 2番目はM奥さん・3番目はMご主人
今回は特に、晶洞の発見の仕方を教えてほしいとの事でしたので・・・このような場所から晶洞を発見するコツを伝授した。
岩の見方や、脈の追っかけ方などから自ら晶洞を発見して掘ってもらいました。
出来るだけまともに立って作業できそうな・・・比較的安全な場所とも言い難い崖で・・・(笑)
早くも晶洞を発見しました。
この写真を見ると早くもガマ粘土を掘りあてています。 ここの粘土は分析した事がありますが、鉄分がひじょうに多い事が解っています。
新品のエスティング採鉱ハンマーはいいですね・・・私のはもう先端の鳶口が丸くなってしまってます。
硬い金属ですが、20数年も使えばそうなりますよね!
ここはこういった独特の形状で産出します。
表面は長石で汚れていますので・・・透明度が無くなってしまってます。
この水晶の中は透明なので、表面を磨くときれいになりますが・・・まぁ加工したら標本としての意味が無くなってしまいます。
この後場所を変えて採集をしました。
ここでは小さなクラスターが石英脈中から採集できるのですが、これでも初心者の方は大喜びしてくれるサイズです。
大きくても2cm程度ですが、結晶のきれいな物もあります。
実はこの後、周辺を探索していたMさんの奥様が凄い物を見つけてきました。
そいつは・・・斜面にあったそうですが、前日の雨に表土が流されて表れていたのかも知れません。
それが・・・これ!!
結晶のタイプは、このあたりによくあるタイプなんですが、柱面が少し成長しています。
上部の錐面が骸晶状で濃い紫に色づいていました。
これ見た瞬間・・・凄すぎて私も息子も涙目でした・・・(T_T;)
裏は複雑に結晶が成長しています。
完全に透明ならば、いいのですが・・・カルピスのブドウ味色は言いすぎなのかも知れませんが・・・
これはこれで素晴らしい結晶です。
さて・・・ここからが大変です。 こんなんが出ると今まで纏めてきた仮説が当てはまらなくなってしまいます。
これがほんの偶然の産物であったのかは、今は結論を出すのは避けたいと思いますが・・・
そして・・・今後も調査を続けてゆきたいです。
今回も・・・なにはともあれ、Mさんも満足して下さったので良かったと思います。
不慣れなとんでもない崖で怖い思いしたと思います。(ほんとすみませんでした。)
でも積極的に調査を手伝って頂いた結果が出たので良かったと思います。
ビギナーズラックではない何かを持っているかも? ここは鉱山のではありませんが、鉱山(ヤマ)の神に好かれたかもしれませんね!
同じ産地でも場所や鉱脈が変わると、鉱物の産状が変わるのはよくある事・・・産地を大切に温存しながら調査をする事で、予想外な展開が見られるのも、この鉱物採集という趣味の醍醐味でもあります。
その為に産地を大切にする意味があるわけで・・・なんでもかんでも採ったら終わりと言う物ではないと私は考えます。
ではでは・・・
| - | comments(6) | - | posted by Lime (ライム)