石友さんから頂いたサンプル | 10:25 |
一部訂正:三重方面の産地という表記を削除 実際には方向だけで三重県ではありません・・・近畿地方に変更
久しぶりの更新です・・・
桜のつぼみが大きくなり始めたのに、またまた寒空が再来しましたね!
信州や東北方面は雪が降ったという情報もありました。
実は、私の妻が手術するという事で、なんかバタバタしてました。
まぁ〜手術も無事に終わって、これからは何とか活動できそうな感じです。
随分前に石友さんのMORIさんから面白いサンプルを頂きました。
近畿方面にある有名な産地なのですが・・・私はまだ免許が無かった若いころに、師匠の車に乗せられて連れて行ってもらった、なつかしい場所です。 当時は・・・遠かったなぁ〜
頂いたサンプルは、小麦粉を練ったようなペースト状粘土鉱物にそれが入っています。
綺麗に洗った物をそのまま頂くより、私はこの方がワクワクします・・・(^O^)/
早速、ステンレス製のフルイにあけて、水を張ったバケツの上でペースト状の粘土を流してゆきます。
表現は決して良くないのですが、バリウム検査後の○○○のような感じです。 いい意味で言えばこのまま焼き物用に使えるくらいのさわり心地の粘土
画像では解りにくいですが、この時点ですでにキラキラが入ってます。
塊状物を崩しながら洗います。 2mmと1mmのフルイを通して最終的にはバケツの底にも何かしら貯まる予定です。
バケツの水は、微粒の粘土鉱物のせいで白濁しています。透明になるまでジャブジャブ洗います。
家の前の道で作業しているので、散歩中の子供やご老人が覗いていきます。
ご老人:「金ですか?」
私:「はぃ!そうです・・・もうすぐ億万長者になります」
ご老人:「うわぁ〜すごい!! どこで採れんるんですか?」完全に信じてる感じ・・・
私:ニタリと笑い・・・「今は秘密です・・・ニヤケ笑」「鉱山を開発するので出資しませんか・・・?」
昔の悪質な山師は、こういって出資金を集めるだけ集めてある日突然ドロンします。
入れ替わり立ち代わり、どこかの大学の研究者ぽい方が現れたりして巧妙に信用させて、それこそ今あるような、劇場型詐欺の元祖です。 大きな村の村人全員が騙されてお金を搾取されてしまう手口が横行しました。
ニタリと笑いながらだますので・・・黄鉄鉱=別名「ニタリ」と呼ばれる語源ですね・・・
※ご老人には、ちゃんと種明かしはしましたのでご安心ください
またまた余談!!
アメリカでは実際にゴールドラッシュという騒動が起こってます・・・この言葉聞いたことが有る人は多いと思います!
でも実際に沢山の「砂金」を取って大金持ちになった方は少ないらしいです。 この時に莫大なお金を稼いだのは、実はスコップやフルイ・バケツなど・・・掘削に必要な物資や、生活用具を売っていた方、それと飲食店を経営した方たちが一番儲かったようです。
やはり目の付け所が違いますね・・・鉱物採集にも通じる所があって・・・変則的な物の見方ができる人はいい物を採られてます。
大きな物は5mm角の黄鉄鉱の結晶が入ってました。 細かな物を含め相当量が入っているようです。
鉱物に全く知識が無い人が見れば、「金ちゃう!」とか言いそうです・・・
バケツの貯まった物は、私の大嫌いなパンニングをして、比重の大きな堆積物を選鉱してみました。
黒い物が重たい鉱物 たぶん磁鉄鉱かなにか・・・
細かい方のフルイに堆積した物も確認しました。
石英の小さな粒に混じり、多彩な双晶を生じた黄鉄鉱の結晶がたくさん入っていました。
双晶は色々な形がありとても興味深いです。
このまま天日干しして乾燥させてから、顕微鏡で観察したいですね・・・
鉱物は大きく形のいい物があればそれに越したことは無いが、こういった方法を使って観察することで、新たな発見がある事も忘れてはならない。 パンニングはまどろっこしくて私は好きにはなれないが、底に堆積した重い鉱物に混じって、光る物があるとついつい見ってしまう。
水晶など光り物系もいいが・・・金属鉱物は、その独特な金属光沢や重量感・・・形状や色彩にとても興味が湧きます・・・大きないい物がなかなか採れないが、小さくても形のいい物にはついつい見入ってしまします。
MORIさん・・・遠い所までお疲れ様でした・・・面白いサンプルを頂けてありがとうです。
今回は私が行った場所ではないので、あえて産地名などは伏せました・・・「あの場所かな?」と思った方は「たぶん当たってる」と思います。(^O^)/
ではでは・・・