格好いいナタの鞘を作る・・・ | 16:45 |
日差しが無いせいか、外はジンわりと寒いです。 今年は寒くなるのが早いように思えます。
少し前まで、PCが調子が悪くてブログ更新ができなく、写真がアルバムに溜まってきたので少しづつアップしてみました。
林業の学校に行っている息子が、倒木した山桜から、皮を剥いできたので、それを使ってナタの鞘を作ってみることにしました。
購入した時についてきた鞘
合皮が巻いてあるだけの味気ない物でした。 収まりも悪くかなりガタもあってかえって危ないという事で・・・
家に保管してある樫の木の板を加工して、その上から桜の皮を巻く本格的なものに挑戦しました。
普段は「真田紐(さなだひも)」で巻き結びをして、抜け防止として使っています。
この真田紐は、寄生虫のサナダムシの由来になった紐で、サナダムシの平たい恰好が真田紐に似ていることから、そう呼ばれるようになったと聞きました。
これ自体も決して悪い作りではありませんが、刃厚にたいしてガタが大きいそうです。
倒木した桜の木があったので、そこから皮を採ってきました。
これを伸ばして表面を丹念に削ると、とても丈夫な桜の薄皮を挽くことが事ができます。
保存してある樫の木を鞘に使うので、ナタの身に合わせるようなサイズを切って、刃が収まる部分については、片方をコの字型に下ずります。実際には一枚板をえぐらないといけないので、この部分はフライス盤にセットして、フェイスミルとエンドミルを使ってくりぬき作業を行います。
途中の写真が無いので、もういきなり張り付けたものですが、柄の部分と上下の部分は銅板巻きにして完成です。
桜の皮は張るのがものすごく難しいことがわかりました。
本来は膠を使うのですが、今回は化学系接着剤を使用しています。
こういう物はちょっと手をかけるだけで、個性を出せるので面白いです。