2018年 冬型の多肉植物 | 21:10 |
ここ最近、かつてないほどの最強の寒波で襲来で、雪がチラチラする日も多く・・・何となくすぐれない日が続いていました。
でも今日は強い高気圧が来ているので、私たちの住む地域でも久しぶりの好天・・・朝は放射冷却現象で寒くなりましたが、日中はいつもより気温が高め・・・
それでも南アフリカの植物たちは、季節の変化を知っています。 みずみずしい葉を出しているので、こういう日は外の雨除けのビニールハウスに出してあげます。
室内管理ばかりだと、きちんとした光合成ができなくて、このまま夏を迎えると、この植物たちの夏場の休眠期で調子を崩すことがあります。
このあたりは夜間はさすがに寒過ぎて出せないので、室内に入れますが・・・気温が低くてもこういう、快晴の日は朝からきちんと太陽の下に出してあげます。
俗に言うコーデックスと呼ばれる「冬型の塊根植物」
でっぷりとしたその幹や、細かな毛が生えた独特の形状の葉・・・それぞれ魅力がいっぱいの植物たちです。
手前の白いカゴの中は、ケープバルブと呼ばれる球根物、クルクルの葉っぱやネジネジの葉っぱが魅力的です。 この子たちもこうやって寒風を当ててあげないと現地のような締まった本来の姿には育ってくれません。
パキポディウム・ナマクアナム 多肉植物の好きな人には説明が要らない・・・南アフリカのナマクアランドといわれる地域がそのまま学名=名前になっています。
長く上手に育てるとこのように素晴らしい形に成長します。
暖かな室内管理ばかりだと、細かな毛が生えた波打った葉がダラダラと長くなってしまいますので、天気さえ良ければ多少寒くても寒風にさらした方がこのように締まった形になります。
こちらは、ペラルゴニウム・トリステと呼ばれる種、葉が生えてない時は、植木鉢に流木がぶッ刺さったような物しか見えない
その細くなった所から、まるでニンジンのような葉が次から次へと生えてきます。
息子が見つけた海外論文では、現地ではこのようなフサフサの葉が大きくこんもりと茂って塊根部分が見えなくなるような状態で生育していると書いてあったそうです。
私が学生の時に勉強した理屈では、こうやって生育と休眠を繰り返す植物は、とにかく生育期にできるだけ太陽に当てて光合成を促進させることが重要と言われています。 そうやって休眠の時に必要な養分や、復活時に使うためのエネルギーを溜めこんでいるんです。
こちらはオトンナ・クラビフォリア・・・
こいつも南アフリカのナマクアランドに自生しています。 室内管理だとこのようにぷっくりした葉が長く伸びてしまいます。
天気さえよけれがこうやって、外で管理するのが本来の姿なんです。
キク科なので、このように黄色いキクのような花が咲きます。
国内管理では、時期的にポリネーターとなる花粉の送粉昆虫がいないので、もう一つある株の花と強制的に受粉させています。
種が成熟すると写真にあるような、タンポポの綿毛状のような「飛翔種」が出来上がります。
山に行くと落葉が進んでちょっとさみしいですが、うちの南アフリカの植物たちを見ると日本の春が待ちどうしく感じます。
ではでは・・・