銅の精錬その後・・・東京都美術館での展示 | 09:52 |
暖かな二月終盤の週末、息子と東京に行きました。(2月23日)
朝晩はまだまだ気温が低い事もありますが、日中は春の陽気! 今年は春の訪れが早そうです。
今回の東京行は、銅の精錬を行い、卒業制作テーマにしたNさんの東京都美術館での展示を拝見する事
「Mining」を卒業制作テーマに選んだNさん
学校での卒業制作披露も大盛況に終わり、奨励賞を頂いていましたね!
次は東京都美術館で展示がはじまっています。
そして2月26日が最終日です。(この記事が載るころには無事に終了している事でしょうね)
めちゃくちゃいい天気!
10時には到着しましたが、上の公園にはすでに多くの人が訪れていました。
隣接する博物館や動物園にも、すでに並んでいるところもあって、さすが東京!というところです。
上の写真が、東京都美術館の入り口
半地下の作りもさることながら、中も綺麗でとても立派な美術館です。
京都造形芸術大学の東京展示のコンセプトは「宇宙船地球号」
写真映りが悪くて画像が見にくくなってしまいました。
実際にこのオブジェがありました。
色々な展示がありましたが特に印象に残った物を挙げます。
Nさんの同じ学科の学生さんのSさんの作品
陶土に金網を貼って、それに釉がけを行い焼成した作品「聖なる樹」
金網の膨張と、陶土を焼成する際の収縮で、焼成条件がまったく相反していて、失敗を繰り返したと・・・製作の苦労話が何とも印象に残りました。
自身の作品の前で・・・・記念撮影
釉のアルカリで、金属製金網の融点が下がって、高温で金属が湧いた部分が、いかにも木の肌のような質感になっている姿がとても印象に残りました。誰もやっていない事をチャレンジするのは苦労もありますが、成功した時の作品はそれ以上の物を得る事になっているのかもしれません。
これは京都に行った時もすごく印象に残っている作品でした。 オオサンショウウオの襖絵
日本画にも西洋画にも見えるのが素晴らしい作品!
Nさんの作品
展示場所が広いので、大学での発表の時よりも展示方法に工夫をされていたようです。
たたら製鉄に使った砂鉄や、それで作った釣り針も展示されていました。
ここに至るまでは、自分で色々と調査して物を作っていう様は、いろんなものに共通する考え方なんだと改めて感じる事が出来ましたね!
他の来場者さん達も興味深く見入っていました。
ここでもビデオが流されて説明されていたので、動画に見入る人の姿が印象的でしたね。
将来ある学生さんの為に、私たちも少しは力になれたことはとてもよかったです。
私たち自身もこれが無ければ、銅鉱石から銅を採取するなんていう事は、まずやらなかっただろうし、今までは見聞きした情報だけで銅の精錬を理解していましたが、実際やるとなるとすごく大変な事であり、今のような満足な道具も設備も無かったころに、冶金をやっていた昔の人の凄さをあらためて体験することができたのはよかったかなぁ〜
まさに「好奇心と知のマイニング」です。
これはただ単に鉱物好きのマニアだけに終わらず、この学生さんのテーマにあるような、自分の中にある「何かを採掘する」という、それこそマイニングだったのかなぁ〜と考えさせられる、素晴らしい経験でした。
こんな面白い事に巻き込んでくれたNさんには、只々感謝の言葉しかみあたりませんね・・・(^O^)/
彼女は卒業して社会人になるという事で、これからもこの素晴らしくも独特な感性を生かして、日本の企業を支えてくれることが、何とも楽しみで頼もしく思える内容でした。
「がんばれ! Nさん・・・そしてありがとう!!」
ではでは・・・