GW深追いしたい場所に探索 まさに場違い!! | 00:16 |
今年のGWは珍しく天候の変化が激しい! 前半は今日が晴れの最終でした。
後半にお出かけ方は、もう少し晴れに恵まれるかもしれませんが・・・
隣県の山なのだが、ちょっと見てきたい所があって計画を立てました。登山ルートでは有名どころなのだが、いざ鉱物採集となるとこれまた少し面倒な場所。過去には大きな煙水晶が採集されています。
危ないのは解かっています・・・でも1回でいいから見てきたいそんな欲望に駆られて・・・
でもね!この場所までは、下界からアプローチでは約3時間とかかる、今回は特別に「観光索道」を利用してアプローチしてみた。
天候の急変が怖いので早めに出て、早く帰ってくる予定!
上の写真、中央より少し左に白くV字型に見えている谷にアプローチしてみた。
採れないと言われても、地質は「花崗岩;G5」でちょうど断層が通過しているので、崩れやすくなっていると思われる場所、確認はしておきたい!
可能であればこのガレている部分に降り立ちたい。
最近、インスタ映えとかいってかなり訪れる人が多いらしい・・・普段なら絶対来ないけど、あっという間に1000mの標高を稼げるので私には魅力的に映った・・・がしかし!!
「場違い感が半端無い!」
えっ・・・みんなヘルメット忘れてきたん?
しかもザック背負っているの俺だけ?? 今日の場所!ロープとかカラビナとか持ってこないといかんよ!!
前のお姉さん・・・パンプスみたいなんだけど・・・それって新手のクライミングシューズなの??
オレンジのマムートシャツがこれまた目立ちすぎ、歩くたびに何やらジャラジャラ音を立てて、後ろに並んだ子供に頭の先から足元までメンチ切られた・・・大丈夫そんな事は重々承知でみんなのそんな冷たい視線は、この特殊なサングラスが跳ね返してくれますよ・・・て思わんとやってられない。
はよ・・・動けよ・・・この場を逃げたかったのが正直な気持ち。
しかし凄い人気! ずっと後ろまで並んでるし・・・
100人乗りの観光索道!!
オートフラップゲートが上がると出発です。
結構なスピードで昇降します。
4分〜5分で1000mを稼ぎます・・・これは楽だ!
これがインスタ映えするという絶景!まさに絶景は間違いなし!!
今日は特に気温が低めらしいです・・・
でもここには私は用事が無く、ここにいるとこれまた場違い感があるので、写真を撮影したら早々に撤収します。
まだまだ雪があります。
雪に足を取られながら、目的地に急ぎます。私の足で40分程度で到着ですが、ここからが「場にあって」います。
さてここを降りて探索開始です。
今回はソロなので、落石など・・・いつもより周りの状況を気を付けていなければいけません。
この反対側に見える場所に、大きな断層が下に向けて走っているので、このように崩れやすくなっています。
白い部分は花崗岩帯・・・ここから出る鉱物を探します。
まずは稜線から、谷に下りなければいけません。
懸垂下降して谷に下りている所です。 一応ATCはロックしてあり安全な状態で写真を撮影しました。
下降してゆく途中でペグマタイトを発見しました。
目的の先はここから100m程度下った場所にある砂防ダム
じつはこの斜面の真上に今にも崩れてきそうな大きな岩があるんですが、谷への吹きあげの風が吹くと小さな石がパラパラと落ちてきて気が気ではありません。
奥に見える木が生えている所からここまで降りてきました。
ここで思いがけない物を発見です。堆積した花崗岩のガレにそれは落ちてました。
ペグマ片が沢山あるので、遠目で見た時は思わずペグマから出た黒雲母かと思いました。
よく見ると堆積に埋まっている物も結構あって、大小合わせて結構拾えました。
持ったらズシリとした重量感! 黒雲母でなくて「鉄電気石」でした。
このサイズは初めて採りましたね! 太陽の光を浴びてキラキラと輝きます。
もう少し拾おうかと思いましたが、風が強く吹き出し、この真上にある崩れそうな部分から小石が沢山落ちてきたので早々に撤収です。特にこの部分はv字に深く切れ込んでいるので、上から岩が落ちてきたら、まるで薬研でもまれるように体が潰れると思います。とにかくに逃げようがないので怖いです。
でもこの絶景はまさにインスタ映えしますよね!
キラキラと輝く物があるので拾ってみたら、でかい石英でした。
よく見るとそこらじゅうに落ちています。
今から中釣り状態で、壁にあるペグマタイトを掘ってみます。 ATCは確実にロックしていないと、両手を離すので緩むと危険です。
しかし、掘ってもピンクのカリ長石や石英・雲母は出ますが、結晶化しにくい場所のようですね。
掘ると全部下に流れてしまうので、中釣り状態では意外と難しい作業になりました。
ここを後にして他にも回りましたが、粗い花崗岩帯は続いていましたがペグマタイトは少なめでした。
観光索道の運営時間が決まっているので、少し早めの撤収になります。
またあの場違いな乗り場に戻るのは気がひけますが・・・。
なお確実な装備をしてても、自然相手の事なので、必ずリスクはあります・・・一つ間違えば確実に数回は死ねるので・・・
こういった場所に関して自信のない方は、興味本位で近づく事さえ危険です。
自分だけ死ねればいいけど、同行者さんを巻きこんだりしたら、ほんと悲しい結末になりかねません。
ではこれからも安全な探索を心がけましょうね・・・それとTPOにあった服装と装備は大切です。
ではでは・・・