Lime JuiceLimeの活動日記
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安全タガネとホジ棒 16:05
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    12月03日・・・内容の誤字修正と追加

    いつもここにコメントをくれたり、一緒に採集に行ってくれるMORIさん・・・今回はガマ堀りをやりたいとの事で同行しますが、ホジ棒が欲しいとの事で、依頼されちゃいました・・・

    手渡された物はこれ・・・(下側のヤツ)

    IMGA0597.JPG

    ホームセンターで買ってきた物があると渡されたのは、大きな貫通型マイナス・ドライバーで、これの先を曲げて欲しいと・・・10mm角くらいあるクロモリ鋼・・・「こんなん曲がるかっ!!笑」と言うようなレベル・・・

    私が困惑していると・・・息子がこれを「安全タガネに改造して、細長いドライバーを買ってきてあげて、ホジ棒にしたらどうや!」との意見・・・それはという事で早速作業に取り掛かりました。

     

    まずはホジ棒作り・・・

    ネットを見ると自作記事などが有ったり、有名鉱物ショップさんが作っている物を購入する手がありますが、今更「そこで買え!」ともいえないので、早々に作業に取り掛かります。

     

    ホジ棒製作販売

    いい物を作られていますので、自作にこだわらなければ、購入された方が確実だと思います・・・

     

    http://tenkawacrystal.ocnk.net/product-list/20 テンカワクリスタルさん 採集道具 ホジ棒

    http://blog.goo.ne.jp/okoshiya/e/de988f1b3e4e654c0a21aada2b696687 jim男さんの特製ホジ棒

     

    ドライバなのどの鋼材は、一般的な生の鉄では無く、熱処理することで硬さを増すことができる強い金属を使っています。

    万力などに挟んで、これを力任せに直角に曲げようとすると、途中でバッキーンと折れてしまいます。

    なので熱で「焼きなまし」作業をして、焼きを解いてあげます。

    IMGA0598.JPG

    ガスバーナーでも焼きは戻ります。

    IMGA0599.JPG

    ドライバーの曲げたい部分を明るい赤色になるまで、炎の中であぶります。

    IMGA0600.JPG

    このように部分的に赤くなったら、このまま自然冷却して覚まします。

    IMGA0601.JPG

    熱が引いたら、赤熱させた部分を原点に曲げます・・・ここからは万力に挟んでゆっくりと荷重をかけて行くと、曲げる事ができます

    IMGA0602.JPG

    私は自作の油圧ジャッキ式のベンダー(曲げ機械)&油圧プレスを持っているのでここに挟んで曲げて行きます。 90度に曲がる金型が入っているので曲げすぎる事もありません。 

    IMGA0603.JPG

    奥から見た画像

    IMGA0604.JPG

    曲げが終了したら、再び赤熱した状態まで加熱して、水が入った容器に一気に冷却します、これで焼きは入りましたが・・・このままでは。硬すぎて・・・粘りが無いので、強く力がかかりすぎるると折れてしまう事があります。

    なので赤熱する少し手前まで加熱して、自然冷却してネバリを出してもらいます。(焼き戻し作業)

    これで先端を加工すれば完成です。 加熱で変色した部分は、ペーパーをかける事でもとに戻ります

    ホジ棒はこれで完成です。 楽しいホジ・ライフを堪能してください。(笑)

     

    そして今度は貫通式ドライバーを安全タガネに改造します。 貫通型ドライバーは持ち手の柄の部分がプラスチックで出来ていて、そのプラ製ハンドル部分を金属が貫通して、手で持つ頭側にも、叩く事が出来るように金属部分が貫通しています。 固く固着したネジを叩きながら緩めたり、小さなネジなら横から叩いて切り飛ばす事も簡単です。

    ただホジ棒となると太すぎて、力加減が難しく結晶を割ってしまうかもしれませんが・・・

     

    なのでこれを「安全タガネ」として改造します。

    IMGA0605.JPG

    まずは握った状態を確認します。

    この親指の上部にガードが来れば、うち損ねた場合でも、痛い思いをしなくてもいいよね・・・

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    趣味でバイクの部品とかを手作りしたくて買った旋盤です・・・私にとっては鉱物よりも?・・・大切な一品

    これを購入したくて、1年くらい朝早起きして、新聞配達をしながらお金を貯めました。

    このほかに、もう一回り小型の旋盤と、フライス盤を所有しているので、大体の物は製作できるので重宝しています。

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    旋盤のチャックという部分にドライバーを入れて掴みます。

    このまま回しては、中心が出て無くて振ってしまうので、これから芯出しを行います。

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    ダイヤルゲージをドライバーのハンドル部分にあてて、振れを直してゆきます。

    IMGA0610.JPG

    突っ切りバイトと言う切削バイトを使って、溝を掘って行きます。

    いま持っているゴム板が厚み4mmなので大体4mmの幅になるように、ドライバーの柄の部分のプラスチックを削って行きます。

    溝ができたのが画像で確認できます。

    IMGA0611.JPG

    ノギスで測ると4mmでした。 これで終了です。

    次はボール盤での穴あけ作業になります。

    IMGA0612.JPG

    この溝に、ガード用の厚み4mmのゴムの板を取り付けるので、ドライバーの削った部分の内径にあたる「24mmの穴」を木工キリでボール盤を使って穴をあけます。

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    中心穴をあけたら、ゴムシートの下に捨て板を入れてゴムシートをボール盤に固定します。

    円切りカッターに取り換えて、手の甲をカバーできる直径にセットします。

    このまま回してゴム板を円形に切り抜いていきます。

    IMGA0614.JPG

    上手くいくと、このように円形に綺麗に切断できます。
    IMGA0615.JPG

    ドライバーの金属軸に方から、切り出したゴム板をいれてゆきます。

    この時に、「PPAP」のネタを仕込もうと思いましたが、ゴロが悪くて使えませんでした。

    IMGA0616.JPG

    押し込んで溝に入れば出来上がりです。

    IMGA0617.JPG

    設計した通りピッタリとおさまりました。

    IMGA0618.JPG

    このようにガードが付いているので、ハンマーでたたき損ねても、ゴムの板が1枚あるので、怪我はしにくくなると思います。

    でも基本は・・・扱いに慣れる事が第一ですね・・・

    IMGA0619.JPG

    MORIさん・・・完成しましたよ・・・

    これを使って、素晴らしい採集ライフを送ってください。(^O^)/

     

    ではでは・・・

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