Lime JuiceLimeの活動日記
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地元小学校の科学クラブ講師 アルソミトラの種 驚きの構造 11:55
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    今年で3年目に突入した、地元小学校の科学クラブの講師・・・・

    新しいネタ探しもしながら、毎回やるネタも色々と研究してみると面白い・・・私が家で安全性や注意点・実験の進め方などを含め、色々と試験をしてから、本番に向かうのだが・・・子供たちがやると上手くいかない事がある。なぜ?

     

    別に子供たちのやり方が決して悪いという事では無く、私たち大人が見ている目線や、社会的な経験値が違っていることに気づかされる。 でも毎回一生懸命な姿を見せてくれるので、こちらもそれに答えなければ彼らに対して失礼だと思う。

     

    本来なら失敗もアリ! なのだが、さすがに誰も成功しないという事は避けたいので、なるべく注意点など伝えられるようにあらかじめ予習をしておくようにしている。

     

    事前試験は大変だが、その中で自らも感動するような発見があるのでやっていて面白く楽しい・・・・

    前回の記事・・・・アルソミトラ・マクロカルパ(飛翔する種)

    http://limejuice.jugem.jp/?page=3&cid=7

     

    このネタはじめてのクラブの回で、毎回やっているのだがとても人気がある。 子供たちは、押し付けられた学習では無く、自然の中にある物に対して素直な感情で受け止めれる感性があるようだ・・・それが昆虫であったり植物であったりする。

    身近にあってちょっと不思議な物! 高い技術で作られている現代の製品のように大人であっても説明ができない複雑な物では無く、身近な動植物の進化の過程で得てきた構造やフォルムに、一番興味を見出すのかもしれない。

    そして、それらを複雑な物では無く、できるだけ簡単に再現できることが一番いい方法で、手っ取り早く彼らの感性の中に飛び込んでゆける唯一の物なのかもしれないと思っている。

     

    IMGA0079.JPG

    IMGA0080.JPG

     

    アルソミトラの薄い羽根を再現するためには、ちょっと工夫が必要だ・・・

    発泡スチロールの板から、通電して加熱した極細のニクロム線を使って・・・発泡スチロールの1mm程度の薄い板を切りだすのだが、今回たまたまセッティング方法が悪く表面が波打って切りだされてしまった。

    これが幸いして、なぜかよく飛ぶように!

    IMGA0082.JPG

    ちょっとした失敗が思わぬ功績に・・・

    IMGA0081.JPG

     

    後日色々と観察してみると、アルソミトラの薄い羽根は、微妙に細かい皺がある事に気づいた。 これはただ単に植物が作る「ゆらぎ現象」でこのような構造になったのかと思っていると、この皺がある事で羽根の表面に空気の細かな渦ができて、気流が制御されているので、驚異的な滑空能力を身に着けているという海外の論文を見つけた。ほんと凄い話だ・・・・

     

    同じような技術は、現代の製品に生かされている。「バイオ・ミメティック」という技術分野だ 生物構造模倣

    生物構造模倣は、流体制御ではないが、ひっつき虫の種の構造を利用した、面ファスナー(ベルクロ)が有名

     

    ゴルフボールのディンプル構造や、サメ肌を再現した競泳水着、最近の自動車のボディー側面に付けられた空気整流用の流線形の突起物・・・・などなど

    私がここで説明はしないが、興味があれば「鮫肌 流体力学」で検索してみて欲しい。 簡単に解説された物も有るので参考にしてほしい。

     

    でも毎回これを再現するためには、この「薄片発泡スチロール切り出し装置」をもっと作り込まないといけない課題ができてしまった。 今の方法では何十枚も切り出すのはちょっと不安が残る・・・・

     

    ではでは・・・

    | ボランティア:小学校科学クラブ講師 | comments(2) | - | posted by Lime (ライム)
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